勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

大きな試験を終えて

9月中旬は確かに頑張って勉強しておりました。

連休での台風2つは観光業の者には打撃なのですが、私には時間ができたチャンスと思えるほど、時間が欲しかった。

 

無駄に大きな学歴のある私ですが、試験とかテストとか実はちっとも得意ではありません。ちゃんとわかってポイントを押さえていないとできないように作られているのがふるい落としをかける試験というものであり、小学生から大人まで、その試験に対してまたは周辺の事柄に対してどれだけの時間とエネルギーを使ってきたかが問われる場なのです。

読み書きに不安はなくてむしろそこだけは得意だというアドバンテージはあります。

けれど、ちんぷんかんぷんの分野を楽にすり抜けられるほど、世間は甘くありません。

 

5月末から勉強しなくてはいけないモードだったのですが、合間を見てはテキスト読んだり問題眺めたりはしていたのですが、なかなかスイッチが入りきらず、モードが大きく変わったのはほんとに九月半ばでした。

 

そこから2週間は急にピリピリして、とにかくマジで時間が惜しかったです。いつも無駄に使っていた時間が流れていたのだということをやっと痛感しました。

いつも以上に家事はさぼり、発信活動の仕事もできる限りセーブして、愛想も悪く、自身に集中するように心がけました。とはいえご飯は用意しなくちゃいけないし、ゲストとのやり取りは大事な仕事だし、無事到着されるのかどうなるのかは気に懸かるし、学校のことだったり家族のこともいろいろ配慮しなくちゃいけないのですが、

「ごめんけど、今は無理!」 という雰囲気を必死で作っていました。

 

愛想のよさで世の中を渡ってきた私にはとても珍しいことなのです。

失礼があったかなと気にしたらキリがありませんが、モードを切り替えなくちゃ勉強なんてできません。試験に挑むなんてできません。家族にはとても迷惑をかけていたと思います。

 

というわけで、なんとかたどり着いた試験だったのでした。

あ、えらそうな画像になってしまいましたが、まだ受けただけの段階です。

受かった落ちたは先の話。

でもなんだかその日を見据えて走って行って、できるだけのことはしたという満足感が強くて、合否はまあどっちでもいいかという気分です。難しかったのですから。

 

ちなみにこんな試験なのです。5月末に思っていたことが眩しいです。

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森林インストラクターのための支援講座というのを四日市まで月2回の日曜日に受けに行っておりました。幸い全講座参加することができて、三重県森林インストラクター会のたくさんの先輩にお世話になり、有難過ぎました。模擬テストは散々な結果だったのですが、優しいコメントをたくさん書いて、応援してくれたのです。森林を守る素敵な人たちの後輩になれるかどうかは結果にかかってきますね。チーンってことになるかどうかもきっともう決まってますね。ドキドキですがこれもまた仕方のないことです。

チャンスは一回ではないので、今年の結果はどうなのかを待つのみです、今は。

 

自分が資格を取るために勉強するというのは、ある程度日常に影響を与えるので、家族の支えが不可欠でした。小さな子たちはどう応援していいのかもわからず、母のいない時々の日曜日を文句も言わずに乗り越えてくれました。お詫びに試験後に名古屋駅でういろうをお土産にしたけど、そんなのでよかったかな。要る時とのメリハリがついたのか、この期間を経て末娘は甘えん坊さんになりましたね。しばらく充電を心がけます。

 

母の試験前に面白かったのは長女です。

現在中学2年生で地元の公立中学に通う彼女は、来年の受験をなんとなく意識しています。真面目でテストも着実にこなしていく子にとって(親には似てません)、家人に試験前の人がいるというのは大きく心に響いたようでした。

「もうすぐやね。がんばって」とピュアな目つきを向けてもらってドギマギしましたよ。滅多に緊張なんかしない娘が、私以上に緊張していた姿は貴重でした。

 

私が今年のうちにこの挑戦をしたのは、これから先受験の続く子供たち(2年に1度、令和7年からは4年連続!あります)を意識して、子供たちを応援するためには先に背中を見せておかねばという気持ちもあったのですが、思った以上に響いたみたいでした。情けない姿をさらしてばかりでなんだか恐縮ですが、空気感に慣れることで家族が不安定にならずに支えが太くなるのならいいなと思います。落ちた背中を見せることになったらどうしようかと胸が痛みますが、それもまた役割があるのでしょう。あきらめない姿を見せるきっかけになるのですから。

 

受験なんて当事者以外にはどうってことないんだけど、周りが支えないと乗り越えられないもの。先に感じておいたので、これからのサポートができるはずです。

なんて、受験当時はみじんも思ってなかったですけね。試験を受けるのは私なのに心乱れている親の気持ちもわからなかったし、サポートしてもらってる有難さもわからず嫌な空気出しまくっていたことに今更ながら気付きました。恥ずかしさを乗り越えての感謝ですね。

 

さて、森林インストラクターになるって、今年の初めにはもう受けることを決めていたことが過去記事でわかりました。

あれって感じでしたが、予祝までしているという図々しさ。

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結果はまだ先なのでちょっと肩の荷を下ろします。この半年なんやかんや図書館に行っても樹木の本とか林業白書とかばかり借りて、読めずに返すという日々で、

小説読みたい欲が破裂しそうです。

ちょっとは読んでいましたが、後ろめたさとセットだったので堪能しきれませんでした。

秋もまたなんやかんやでバタバタありますが、読むぞー!!!!

愛想の悪い日々は続いてしまうかもしれません。