勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

楽しい夏仕事

暑中お見舞い申し上げます。今年の梅雨はほんと長かったですね。8月に入ってもまた降るんじゃないかとまだビクビクしてしまいます。古民家も私も湿気に弱いので、お日様の季節にチェンジして喜ばしいですよ。とはいえ熱心な農家の方が熱中症で運ばれるニュースを聞くといたましいです。草刈りしなくちゃいけない、ぐんぐん伸びる夏野菜を収穫、出荷しなくちゃいけない。朝一で終わらなければ昼間も作業してしまい、暑さで倒れるまで働いてしまう。そんな真面目な立派な人々が食にまつわる仕事を支えてきたのですね。皆さんご無事でいてほしい。しかしその熱心さを少しは私にも分けていただけないかしら、とも悩みます。程良く真面目に。このバランスが命を分ける鍵になりますね。

 

何せやっと梅が干せたのです。土用から待ちに待って、それなりに管理できそうな晴天の三日続きそうな日を狙って、ちょっと見逃したりしてたら八月の声を聞いてしまい、流石に腰をあげました。

 

今年は少なかったとはいえ大きな網一枚では足りない程の梅を、ひとつひとつ瓶から出して間を空けて並べていくと、小一時間かかりました。

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赤紫蘇が予算を超えてしまったためやむなくケチってしまったので、大梅は中途半端な色付きになってしまいました。小梅は後から頂いた赤紫蘇をどっさり足したので、飴玉のような鮮やかな色です。カビが出たところはやけにテカテカなピンクに。容赦なく削って捨ててから干しました。自家用なら食べられるでしょう。同じように漬けているはずの梅干しでも、いい加減な私の作品はバラエティ豊かです。

 

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前庭中に梅と紫蘇のいい香りが広がりました。梅干しと梅料理は特に働き者の次女の好物なので、干すのをお手伝いしてもらったらヨダレを垂らしてしまい、珍しくお手伝いを解雇しなければいけませんでしたよ。たまにはハンモックに揺れながらのんびり待っててもらうのもいいものです。

 

夕立が心配でしたがそれもなく、今年の梅干しも仕上がりました。これでやっとお気に入りのでっかい瓶が空いたので、今度は早速キュウリを塩漬けしました。

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うちでも採れる上に近所からどっさり回ってくる田舎あるあるどうしよー、になっていたので、大きな瓶が空くのを待っていました。保存用の塩漬けキュウリは塩をケチると直ぐに腐ってしまうので気をつけなくてはいけません。減塩がなんだ、キュウリがあるんだ。農家の夏は気骨が肝心ですね。