勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

つたない会話はユーモアで

4月前半はなんだかずっとヨーロッパのお客様をお迎えしていました、ど田舎古民家ゲストハウスの亀成園。

奈良や三重で宿はそこそこな数がありますが、インバウンド旅行者の目に入るところはそう多くないようで、予約サイト(主にブッキングドットコム)への情報をマメに溜めてきた積み上げが陽の目を見ている現在のようです。過去が今を作っています。

はるばる訪れてくれたご縁のあるお客様の旅が心地良くあるために、お客様プライベートのリラックスを重視しながらも、ご要望にはお応えしたいもので、折々のコミュニケーションを心掛けながら、一期一会を味わうのはなかなか大変だけど貴重な機会です。

 

さて、コミュニケーションとしては母国語での簡単な挨拶を付け焼き刃で試す以外、ほぼ英語でのやり取りとなるわけです。

いやもう私はこれまで何を学んでたのだ、NOVA(懐かしの駅前英会話スクール)にいくら注ぎ込んでもらったのだ、お母さんごめんなさいってくらいのレベルの低さです!見た目は何語でもしゃべれそうなのですが、これぞ見かけ倒し!が己の姿なのですよ(涙)。

園主のほうが正解に話せますね。サラサラではないけれど、ミス少なく堅実です。

あゝ、英語なんて15歳過ぎたら何もしなくてもペラペラになってると思ってたのになぁww

 

とはいえ、自分を誤魔化すことはできません。あるもので勝負、じゃない、なんとかコミュニケーションするしかないわけで、あちらの英語力が確かなことにありがたく乗っかって、一所懸命ガイドなどしておりました。

 

本当はもっとあんなこともこんなことも伝えたいなぁ、どう言えばいいのかわからなくて悔しいなぁ、切なさで溢れちゃますが、そんな経験はきっと次につながります。成長(に違いない)を助けてくれる皆さまありがとうございます。

 

とまぁ、切ないインバウンド受け入れでしたが

レビューはめちゃくちゃ温かいし、楽しんでもらうこともできました。良い場所で宿やってるアドバンテージ最高だぜ。

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和の朝ご飯セット(自炊してもらいます)も好評で、飯高のとっとき味噌を気に入ってくれたり、梅干しにハマった方がいたり、筍やフキなどの訳しにくい食材も楽しんで頂けました。日本のここまで来られる方々なので、和食理解も深そうでした。台所で慣れたものを調理しながら、和のご飯も食べてみる、寛ぎながら挑戦の体験になったのならとても嬉しいです。

 

会話はつたなくて悔しかったのですが、通じたジョークを集めてみますね。

「静かでよく眠れたよ」ときたら

「そうそう、車の騒音もないしね。カエルと鶏はやかましいけどw」

 

「卵にジビエに米も作ってるの?すごいね」ときたら

「だから子供の手がたくさん要るのよ!」

「労働力かい!?」もいけました。

 

送迎をしていてコンビニに立ち寄ってほしいとの時、ドライブ30分

「かなり近いでしょ」

 

細かい情報カバーしきるまでは力不足でしたが、ユーモアのあるおもてなしの心がけは本当にちょっとしたタイミングです。優しい人ばかりで助けられましたし、軽いネタは仕込み続けておきたいです。

心がほぐれるのは滋味深さと笑顔です。

世界中のどんなところから来たお客様だって、ユーモアを添えて迎えられる宿として気概を持っていきたいです。春の気持ち良い風が吹きました。

 

次の繁忙期はもちろんGWです。

お子様連れと犬連れのお客様に合わせて、いつもよりもっとわかりやすく自然体験の説明ができるよう切り替えていかなくちゃね。

自然大好きで来る子供だけでなく、親が自然に触れてほしくて意思なく連れて来られる子もいるでしょう。それでも、何を感じてどんな遊びも許されて、ちょっとしたことを楽しんでいい。そんなところを描いてます。

外国語だろうと子供の言葉だろうと気心知れてようとそうでなかろうと、目の前の人とのコミュニケーションを大切にするために、まだ何ができるかな。一期一会をありがたく、自分の心を開いていかなくっちゃね。