勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

季節の変わり目にご注意です

謎の風邪が流行っています。

コロ助でもなくインフルさんでもなく

でも結構長引いて厄介という。

滅多に流行に乗れない(乗らないつもりでもなく)私が珍しく周りの風邪ひきさんと共感できまくっていますよ。

寒さに花粉、急激な温度変化に仕事の根詰め

十分睡眠はとっているし、パニックになってもいないのですが、ひと休み時期だったのかもしれませんね。

 

いつだっていつまでもしゃべれる私がすっかり喉をやられてしまい、無駄に動きの多い下手くそなパフォーマンスに喘いでいます。ああ、言葉って便利。

けれどそう無念を抱きながら静かにしていると、可愛い子供たちの声や自然の音がいつもよりもっと澄んで聴こえてきました。お父ちゃんの声は私の役割をカバーすべく焦りでいっぱいでしたが、それもまた有難いことです。

というわけで目下練習中の短歌にしてみました。

 

喉つぶれ 私の言葉はひと休み

家人や鳥の 声が聴こえる

 

どうってことない一コマですが

「ああ、このお母さん、いつもやかましくしてたんだなぁ」とか「そんな時も大事だよね」なんて感じてもらえたらちょっと嬉しいです。

 

短歌サークルに入れてもらって2ヶ月経ちます。

言葉を削って削ってワンシーンを炙り出す日本の伝統芸術方法に遊んでもらっています。

手垢のついた表現でもいけないし、他の人が読んでちんぷんかんぷんでもいけない。古文法を使う必要はないけれど、昔の言い方をちょっと取り入れてみると鮮やかになることもある。

無駄な言葉を削ろうと学び始めたのに、また言葉が増えてしまいそうで、やっぱり嬉しいのです。

 

いつもは呑気であほかいなという感情しか詠めないので、珍しく風邪ひきの今はこの感情を切り取って当て込めるチャンスチャンス!

早く治ってもらわなきゃ家人に申し訳なくてやってられませんが、多少続いてもそれはそれで得るものがある。多趣味は強くてしぶといぞ。

 

風邪ひいた 陰性陰性 薬なし

美声懐かし 美声だったか

 

どちらかといえば川柳に憧れる私はとことん面白い歌が作りたいけど、それもまた相当なセンスが要りますね。己から湧き上がるものは美しいのかコミカルなのか。哀切ではなさそうという程度には自分が分かるようになりました。

 

何はともあれ、流行りに乗るのは慎重に。

乗ってしまったらそれはそれでチャンスと信じましょう。いつもはなかなかお手伝いなんかしない息子が自分から犬の散歩を引き受けてくれ、成長を感じましたよ。いろんなことがあっても、なかなか「最悪」ってまでにはいかないものですね。

ではでは無理せずおやすみなさい。