勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

一年分のもやもやを塩水で

今週のお題「最近洗ったもの」

 

海水浴行ったよーって話なのですが

人の少ない美しい海で何時間も浮かんできたので

遊泳というよりは心身の洗濯をした感じです。

 

家族で海に行くとなると、準備や持ち物管理など大仰になりがちで

それはそれでとても楽しく盛り上がるのだけど

私は持ち物ほぼないくらいでただ、海に浸りに行くのが好きです。

キャンプみたいにしなくていい。

顧客フレンドリーな施設も別に要らない。

日帰りでしゃしゃっと行ったから、お土産も求めなかった。

 

ほんとね、もやっとしたいろいろを洗い流したかったのです。

 

いつもの川でも十分浄化はされているのですが、今年の川遊びは半分以上おもてなし仕事の一環だから、休息という意味の濃い時間は、遠くの海まで行ってこそ得られるものでした。

紀州への高速道路が充実したことで、失われたものもあっただろうけど、県内移動としてはとても便利になりました。こんな海まで2時間くらいです。

三重の風景写真サイトより拝借

川が流れ込む海水浴場ゆえ、潮水を川の水で洗うこともできて気持ちいいところ。

この地域ももっと盛り上がっていいと願うけど、人が押し寄せて汚れてほしくはないなとの懸念もあります。海があるだけで特に何もないところ。だから、好きです。

 

訪れたのは2回目で、前回も泳いで帰っただけで、すぐ近くの世界遺産を見逃しています。名前も風景もとても気になるところだけど、また夏じゃないときに来たいな。

onigajyo.jp

 

とにかく今回は心身の洗濯でした。むしろ頭の中のかな。

役割が増えて、責任も増えて、随分とありがたい立ち位置になってきている分、自由度が欠けてきたなと感じるこの一年くらい。好き勝手しているようでいて、かなり多方面に気を遣いながらの日々は、選んできたものだし、いいんだけど時々放り出しておきたくなることもあります。まだまだ器が小さいです。

 

子供たちも随分大きくなったし、今年はライフジャケットをしっかり身に着けての海水浴だったので、ほぼ安心していることができました。なるべく直に水の流れを感じたいので浅瀬では外すこともありますし、絵としては浮き輪の方が可愛いなと思うものの、深いところで浮いているのにこんなに頼れるアイテムはありません。

 

子供たちが存分に波遊びを楽しんでいるのを眺めながら、時々気を抜いて頭の中を洗濯洗濯。細かなわだかまりや引っ掛かりが、陸地ではなかなか流しきれなかったのが、大きな海の中ではもうどうだっていいものでした。忘れたくないこと以外は忘れちまっていい。また思い出すことがあれば向き合えばいいけど、喉に魚の骨が詰まったような思いをずっと抱え込んでいなくてもいい。普段はなかなか上手にクリーニングができませんから、大きなきれいな海に助けを求めるのです。絶対に抱えて浮かべて洗い流してくれる、なんという包容力!

 

もやもやを洗い流しただけなので、代わりに煌びやかなアイデアが降ってきたとかはまだありません。問題は残ったままのも多いです。でもまずは捨てるところからって言いますよね。負荷を減らして自分の余力を空ける。無理にでも空ける。そうしておくと、空いたところにまた入ってくるものがあるのでしょう。そしてその時の心身の状態がきれいに保たれていると、きれいなものを受け入れることができるのでしょう。

 

こちらも拝借した写真。海の岩場も楽しかった。

この6年程、毎年三重県内で海水浴場探しをしてきました。海に恵まれた三重県では旅先に困ることはなく、そのうちこぢんまりとした海辺のペンションなんかで夕暮れや早朝を過ごしたいなと思います。海の幸も待っています。妄想し出せばわくわくが止まらないけれど、今のテーマは頭の洗濯なので、静かな美しい海が最高でした。岩場を少し潜れば沢山の魚もいて、海の生き物探しも楽しめましたよ。

 

三重の海遊び情報をお求めの方は、下記サイトをぜひご覧下さい。

今回私が訪れたところの写真もありますし、昨年度行った新鹿ビーチもいいかんじに紹介されています。個人的には伊勢志摩の海はぬるくて物足りないけれど、観光やデートを盛り上げるにはそっちのほうが選び良いかも。海に求めるものは人それぞれ。三重県の海がずっと綺麗であってくれるのなら、沢山の人の思い出になってほしいですね。

www.kankomie.or.jp