勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

日々ジビエを続けて

今週のお題「肉」

というテーマで一年前の下書きがずっと残っていたのを今更書き直してます。

 

もうすぐ動物愛護週間です。猟師にとっては猟自粛期間。大体この頃に我が家の肉ストックは乏しくなります。心は動物愛護、でも肉が足りない本音と静かに戦う期間なのですよ。欲望を丸出しにしないで小出しくらいにする練習としてとてもいい期間です。

 

亀成園園主が罠猟師を志したのは定住二年目のことでした。大食漢と元気な子供ばかりの構成ゆえ、食消費量の多い我が家ではとにかく肉を買い求めるのが大変でした。そしてまた農園を行うのに獣害問題もあったので、山の獣は貴重な資源と捉えることにしました。そのへんにあるものを狩るとフードマイレージも少なくて済むし、包装材のゴミも出ません。狩りはエコ。スタートはそんなかんじでした。

 

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獲物を丸ごと一頭いただくことの感慨などは、4年前のブログに書いておりました。猟師になって一年経つか経たないかという時期ですが、かかり癖のある時もあったようです。多分その前後にちっともかからないという嘆きもあるはずですね。猟暮らしはいつも余るか足りないかで安定しないのが、魅力です。だからこそ起伏があって飽きないのですから。なんだか進歩の少ないこの4年。

kamenarien.hatenadiary.com

当時から食べ方はあまり変わっておりません。日々の食材に鹿肉があります。

BBQの時は骨付きアバラやロース。カレーにはスジ肉、中華炒めは前脚で煮込みにはもも肉を使うのが習慣になっています。バラ肉や前脚一部はミンチにして餃子が頻度高く、麻婆茄子や肉味噌になることもあります。最近は薄切りを茹でてポン酢で頂くことが増えました。いつも好きな日々の食。

なんとも当たり前のジビエは贅沢だとは思うけれど、めちゃくちゃ感激して特別視しているわけでもありません。これもまた不思議なところです。

ちなみに、ミンチにするのはこの道具。セッティングや片づけはちと手間暇かかりますが、肉の塊もらう機会がある人はあったら便利ですよ。食育にも使えますしね。

 

何年も猟師さんたちが頑張って獣害対策としての狩猟をしてきたこともあり、山の鹿は一時期より減っている話を耳にするようになりました。確かに事故の頻度も下がりましたし、回ってくる獲物も減りました。一方、仔鹿は増えているかなとの感覚もあります。飛び出しはしないものの、夜の運転中に見かけまくるのですね。一旦個体が減ると繁殖率が上がったのか。彼らも生存戦略に必死です。

 

昔はこの辺りの山で鹿はあまりいなかったようで、獣といえば猪でした。脂の乗った大物をじっくり時間をかけて炊いて食べるのが最高と聞いたのは、健全な欲望が現れた楽しい話でした。にかっと笑って旨いものの話ができるのは、いい。

最近は健康食にスポットが当てられて久しく、脂の多い猪よりも高タンパク低カロリーの鹿肉人気が高まっています。女性の増血にいいとなると、鹿への欲望が街の女性たちから募るわけですね。

aideer.jimdo.com

 

日々ジビエ(近頃乏しいけど)を食べての実感を書き出してみます。日々ジビエのおかげかは判りきれませんが、4年前と比べて私の身体はどうなっているか、驚きの発表です!

 

・好きなだけ食べているけど体重は減りました

・肌の調子は良くなりました

・血圧が上がり、目覚めが良くなりました

・油断すると経血量は多くなります

 

大まかにこんな感じですね。

肌の調子は睡眠との関係も深そうですが、栄養バランスもとれているかな。

献立としては、鹿肉で一品、あと野菜料理と汁物はあったりなかったりで、しっかりご飯というかんじかな。味付けは薄味の和風が基本ですが、ごま油や中華の素はたっぷり使います。ご飯は7分付きを基本にしています。

 

肉と野菜をたっぷり摂取するのが好きです。

 

またジビエがいつも食料としてあると、人とご飯を食べるときにおすそ分けできる利点もあります。中でもやはり、BBQは鉄板ですね。ローストビーフみたいにしたてまり寿司も好評でした。料理上手さんは鹿カツとスパイスたっぷりキーマカレーを作ってくれます。あれ、私がいただいているやん。

 

いつ罠にかかるかなかなかよめずにハラハラするし、よりによって今日かぁって時もしばしばだし、相当時間をコントロールできる暮らしでないと、日々ジビエは夢物語かもしれません。けれど田舎に移住してくる若者はかなりの確率で猟に興味津々で、若い猟師がじわじわと増えていますよ。もちろんそれ以上にベテラン猟師さんが退いてしまっているのでバランスが保たれているとまで楽観はできませんが、肉の魅力に正直な人は猟師に憧れます!

 

肉なしで健康というライフスタイルも十分筋が通っていてなるほどなぁと納得することしばしばですが、肉食獣好きな私がわざわざ草食獣と同化する必要もないわけです。これから家畜は減っていって食糧難となり、時代は昆虫食を求めるという話もありますが、昆虫沢山集めるって大変そうだよね。小動物も食べるとこ少ないのよね。鹿最高。

というわけで、色々な想いはあれど、鹿を食ってすっきり生きているという今の暮らしが現在の私には合っているようです。今後、豆ばかりになるかもしれないし、羊牧場とか言い出すかもしれませんが、とりあえずのところはね。