勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

山と海のカーニバル

先週のことですが、以前受講していた三重県主催の農山漁村起業者養成講座という、都市じゃないところでスモールビジネスを学ぶ講座の後輩たちが、亀成園に遊び学びに来てくれました。嬉しいなぁ。

先輩としてそんなに大きな顔できるほどの実績ではないのですが、亀成園は出だしがコロナ封鎖ともろ被りなこともあって奮わなかったので、それから数年での伸び幅はなかなかのものです。打ってきた弾や分析などもまだ実感として残っているので、職種関わらず後輩の方に伝えられることはどうにも大きいことは、後から気付きました。めっちゃ先を走っていてとてもじゃないけど追いつけそうもない存在ではなく、軽々追いつけるレベルやけど先にいる理由が確かに見えている存在。自分の役目が腑に落ちる感覚を味わえたことも、とてもありがたいです。

 

研修も兼ねてなので、久々に事業プレゼンもすることになりました。半時間でわかりやすく、これからビジネスを整えていく人の参考になるように、改めてSWOT分析などもまとめ直す機会にもなりました。

SWOT分析=自社の外部環境と内部環境をStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの要素で要因分析すること

【初心者向け】SWOT分析を解説!目的からやり方、活用のポイントまで | Urumo!

 

また、2020年から3年間に渡っての宿泊者人数や稼働日なども全部数え直してまとめました。気持ちいいほど上がっていってたことが可視化でき、またここに滞在してくれた沢山の人を思い出す時間にもなりました。傾向と分析も数字があるほうがやりやすいですし、時には時間をとって数値化してみるのは確定申告のためでなくとも必要なことかもしれません。

 

自分の頭にあることを時々プレゼン形式にするというのは緊張するけれど心地よいご褒美です。今回のまとめはなかなかの精度だったので、また機会があれば披露できたらいいなと野心も膨らんで文句なし。

 

三重県は南北に広く、起伏に富んだ県で、とにかくバラエティ豊かです。

私は山の方に身を置いており、山の恵みで身体を作っておりますが、海の恵みも好きなことは間違いなく、里山里海交流はいつだって望むところなのです。

簡単に言うと持ち寄りBBQ! 

生写真がないことに後から気付くのです

今回来てくれた方は志摩から尾鷲から、三重の海のいいとこどりゲストでした。

海からの恵みも、魚、貝、海藻といろいろあり、市場に出回らない規格外品なんかをたくさん差し入れしてもらいました。うーむ、おいし、ありがたい。

山から出せるものは、イノシシ肉(いただきもの)と自分とこの野菜、上野屋さんのこんにゃく、娘たちが握ってくれたおにぎり、園主秘蔵の飲み物などでした。

 

交流もさることながら(とても有意義)、普段はなかなか食べられない貝や魚に目を輝かせる子供たちの姿をやたらに喜んでもらえました。うちの子たちは食欲旺盛で、どこに行っても誰と居てもどんな時も食にありつく子たちです。正直なところ、ガッツいてしまって恥ずかしいことしばしばですが、なんのことはなく直系なので受け入れるしかないですね。ええ、私もずっとそうですよ。

 

三重県の海と山でいつもの環境はうんと違うし、農村らしさ漁村らしさ、人々の気質なんかも場所それぞれで特色があるのでしょう。深く関わるのは飯高町と決まっていながら、あちこちに足を伸ばせるし、応援したい仲間と続々つながっていけるのは思いもよらぬ喜びでした。三重県に移住してよかったなと心から感じるのは、やっぱりバラエティ豊かでありながら気が安らぐ人たちとつながっていけていることを実感するときです。

飯高町、香肌小学校がこれからもどんどん盛り上がればいいとはもちろん望むものの、ここだけよければいいとはちっとも考えてもいません。山が落ち着く人もいれば、海を眺めていたい人もいます。大阪に近い場所がいい人もいれば、都市部からは離れていたい人もいます。雪が好きだったり荒波が好きだったり、広い農地がよかったり棚田がよかったり、きっと直観が働くのですね。

私はたまたま清流と明るい茶畑を求めたからこそ飯高町に縁があったわけですが、人によって心揺さぶられるポイントは思いがけないところにあるかもしれません。飯高町でなくても、三重県はいいなと三重県に移住した人は結構な割合でそんなことを思うようですよ。

 

里山と里海のカーニバルを堪能した子供たちは、小規模校の交流で島の学校に行く機会もありました。2つの学校の交流は5年目で、どちらも20人程度のギリギリ規模でありながら、鳥羽市松阪市からいつも注目されるような取り組みを続けている大事な大事な小学校です。

子供たちが5年に渡って何度もお邪魔しながら私はまだ未踏なのが悔しいですが、ここも応援している場所の一つです。

kii3.com

里山と里海が楽しくつながって、笑い絶えないカーニバルがあちこちで。

うん、明るいイメージはもういろんな形で実現しています。