松阪市飯高町の端っこに移り住んで5年数か月。亀成園はいろいろ動いてはおりますが、ベースとして子供たちと共に日々気楽に田舎暮らしをしております。秋は農作業が多くて一番暇がない季節のはずです。陽が沈むのも早いですし、気温の変化も激しいので、合間を縫って早めに早めに作業をこなす先手必勝が求められる農的生活!
なのですが、私はなんというかまあ今年はガッツに欠けておりまして、そんな時もあるかと、自分を責めずに意識的に気を楽に過ごしております。
はてなブログサービス10周年ということで10にまつわるお題がいろいろ出ています。10年を振り返ったり見据えたりする前に、気楽にできそうな10選は
☆飯高町の好きなところ☆
でいくことにしました。
ものすごく独断で思いつくままに早速並べてみます。
1.とにかく木の種類が多いところ
2.それにより生物多様性を実感できるところ
3.周囲を険しい山に囲まれているところ
4.清流櫛田川を身近に感じて暮らせるところ
5.生え抜きの人と移住者が気持ちよく交流できているところ
6.人々の文化水準がなんだかけっこう高いところ
7.滋味溢れる素朴な食文化が残っているところ
8.子供たちが明るく素直で礼儀正しいところ
9.そこかしこに歴史が潜んでいるところ
10.未来の豊かさのモデルとなれる可能性があるところ
うん、この10選はなかなかです。
一般的に言えば、田舎で暮らす魅力はなによりも豊かな自然環境と温かい人々になるのでしょうが、それを私の視点でもっと踏み込んで飯高町ならではの10項目に落とし込むとこうなりました。
豊かな自然環境は山にも海にも数あれど、木の種類で圧倒できる田舎はそう多くはありません。険しい山々と清流が当たり前にある町も随分限られます。その点で差をつけて絞られることは大きいです。是非ここで暮らしたいという動機になります。そして生き物が多く、町の多くがホットスポット三重(希少生物が多く集まる場所と認定されている地図上の点々)である!そんなここにしかない魅力をもっともっと深く表現していきたいです。
高見山など山の上から飯高町の集落(の一部)を見下ろすと、ぽつりぽつりと家がある程度で、おおむね険しい山に隠されています。ここは落武者の里かと思うほど。それくらいポツポツと点在しているのにも関わらず、飯高町は松阪よりも古くから、縄文時代からの歴史が続いております。神話や偉人逸話も残り、永く永く活用されてきた街道があります。ずっとここが人が住んできた地である証拠が残っており、ここを通る人々の交流はつながってきました。
今は人々の交流はかつてないほどささやかなものになっています。まさに最先端の少子高齢過疎地域です。それが揺るぎのない現実です。このままではいけない。それでもここに残る人々はなんだかとても心地よい人々であることが感じられるのです。飯高町に生まれ育った人たちと、故郷に帰ってきた人たちと、縁あって飯高町に移り住んでやたらとここが好きになった人たちと、なんだか仲良く刺激し合って暮らしています。みんながみんなというわけでもありませんし、うち者とよそ者との違いも当然あります。あって然るべきです。それでもガチガチに対立したりすれ違うこともなく、ゆるやかに楽しみ合って過ごしているのがこの地域最大の魅力ではないかと、よそ者の私には思えるのです。よそ者なので気付いていないことも当然ありますし、誰に何を言われているやら気付きたくないこともあるかもしれません。けれど私はここに居ることが大好きで、ずっと居たいと思います。そのためにならどこまでもポジティブに頑張っていけます。この地が豊かな自然環境のまま残ってくれるのならば。
とういわけで
10.未来の豊かさのモデルとなれる可能性があるところ
ここを大きくイメージすることが私にとっては今後飯高町で生きていく鍵になってきます。
自分たちも歳をとって、暮らす人々が大幅に変わっていったとして、いつまでご機嫌に心地よく生きていけるだろうか。どんな種をまいて育てていれば、気持ちよく次世代につながっていくのだろうか。
素晴らしい10選を迷わず決められたこの地なら、きっと大丈夫との根拠なしの自信はあります。さて後は具体的に生々しく。実務が苦手なんていつまでも言っておられませんね。ハッピーをつかみとってふくらませていくためには、行動と交流が大事です。自分のパワーが充電できてさえいれば、道が明るく見えていれば、できそうな気がしてきますね。
たまたま見かけた「旅恋」というWebマガジンで、香肌峡が取り上げられていました。自然景観と橋の写真くらいのあっさりした記事ですが、目に留まった縁があるので貼り付けておきます。香肌峡を訪れて過ごしてみたいという旅人さんに届くといいですね。そしてぜひ記事以上の魅力を感じてほしいと念を送っておきます。
https://www.tabikoi.com/you14/