勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

マルラゲットを探して

今週のお題「絵本」

好きだった絵本と好きな絵本は同じなのか、違うのか。まずはそんなめんどくさい考察から。

 

子ども時代を共に生きてくれた絵本と、親になってから出会った絵本、その間の時代になんか支えになってくれた絵本、そしてきっとこれからを共に過ごしてくれる絵本など、人生の節目節目にとても大切な絵本があります。

いつの間にか家にあったり、図書館で読んでもらったり、自分で本屋さんで見つけたりとご縁は一方向ではありません。それでも多分、手に取ることは決まっていたかのように、ぎゅっと心の奥に留まっている絵本がいくつかあります。

絵本の中での空間と表情と言葉運びががっちり合ったときに、ぎゅわんと心をつかまれて離れられなくなります。必ずしも言葉はなくていいのですが、少し静かな空間に、気持ちが刺さって抜けなくなる時があるのが、忘れられない絵本なのです。

 

見事に動物絵本ばかりになりました、5選

作者も雰囲気もバラけて出したつもりですが、どうしたって動物好きなことがにじみ出てしまいますね。

『わすれられないおくりもの』に出てくる動物はみな服を着ていますが、毛並みなどは動物らしく描かれています。

キャラクターになったものや、もっと人間の子どものように描かれた動物の絵本も読みますしシリーズものもグッズもお世話になっているのですが

心の奥で大事にしている絵本となった場合は、動物らしさをそのまま出したような作品がどうにも外せないのです。

あともうひとつ、どうしても忘れられない狼の絵本があるのですが

これが不思議なことに見つからないのです。

確かに手に取ったことがあるのに、タイトルも『○○とおおかみ』でラ行から始まる外国の女の子の名前だったので、すぐに見つかると思っていたのですが

何度検索してもヒットしない私にとっては幻の忘れられない絵本です。

 

女の子とオオカミはなにかのきっかけがあって、しばらく一緒に暮らすようになりました。残酷なことは嫌がる女の子の前では狩りをしなくなったオオカミはやせ細ってもう死にかけてしまいます。オオカミに生きてほしいから女の子は泣く泣く別れて暮らすことを選ぶ話でした。

絵本や昔ばなしでのオオカミの位置づけは多岐に渡ります。

 

猛獣が大好きな私はオオカミが敵として描かれることには痛みを覚えるのだけど、さりとてオオカミは人にとって都合のいい弱い生き物では決してなくて、いつだって敬意を必要とします。なんだかその辺のバランスがよく描かれていたなぁと記憶をたどりながら、チャットGPTにも相談してあれこれ探していたら

見つかりました!

ラ行じゃなかったけど、これです!

ああ、めちゃくちゃ嬉しいです。フランスの名作絵本なのだとか。

絵本との出会い直しという節目になりました。これも何かの運命ですね。

 

最後に思い出した、こちらも読んでない方いればぜひ!

タイトルは日本の昔話っぽくもありますが、なかなかどうして読後感最高の素敵なファンタジーです。プレゼントには特におすすめですね。

絵本好きとして読み聞かせを続けてもうずいぶんになりました。

紙芝居も昔話も練習と実践を重ねてきたので、特におばあさんのセリフが上手なこと!と自負しています。いろんなタイプのおばあちゃんが出る本を読んでほしい要望があれば私が適任ですよ。

オーディブルが出る前から、本は聞くものでした。

静かに読んでいても心で音を聴きながら読んでいます。

だから音読になったときにサラリと読めるのですね。全ての読書家が音で読んでいるわけではなく、いろんなタイプがあるのがまた面白いとことですが、音の私は小説と同じくらい絵本も好きで、今でも語れることが誇らしいです。

生涯楽しみ続けた先には何があるのかな。読んであげる仕事があればいいなと最近ちょっと種を蒔いています。