簡単に言うとスピード違反で切符をもらっちゃったのです。
その日の午後出かけるのはどうも気分が乗らなかったのですが、理屈に押された感があって出かけたところ、網にかかった感じですね。
場所は市町の境目の峠下り道で制限40キロのさほど交通量が多くもない道です。
58キロ出ていたという事で有無を言わさず反則金ということになりました。
うん、40キロのところでしたからね。オーバーしたらダメですね。
でも反対側の車はぴゅーぴゅー走っていても知らん顔で、こちら側だけちょうど処理しやすいペースで続々つかまえられているなんて、一体何のためと驚きでした。
秋の全国交通安全運動最終日、捕まえやすい所でできるだけ多くという魂胆が透けて見えるのですが、そんなの当たり前の社会なのかもしれませんが、子供たちの前でそんな認識持ちたくなかったです。
私もまだまだ人間できておりませんので、係の方が手書き書類に記入される際はだいぶむくれてしまいました。その前に誘導した方がめっちゃくちゃ感じが悪かったこともあり、釈然としない感情が抑えられなかったです。
「危ないとことを事前に取り締まってくれてありがとうございます」と思うには、なんだかモヤモヤ感が強いのが隠せなかったし、これで反省するかなぁと正直な気持ちがあったのです。
係の方が書類に記入される間、ちらっと外を見ていたら次の方たちが入ってきます。
みなさん60キロ程度出ていて取り締まられた方です。
私の次の方はなんだか茫然とされていて無表情でした。うん、そうだなぁと共感しきりながら、不快が隠せない私より大人な方なんだなぁと感じておりましたが
その次の方!
ニコニコしてらしたのです。
交通安全運動最終日に交通量の多くない40キロ制限の道で有無を言わされずに捕まって、めちゃくちゃ感じ悪い係の人に誘導されたというのに
ニコニコとなんでもなさそうにふるまっていたのです!
オレンジ色のシャツが印象深い大人の男性でした。
そんなことできるんだ。そんな風にふるまうのってアリなんだ。
というわけで私も大反省です。
他人の態度なんて些細なこと!
反則金の出費なんて些細なこと!
そんなメンタルで居られたらこんな時もご機嫌でいられるものなのです。
係員らの感じの悪さとか、そんなところで捕まる自分の運の悪さとか(いえ、スピードオーバーはしていたのですけどね)、12,000円を10日以内に銀行まで払込にいかねばならないこととか、このやり方ってどうなんというモヤモヤだらけの考察とか、
些細なことなんですよ。自分がご機嫌でいるかいないかに比べたら。
いやぁ、驚くべきはこっちだったのですね。
学ぶべき人はそんなときに現れてくれたのです。
そんなわけで、
10月からもたくさんのことがあるでしょうが、危険回避をしつつ、他人に寄り添いながらも振り回されずに、もっとご機嫌な人でいなくちゃね。
いいことはいくらでも起こっているから、たいしたことじゃないことを気にして時間を食っている場合じゃありません。もっともっと大事なことに自分の関心を向けていかなくちゃね。それに気付かせてくれた取り締まり係の人、どうもご苦労様でございます。
オレンジシャツのおじさん、本当にありがとうございます。