勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

甘酒、納豆、クリームチーズ

お題「これ買いました」

 

健康志向が否が応にも高まって、世の中が甘酒ブームになっているとは知らなかったのですが、生協カタログをめくっていて吸い寄せられるように購入してしまいました、「家庭用甘酒メーカー」! 甘酒だけでなくヨーグルトや糀にもいいとあり、あまり邪魔にならないサイズであることを確認して。

ナカサ 甘酒メーカー 容器容量1000ml NAM-10L

ナカサ 甘酒メーカー 容器容量1000ml NAM-10L

  • 発売日: 2017/09/01
  • メディア: ホーム&キッチン
 

 ものすごくシンプルな仕組みですが、温度管理と時間管理ができる優れものの保温箱で、これと仲良くなれば、自家製の発酵食品がもっと身近になります。

 

以前から時々ヨーグルトを増やしたり、納豆を増やしたり、しょうゆ麹を仕込んだりしていました。自給暮らしが好きなら自家製も好きなので、無理せず自分で作れるものは作りたい気持ちは大きいのです。市販のヨーグルトに牛乳を混ぜて、お風呂場のような温度と湿度のところで置いておけば全体がヨーグルトになるのは楽しい実験でした。できたてのヨーグルトは柔らかく身体にしみ込んでいきそうで、作り続けている人もいるそうですね。ところが私は自分が戌年のせいだということにしておりますが、長く放置すると忘れてしまう癖があるのです。自家製種継ぎヨーグルトもやっぱり長続きしませんでした。楽しみにしていたはずの、ヨーグルトになるはずのものが、少し気を抜いているとなんだかピンクに色づいてきてしまうのは、発酵というより腐敗に近い。身体に優しいどころか心身に厳しいものが増えてしまうショックといったら。ヨーグルトだけでなく納豆を作った時も、初めはうまくいっても二度、三度と温度管理時間管理をするとなんだか飽きてしまって、世話を焼かなくなりました。単に本当に自分のせいなのですが、放置されて酸味を帯びる豆たちのかわいそうなことといったら。

 

そこでこの甘酒メーカーの登場です。温度管理時間管理に自信がないなら補ってもらえばいいのです。何日もかけず管理可能なくらいの時間でいろいろ発酵させてくれます。

 

ヨーグルトなら40℃で5時間

納豆は40℃で24時間

甘酒は55℃で6時間

さらに嬉しいことにヨーグルトと牛乳を混ぜて60℃で8時間待つと、クリームチーズができたのです。

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AC写真。クリームチーズの素敵なイメージ

500mlの牛乳で、ホエーの分離がかなりあるので、チーズケーキを作るには物足りないかなという分量なのですが、おやつの時間、Ritzに付けて食べるのに十分な量と質のクリームチーズができました。2日連続で仕込んで我慢して保管すればチーズケーキにも届きそうです。甘酒メーカー購入から3週間。すでにクリームチーズ3回、ヨーグルト5回、甘酒1回、納豆1回のいいペースです。仕込み→保管→消費で2日ほどかけてまた仕込んでというくらいのペースなら、次々仕込んでどれが先でどれが後のかわからなくなって自棄になることもありません。

 

ちょうど飯高の味噌屋さんからも麹が出回る季節です。

www.tottokimiso.com

 

 この冬はいよいよどぶろく作りに燃えているお父ちゃんが日々自力で発酵生活の傍ら、楽してちょこっと発酵ライフの亀成園母。麹も時々分けてもらって、力を合わせて(8父:1母:1甘酒メーカー)おりますよ。

 

食べ物の好き嫌いがほとんどないけれどマヨネーズはどうにも苦手という我が家です。ヨーグルトソースを活用して、食卓に白さを加えていきたいものですね。余り気味のヨーグルトのおかげで世界三大料理であるトルコ料理がちょっとだけ身近になりました。といっても野菜にヨーグルトソースをかけるぐらいなのですが、トルコ風というだけでなんだか美味しさが2割増しになるからありがたいです。

 無理なく飽きずにヨーグルトやクリームチーズと付き合っていけるようになってから、ヤギとの付き合いを考えていけたらいいなと思います。