勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

愛犬のお留守番

旅をするのが当たり前だった時代から一転して、松阪市飯高町に定住して養鶏を始めてからは、家族で泊まりがけで出かけることはありませんでした。

鶏たちもいれば犬もいて、ご飯の心配があります。

それに脱サラして田舎暮らしなので、生活レベルをギリギリ落としてきた余裕のなさもあり、六人家族そろって泊まりがけはなかなか踏ん切りもつかなかったです。

けれどもう子供たちも大きくなって、いつまでも家族で一緒に行動することを喜んでくれるわけでもありません。幸い今期は経済的にも少し余裕が出てきたので、ドキドキわくわくの旅をしました。

田舎暮らしに踏み込んでからは、日々が旅のようなもので、人混みに出かけるより近場で登山をする方が非日常の刺激に満ちていて、旅への渇望は実際なかったのですが、子供たちにとっては楽しみで仕方ない旅行でした。特に下の2人にはあまり旅行の記憶ってなかったのですからね。

鶏のご飯は多めに多めに仕込んでどっさりあげていけば、鳥なのでちょこちょこ食べてくれます。1昼夜様子が見れないのは心配ですが、オスが騒がしく鳴くのもちょっと心配ですが、まあなんとかなるかな。

鶏数羽なら3日くらいは家を空けられると聞いたこともありますしね。

100羽近くいるので何日もは難しくても、1泊2日耐えてくれ!

 

問題は愛犬の方です。

朝夕と2回散歩が習慣だし、ご飯はいつも手作りをあげたら即完食だし、

庭木にくさりが絡まっていて動けなくなっているのを助けるのも茶飯事で

置いていけるかマジで不安でした。

けれど室内外でない番犬を連れて行ける気がしないし、むしろ番犬はしてほしい。

というわけで探したのは自動給餌器でした(呼び方も読み方なかなかわからんだし、探したのは父ちゃんと次女ですが)

48時間タイマーレバーがついていて、セットした時間になると片方ずつパカッと空く仕組みです。シンプルだけどとても役に立つその仕組み!

いつもの自家製ご飯は汁物で入れられないので、ドッグフードが食べられるかどうかも慣らして、お留守番に備えました。

慣らすほどのこともなく、がっついて食べていました。

わんこのご飯て人以上にダイエット仕様が多いのですね。

旅の朝、行き先は隣県のため出発はそんなに急がなくてもよかったので、いつもより気持ち長めに散歩して、いつものご飯を上げて、たっぷりの水も置いて

2回分のエサをセットしました。

食べた直後なのに給餌器の臭いをかぎまくって壊さないかの心配はあったものの、お水の容れ物を倒して全部こぼさないかも心配だったものの、タイマーが空いてから食べる練習もしたし、この匂いがしていれば庭木にからまることもなくずっと張り付いているかもしれないと信じて、出発しました。

 

旅先では、海辺で犬を連れた人もいたので切なさありましたけど

ショーに出てる犬もいて全然違うなぁとあきれながらも愛しくなりましたけど

次の日の夜に帰って対面した愛犬は、

ちっとも変わらず健やかにしておりました。

 

「おかあさーん、どこ行ってたのー、さびしかったよー」

というようなリアクションもまるでなく

相変わらずお腹を空かせていただけの頼もしくかわいい愛犬でした。

うん、なんとなくそんな気もしていたけど、想像以上に平気やったのね。

ほんとうに、子供にしても愛犬にしても、愛情の形はすれ違いばかりです。

もちろん与えているもの以上をもらっていますが、表し方が違うのです。

期待通りの反応はまずない。

それは残念ではなくむしろ興味深く嬉しいことです。

それが違う命に惹かれ合うってことやもんね。

そんなわけで、無事お留守番をこなせた立派なうちのこ報告でした。

旅行の話は次回