勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

川の事故は防げるのだから

つい先日、この地域の清流である櫛田川で、足を滑らせて流される人がでるという水難事故が起きてしまいました。

夏休み目前、これから川で遊ぶ人が増えるタイミングでの事故は、受け止め方様々でしょう。事故に関与された方や捜索に関わった人にとっては、もう誰も川に近付くな、くらいの思いがあるのかもしれませんが、ちゃんと検証して啓蒙し直しをしておきたいです。

川で遊ばなきゃできない体験がいくらでもあります。

水や地形を体感し、生き物にも親しみ、心が軽く気持ちよくなるのに、きれいな川で遊ぶこと程効く体験もなかなかありません。

それでも一歩間違えば命の危険があるので、安全管理を事前に学んでおくことは不可欠です。

この夏特に川遊びの安全啓蒙に力を入れている私がまとめておいた画像がこちらです。

・ライフジャケット着用

・川の状態を知っておく

・もがかずに浮く

・飲むのは(飲酒ですね)帰ってから

 

いつでも取り出せるようざっとまとめて20日前に書いていた記事もあります。

子どもたちの夏休み前の啓蒙として自分の意識を高めるために発信してありましたが、陽の目に出してなかったかもしれず、事故への無念さは大きいですが。

kamenarien.hatenadiary.com

今回事故となってしまった人は、雨で増水した川のそばでBBQをしていたということで、川辺にいながらも川で遊ぶつもりはなかったのに、足を滑らせて落ちてしまって流されたようなのです。

・川の状態がそもそも危険だった

・ライフジャケット未着用

・流されてパニックになってしまったかもしれない

・飲酒はわかりません

 

そんな感じで、安全を意識した川遊びのお約束とはかけ離れた状態でした。

晴れた日の浅い川原で軽く焚き火をしながら(直火は基本的にしない)、友人と寛いだ時を過ごすことが悪いとは私もとても思いません。サラサラ流れる水の音を聞きながら珈琲を沸かして淹れる贅沢は、大人の嗜みとしてもっと広まっても良いくらいだとも思います。ただしBBQははしゃいで羽目を外しがちなので、川原はオススメしないですが。

そして人が集まるにも、雨降り後のその日しかみんなの都合がつかなかったのかな、とも憂慮します。

それでも、そこの危険度を誰か察することはできなかったのかと残念でなりません。

 

だから、この事故の影響で安易に川遊び禁止の流れにはならないでほしい、啓蒙の機会を与えてほしいと強く願います。

もちろん事故になってからでは遅いのはつくづくわかっておりますが、それでもあんまりではないかと近隣住民としての率直な想いがあります。

いや、まだ川遊びとか遊泳禁止の流れにはなっておりませんが、ニュースのコメント欄などで「やはり川は危険」とかを見るとそりゃないぜベイベーともどかしくなります。

 

安全に遊べばいいのですから!

川で遊ぶ楽しさや川に親しむ価値は禁止されていいようなものではありません。

 

①危機管理ができるようになること

②自分の体を使えるようになること

③羽目を外し過ぎずに楽しめること

 

この3つを川遊びを通して体得できたなら、その感覚は他でも活用されまくりです。

アウトドアだけでなく、街中であっても、危険察知能力といざというときの身体能力、それにハイテンションになりすぎないメンタル管理能力なんかは備わっておいて悪いことはなにもないくらいの有力なスキルなのですから。

 

香肌峡で暮らして8年が過ぎています。

夏は毎年何度もあちこちで子どもたちと川遊びをしています。

その日どのように過ごしたいのか、大人の人数、川の様子などによっていくつか場所選びをしながら、毎夏新しい場所への挑戦もし、遊びの鮮度が落ちないようにしています。

やっぱり新しい場所は緊張感があります。

その分ハラハラした楽しさや新しい遊び方の発見もあります。

慣れた場所でも天候によっていつもと状態が違うことも何度も経験しています。

その場合は必ず危険箇所確認をし、気を抜かないように注意します。

その上で、流れに身をゆだねて最高にリラックスした時を過ごしています。

 

上の子も小学校低学年から、末娘は物心がつく前から川で過ごすことを当たり前にしているので、身体の使い方が上手です。いつも滑るのは私です。贅肉が足りなくて真っ先に震えて川から上がるのはお父さんです。

それでも安全管理の責任は両親にあることを知っているので、みんなが元気でスケジュールに余裕のある時にしか川には行きません。それを当たり前に課しているから、毎年素晴らしい経験ができていることを知っています。

 

ゲストハウス亀成園がこの夏推している、平日親子で川遊びプランはまだご予約可能です。

見守りなれた保護者が複数名いての天候が良い時の川遊びならガイドなんて不要なことも多いですが、安心して子どもを遊ばせて、親御さんはリラックスしたいなら、どうぞためらわずに川遊びガイドオプションをお選び下さいね。

www.kamenarien.com

 

もう夏休みは目前です!

小中学生の夏休みがカットされるかもという恐ろしい話もありますが、

川遊びと同じく避けることばかりが良い手ではありません。

寄り添う大人にとっても、夏休みが有意義でありますように。