海水浴とは別のもう一つの目的で、三重県の一番和歌山寄りの町を訪れました。
一番和歌山よりの町といえば、紀宝町です。紀州藩の宝って意味なのでしょうかね。
熊野古道もあり、神話や伝承の残るすんごい場所です。もしももしもこの先飯高町を離れて暮らすならこの辺りがいいなぁ、古道の語り部もやってみたいなぁとずっと狙いを定めている地域でもありますね。
そんな紀宝町、見逃せない場所も会いたい人もいるのですが、惜しかったなぁとも反省しますが、今回の目的は
ズバリ、ウミガメです。
亀成園の名前には亀が入っていて、きれいな川にしかいないニホンイシガメをマスコットに飼育もしているのですが、元々のイメージはウミガメでした。悠々と太古から美しい海を泳ぎ続けるウミガメが、私たちの目指す姿ですね。
亀成園父がずっと前から亀が好きで、ウミガメに会うための旅をしていたこともあります。まだ産卵の姿には遭遇できていないのですが、泳ぐ姿や小さなウミガメの姿など、何度も何度もときめいてきました。
徳島県にも行きました。
スリランカでもウミガメ保護センターを訪れることができました。あちこち旅をしていた時代のテーマの一つが亀だったことが、今の亀成園につながっているから面白いものです。山暮らしなのにね。
移住先をどうして決めたのか聞かれることが多いです。
「なんか、三重県っていいやん」と自分でも漠然としておりますが、
清流のそばで里山暮らしをしながらも、きれいな里海に行きやすいというのは外せない大きな理由ですね。川が好き。森が好き。海も好き。田んぼも好き。そのつながりを感じられることが不可欠です。
何度も紹介している気がしますが、富山和子さんの著書は何度も読み返しておきたいですね。ずいぶん前の本ですが、川に対しての深い理解を小さな子にも伝えるのにこんなにありがたい理論はなかなかないです。
『森は生きている』という昔ばなしではなく、人とのつながりですね。森林インストラクターはかなり理系よりの勉強が必要なのですが、突破出来たら伝えられる言葉をかき集めておきたいと切望しています。
シリーズ終わりの本です。土壌と水の深イイ話。山にいながらいつも海とつながった感覚を持てているのはこの本のおかげなのかもしれません。
縁あって三重県で過ごしていて、時々山から海へ移動する。穏やかな海も超観光地も、ほとんど人のいない海も、はたまたコンビナートもあるのが三重県のすごさです。
他府県の人にそこまで知られていない三重県ですが、三重県内では三重県マニアはたくさんおります。自分がどこまで三重を知って語り伝える人に食い込んでいけるか果てしないですが、挑戦し甲斐のある人生課題の一つだとも思っています。
場所に愛着を持つには、好きな生き物(人でもいい)がいることが私にとっては一番です。ウミガメのいる紀宝町は好きな場所。パンダのいる白浜は日帰りで行くには遠いけど、三重県内ならわりとまたすぐ会いに行けそうな気がします。
だから今度こそは、会いたい人にガイドしてもらいに行かなくちゃ。
何度見てもわくわくしかないこの体験を提供してくれる人とご縁があるなんて、誇らしいものですよ。いつも応援してます。
ウミガメの地に愛をこめて。夏のほっこりをいただきました。