勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

香肌小学校オンライン説明会あります

子供が小学生の頃は、親にとっても子育ての黄金期です。乳幼児時代の親は楽しむより必死が先立ってしまうし、中学生以降はもう親の手を離すようにしていかなくちゃいけません。それに比べて小学生の頃って、それなりに子供の世界はしっかりあって親がいなくちゃ何もできないわけではないけれど、家族としての距離が程良くて子供の優しさが親に開かれている時期です。子供の方が優れた点はいくつもありながら、何かと親を頼りにしてくれます。親の気持ちや状況などもブツブツは言いながらも(子供によって表現はいろいろですが)、なんか大体受け入れてくれます。これってめちゃくちゃありがたいことですよ、親の皆さん。

今の時代なら子供が小学校に上がったら本格的に仕事復帰の方がマジョリティなのでしょうが、私は近くに居られることがほんとにありがたい時期なのだと思っていたし、四人の子供の半分が小学校を卒業してしまうとよりそれを強く感じます。子供の学童期がいかに親子共にとって眩い時期だったのかを。沢山一緒に過ごして共に苦労して、全部どれだけ良かったかを、痛いほど感じています。

 

香肌小学校の児童、そして地域の人を増やそうと親子山村留学の活動を始めて以来、それなりの新しいご家族に出会う機会があり、勇敢なる大きな一歩を踏み出して移住してくれた親子と接することが多々あります。親の思いと子供の事情とどちらが先行するかはそれぞれですが、頑張って決断した家族は皆さん自他の予想を突き破って、活き活きと過ごされています。

豊かな自然と温かい人々に囲まれる環境下で子供の体験が増え、笑顔も増え、親の生きる力も上がり、大変なこともあるけれどのびのびと解放感があって、家族の仲が深まっていると漏れ聞きます。なんだかめっちゃ嬉しいですよ、仕掛けて後押しした身としては、もうホント有難くてたまりません。

百聞は一見にしかずとはよく言ったものです。

香肌小学校の親子山村留学が何故こんなに喜びの連鎖を起こしているのか、片鱗に触れてみませんか? ※画像からHPに飛べます!

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年度途中でも縛りなしで対応可能な親子山村留学制度ですが、香肌小学校親子山村留学実行委員会が対応するのなら、ある程度推奨の流れがあります。

前年度はいつでもウェルカムにしてしまったことで、結構難儀しちゃったので、今年からは実行委員会側が気持ちよく続けていくために、ある程度予定を組んで遂行していけたら助かるのであります。

 

まずは年3回行われるオンライン説明会に参加してもらい、顔合わせをします。

その後、参加されて希望される方のみオープンスクールのご案内を出します。

説明を聞いてもらい方針を理解してもらってから、現地見学の流れです。
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現地見学してからいよいよ編入したいとなったら、3日程度の体験入学をしてもらい、物件探しをします。この辺りまでは委員会がサポートします。

 

いよいよ決意が固まったら、引っ越す手続き諸々や家のリフォーム手配など、大家さんや空き家バンク担当者さんなどを通じてご自身で行ってもらい、学校との連絡なども委員会経由なしで動いてもらえます。

自治会への挨拶や地域への顔つなぎなど関与することもありますが、もう決めたとなったらご自身の裁量であれこれ動いてもらって地盤固めをしてもらえばよいという流れです。留学斡旋サポートみたいなかんじですかね。

 

親子山村留学といってもまぁ手続きは移住になるので(期間のしばりはなく、賃貸物件探しのお手伝いはできます)ハードルはそれなりに高いのですが、子供の小学校時代をどう捉えるか。日々こなしてなんとなく未来にレールを敷く時間にするのか、思い切っていろいろぶっ壊して価値観など見つめ直しながら家族一緒に生きる力を付け直す時間にするのか。考え方は本当に人それぞれで、何が正解ということもないのですが、もしなんだかモヤっとするものがあって、子供と一緒に挑戦してみたいのなら、チャンスはあるのですよってことは、いつでもアナウンスしておきたいです。そのための一歩が、来週のオンライン説明会であってもいいのです。

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松阪市で一番小さな超小規模校の香肌小学校では、在校児童は現在19名です。個性豊かなバラバラの子たちですが、なんだかバランスよく仲良く過ごしております。もちろんそれぞれの課題も葛藤もあるでしょうが、周りの大人たちは本当に子供たちをよく見て、認めて、見守ってくれています。それがどんなに有難いことなのか、後から来た方に気付かされていますよ。

 

私の子供が香肌小学校に通えるのも後5年を残すのみです。学校が残るのかの心配よりも、どれだけの素敵な出会いがあるかのワクワクを大事にして過ごしていきたいものです。8年前に小2だった長女が入学して以来、学校を通じてのたくさんの出会いがありました。地域のあちこちにご機嫌な人々のつながりがあることが生きる安心と喜びになっています。そして今、好きな人たちが新しく来た人たちとまた関係を築いていて、どちらも楽しそうだなというのを垣間見ることが私の喜びです。人と人の関係は基本は1対1だと私は思っておりますが、網のようにつながって1対1が濃くなっていく様はまるで糸掛け曼荼羅です。みっちりしていてもすっきりしていてもそれぞれ美しいですね。

ACイラストからお借りしたいろいろな糸掛け曼荼羅

香肌小学校に関わる人々が織りなす糸は、きっとまた誰かを温めるのでしょう(中島みゆきの『糸』オマージュ)

さあ、次はこちらからお進みくださいね。

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