勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

亀成園の卵はなぜ黄色いのか

亀成園ブログは母ちゃんが自由に麗しく担当しておりますが、最近営業に力を入れている父ちゃんが頑張って長文を書いてくれたので、ご紹介します。

ほとんど冬眠しながらも亀成園を支えてくれているイシガメさんの推薦付きです。

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「亀成園の卵の黄身はなぜ黄色いのか?」
改めて漢字で書くと、おやっと思いませんか?
でも、お客様からは十中八九この反応を頂きます。

主な理由は二つです。

①パプリカ色素など黄身の色を濃くする飼料を添加していない

いつからか、『高級な卵は黄身の色が赤に近い』というのが世の共通認識となりました。一方、鶏たちは素直なもので、食べた飼料の色素をそのまま黄身に送ります。このため、多くの養鶏家が見た目の商品価値を上げるため、パプリカ色素などを添加して、黄味の色を濃くするために頑張っています。残念ながら、この努力と栄養価や味はほとんど関係ありません。
亀成園では「健康な卵は健康な鶏から」をモットーとしており、鶏の健康に関係のない飼料は入れていないため、卵の黄味は自然な黄色になります。

②国産米を主エネルギー源としているため

ご存知でしょうか。乳幼児アレルギー源の一位は残念ながら鶏卵です。そしてほとんどの養鶏家は、鶏の主エネルギー源に輸入トウモロコシを使用しているため、国内で産卵したにも関わらず鶏卵の自給率は10%にも満たないのです。
因みに乳幼児アレルギー源の二位は小麦。こちらも代表的な自給率の低い食べ物ですよね。
亀成園園主は、このことが気になって仕方ありません。そこで、鶏にあげるご飯は全て素性の知れたものでないとダメだと決めたのです。

亀成園の鶏は、地元の飯高、飯南地域の農家さんに育てられたお米のうち、粒が割れたり未熟だったりで人用にならないものを分けてもらったものを食べています。

輸入のトウモロコシではなく、近所の米を食べて生きる亀成園の鶏は、かくして市販の卵より薄い黄味の色となるのです。

ちなみに黄味の英語訳はyolk。yolkを英英辞書で調べるとyellow part of the egg。中国語でも「卵黄」と出ました。
黄味が黄色なのは万国共通認識のようですよ。

園主からすると誇らしいまでの黄色の黄味を持つ亀成園の卵、是非ご賞味下さいね。    ***

 

 

お父ちゃんありがとうございました。

黄味が強くて橙っぽさがないので、玉子焼きにしたときはもっと白っぽくなり、写真映えはよくないのですが、一様にカラフルなものが美味しいわけではありませんね。むしろ地味なほうが滋味豊か。チャンチャン。

 

【2023年1月追記】

自然養鶏学習農園としての亀成園HPは下記からどうぞ

卵の定期便も年々愛用者が増えており、有難い限りです。

松阪市ふるさと納税でも送れるので、チェックしてみてくださいね。

kamenarien.wixsite.com