勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

遊びをせんとや生まれけん

今週のお題「何して遊ぶ?」

 

GW突入ですね。今年は土日との重なり具合も良く、インバウンドはどさっと来て、海外に出る日本の人はさほどいない傾向らしく、国内観光業がかつてない盛り上がりになるのだとか。

零細宿である亀成園だって、相当な稼働率ですからね。もう一軒持っておけばよかったのかというくらい、予約リクエストも被りました。一期一会丁寧な応対をするしかないので細々楽しさを支えるのみですが、社会全体の活気につながるといいなぁとは陰ながら祈っておりますよ。

 

ところで今週のテーマは「遊び」です。

前回のムダの哲学とも重なりますね。

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なにせ遊びって効率とは対極にあるはずなのですから。大人はついつい遊びのついでに用事を済ませるとか、せっかくの遊ぶ日だからあれもこれも詰め込むとかしがちですが、全く遊べてないですね。

遊ぶってなかなか甘くみてはいけないものかもしれません。スポーツやお稽古ごとと似たところもありながら、遊びはやっぱり自由度が高いのです。

遊びを子供時代から考えてみると、効率よく鬼ごっことか効率のいいおままごとって何してるかわからないです。

鬼の順番が決まっていて30秒ずつで必ず交代という任務を果たすために「始め!」

誰が捕まるかのわくわくもなく、逃げ切った達成感もなく、なかなか捕まえられない悔しさもなく、メンバーによってルールの工夫もなく。

なんかどうにも非常に、つまらない。

おままごとも個性なくステレオタイプの役割を交代していく中では、何も学ぶところがありません。家によっての細かな違いを遊びの中で感じとることで子供たちの世界は豊かに広がっていくのです。

遊びは非効率的なムダな時間ですが、必ず学びにつながっていると私は思います。

大きくなってからの遊びにしても、私の場合はサイクリングや登山でしたが、生き抜く力や体力の向上がなきゃ楽しく遊べなかったです。

楽しく遊ぶために工夫するのです。予定完遂だけでなく意外な発見にワクワクするのです。ハプニングがあればあるほど、楽しい。こなせないイラだちもありながら、困った時にどうやりくりして乗り越えるかの方が余程血がたぎったのです。そんな時にワクワクするためにこそ生きてるなぁと感じていたものです。

 

また現在もしょっちゅう野遊びしてますし、針仕事遊びもしてますね。ちまちま草摘みをして食材に変えるとか、余り布でなにか作ってみるとか、やっぱり効率とは無縁ですね。

好きな遊びをしながら、もう少し人のためにと考えると、なんだか仕事につながることもあります。

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GW終わり頃のマルシェでは、娘の折った小さな手裏剣でアクセサリーを作って、糸掛け曼荼羅のミニWSもしてみます。徒労に終わるかもしれないし、豊かな出会いや次の仕事につながるかもしれません。安定しているわけではない、遊びたっぷりの挑戦は、やっぱりいいものです。

 

短く命をつなぐだけの生存目的ではなく、長い寿命とムダに大きな脳を持った人間として生まれてきたからには、とにかく沢山遊ばなくちゃ。亀成園としてのGWは繁忙期になりますが、出会う方々の遊びの手助けができたらなにより嬉しいですね。お天気は降ったり止んだりの運試しの中、みなさんのとびきりの遊びが輝きますように。