勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

飯高で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

またまた三十羽

57羽の鶏では飽き足らず、亀成園ではまた新たにヒヨコを迎えました。烏骨鶏もまた抱卵してもらって少しずつ増やしていく方針ですが、元々いたボリスブラウンは雌鶏ばかりなので増やすことはできません。なので今回、ボリスブラウンに近い「ゴトウモミジ」という品種のヒヨコを雌三十羽、雄四羽で新たに購入しました。宅配便で届けてもらうことはできず、車で一時間程の宅配営業所留で引き取りに行く必要はあるのですが、さっくり受け取ってきました。ダンボール箱から元気いっぱいの声がしていましたよ。

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開けてみると雄は頭に印を付けられていて、五羽入っておりました。もともと雄は欲しがられにくいのでおまけで付けてもらえるのですが、更におまけです。こういうところに福がありそうな気配がしますね。


用意しておいた囲いに入れて、大きな鶏小屋のひと区画で先住の鶏たちに迎えてもらうはずだったのですが、先住鶏たちが一気に殺気立ってしまったのがわかりました。鶏は案外と縄張り意識も強いし穏やかな性質でもないので、放っておけばあっという間に引きずり出されてつつかれて痛めつけられそうでした。危ない危ない。同じ種の同程度のサイズでも喧嘩したりいじめられたりがあるし、雄も雌も結構好戦的で、小さなヒヨコを温かく迎えてあげようという気はサラサラないようですよ。三月に生まれた烏骨鶏のヒヨコたちはいつも母鶏が守っている中で育っているので、もう囲いがなくても平気で仲間入りしていますが、ヒヨコたちだけで群れに迎え入れられることは難しかったのかもしれません。いやいや生き物の駆け引きのなんと必死なことよ。ヒヨコたちも既に力の差や性格に違いがあるようで、群れたがるモノ、離れたがるモノ、押しのけたがるモノと、見ていて飽きません。


新しい命を迎えて一週間経ちました。本当に残念ながら二羽のヒヨコは無事に育つことができず、儚く逝ってしまいました。やかましいくらいピヨピヨ鳴いていたのがだんだん聞こえなくなって、クチバシしか動かなくなって程なく、可愛い可愛いまま魂が抜けてしまったヒヨコたち。可愛いヒヨコを子供たちは触りたがるけれど、何かあってはいけないからしばらくはあまり触らないように言ってあるのですが、もう生きられそうになくなったヒヨコは沢山触ってもらいました。初めに触った時より温度が低くなっているのに驚いていたし、もう動かなくなってから手の中に包んであげた感触は、きっと残るのでしょう。無力でなりませんが、生き物を育てる以上は避けて通ることのできない悲しみの道です。きちんと通過しなくちゃいけませんね。


残った三十三羽のヒヨコたちはだんだん羽もしっかりしてきたし、目まぐるしく動くし食欲もあるし、寒さもあまり心配なくなってきたこれからは、外敵さえ気をつければ無事に育ってくれるかもしれません。気を抜けばあっという間に全滅してもおかしくない程の小さな弱い命を、どれだけ無事でいてもらえるのか、油断はできないけれど、おおらかに見守っていきたいです。二ヶ月前に生まれた烏骨鶏と比べると大きさは歴然としています。下の写真、左が二ヶ月、右が一週間未満のヒヨコたちです。可愛いのは小さいのだけれど、大きくなってもらって安心したい気持ちも強いです。ヒヨコに限らず、どんな子にもそんな気持ちがありますね。

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 昼間はちっとも数えられない程、動きまくっているヒヨコたちですが、寝るときはギュッとひっつきあって眠ります。寒くて密着しすぎると圧迫死することもあるそうなので、ふわっと並べられたおまんじゅうくらいのひっつき具合がよいそうです。ナルホド、ヒヨコが各地の名物菓子になっているのはそんなところから連想がきているのかもしれませんね。