勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

白浜に行ってきたぞ

8年ぶりの家族旅行が叶った春休みでした。

学生時代はもちろん、結婚しても駐在時代が長かったこともあって、旅は茶飯事で、旅の計画をしていなければ落ち着かないくらいでしたが

田舎暮らしをして周りをめいっぱい楽しみながら生き物を飼う生活をしていると

旅をしなくても十分楽しく生きていて、8年も経っていたとは驚きました。

子供たちで祖母のところに泊まることや、父子で近くの山キャンプはあったのですけどね。犬と鶏を置いていく覚悟が私にできなかったのが大きな原因でした。

けれど子供たちの時間は進んでいきます。いつまでも一緒に旅してくれないかもしれません。わりとできる気もするけれど、自由意思を尊重するなら、私のわがままが通る時はもうあとわずかです。子供時代の思い出としての旅行につきあってもらわなくちゃね。

 

小さな頃の旅を上の姉たちは覚えているのもあるけれど

下の子たちはホテルに泊まった記憶もなかったようなので

そしてちっとも旅慣れしていない小学生を連れて行くのなら

うん、湯快リゾートが気楽で最高です。

1泊2日の車で近隣の旅だって、非日常感満載ですから。

yukai-r.jp

バイキングで夕食も朝食も好きなものをはちきれる程食べました。

歩いてすぐ千畳敷なので、夕焼けタイムも過ごせたし、朝の海風も浴びれました。

海で少し冷えた身体は大きなお風呂でしっかり温めました。

休憩コーナーに漫画がたくさん設置してあったからいつもそこに母子は吸い込まれて、何と気楽な場所だったことでしょう。

大きな部屋が予約時に満室だったので、3人部屋を2つとって(隣にしてもらえてました)

それぞれが一つずつのベッドで寝るという経験も古民家暮らしには夢のよう。

すっきり片付いたお部屋の滞在に、脳がめちゃくちゃリラックスするのを感じました。

 

個人宅はなかなか片付けが進みませんが、ゲストハウス亀成園はいつもすっきりです。

モノのない空間で寛ぐお客様の気持ちを追体験ですね。

人がどんな心地よさを求めて旅をするのか、時には味わってみなきゃいけません。

今までの旅人としての貯金は多いけれど、新しい視点を得るためにも

旅して宿泊してみるって大事だなぁと感じたし、今までよりもうんとスタッフさんに感謝できたのは、裏の仕事を思いやれるようになったからですね。

宿泊できる場所があるって、人にはとても大事なことです。

 

松阪市から和歌山県は大阪経由で行く方が速いのですが

行きはぐるっと三重の太平洋側を回って、熊野経由で白浜に入りました。

憧れの熊野古道は全然歩いていないけれど、ゴールをチラ見してみました。

今度ここに来るときはもっと澄んだ気持ちでいられるよう、フック引っ掛けてね。

お伊勢さん関連のお社とはまた違った作りの熊野神社

勉強不足を痛感しながらも、学びたいことが湧いてくるのがありがたいです。

巡礼は子供と一緒にというイメージではないから、今回ちらっと家族で来れたことはやっぱり貴重です。次来た時に子供たちを思い出すことができるのですから。

www.hongutaisha.jp

いつ頃からか急に有名になっていた三重県熊野市の花の巌神社にも先に参拝しました。

日本神話の母神であるイザナミノミコトを主神とするちょっとユニークな場所です。

熊野はインバウンド人気も高い場所なので、ガイドさんつきで観光されている方も見かけました。日本神話と寺社参拝のガイドを英語でもできたらいいなぁ、なんて野望に火がついてしまいましたよ。私の英語力は見掛け倒しということを自覚していてもやはり、異文化コミュニケーションは好きなのです。

飯高近郊からですけどね。母語でしっかり説明できるようになったら海外の方も案内できる。旅先で出会う人として磨かれていきたいです。

hananoiwaya.com

白浜に行ってきた話から逸れ過ぎました。もはや素直に旅行することができない性分になってしまっていますね。観光地として優等生の地である白浜の町を見てもまた、残っている小学校を探してしまったり、親たちの職業を考えてしまったり、過疎地域活性化のことに頭がいってしまいました。

 

そしてまたアドベンチャーワールドは子供時代から節目節目に訪れてきた場所なので、考えること・感じることでめちゃくちゃ多くて感情が大渋滞しちゃいましたよ。

写真はAC写真より拝借しました

www.aws-s.com

子供の頃、家族で訪れたときはオルカショーが大迫力でした。

王子動物園のパンダよりのびのびと緑の中で暮らしているパンダに驚きました。

中学卒業の時に塾の友達と訪れたときは、ホワイトタイガーにノックアウトされました。そういえば友達だけとの旅行ってあれが初めてだったかもしれません。

大人になってからはすっかりパンダ通になって、家系図を暗記するように。

上の子たちが小さいときは自分の思うように回れなくてなんだかイラっとしたことも覚えています。「ちゃんとパンダ見ろー!」って趣味を押し付けていましたね。

そしてオルカがもういないということに大ショックを受けたのもここ。

 

今回のアドベンチャーワールドは、もう乳幼児はいない意思の強い家族旅行です。

いちおう一緒に行動するものの、自分の好きなところへと足並みバラけがちなことに環境と遺伝子の強さを感じました。合わせないメンバーの強さよ。そして迷子にならない環境に慣れ過ぎている。

パンダ、イルカショー、アニマルショーを堪能して

サファリパークを回るケニア号にも乗って、ペンギンのいる海獣館もじっくりと。

上の子が好きなシロクマがいなくなってしまっていたのも残念でしたが、動物園間でやり取りがあるってことを知れたのもいい機会かもしれません。

 

初めにパンダに足が止まってしまったため、わんちゃんとのふれあいや馬のところなど回れずに末っ子から不満の声も上がりましたが、久しぶりやし攻略ガイドわかってないから許して。

鳥の楽園は閉まっていたし、ウォーキングサファリの余裕もなかったけど

開園から閉館までたっぷり楽しみまくったテーマパーク体験になりました。

 

大阪暮らしならしょっちゅう通っていたでしょう。

季節ごと、天候ごとの攻略ガイドすら自分で作成していたかもしれません。

でも今の暮らしプラスの旅としては、精一杯なことができたのではないかな。

 

最後にイルカショーの違和感を考察

イルカショーはすごいレベルの高さでありながら、昔より画面映えと人との絆を意識した作りになったなぁと感じました。

記憶にあるイルカショーはとにかくイルカの賢さと技をこれでもかとお披露目していたクルーたちでしたが、久しぶりに見たショーは人とイルカがからむシーンが多く、時代が求めるものが変わったのかもと切ない違和感がありました。

40代の私はやはりどこか昭和を残している最後の世代で、

「我が子の頑張りを見てくれ!」というスパルタの残り香が嫌いではないのです。

イルカとお姉さんが手をつないで抱きしめて、というシーンを見て「わぁ、素敵。温かい。私もやってみたい」とはならずに、それならもっと飛んでくれと願うのですww

絆があるからこそすごいパフォーマンスができるんだ。

抱きしめるのはショーの後でいい。今はかっこよく飛べ!と

わぁ、書いてて前時代っぽい。

でも泥臭い暑苦しさをなくしての「温かい絆」だけでは物足りないことを実感できたのが私の自分発見やったのです。イルカショーへの不満では全然ないですよ。

 

きっと昔のショーを今観たら、音楽も単調だったろうし、映像とリンクしていなくて間延びする時間もたくさんあったろうし、今のが改良されて改良されて作られてきたことはよくわかるのです。

クルーの人数もうんと増えた感じだし、小さな頃に憧れた人たちがそこにいることには感激します。

けれど私は根っから支えるのが好きなのでしょうか。

昔オルカショーを観たときは、私もあの素晴らしいオルカを支えるスタッフになりたいと心から思いましたが、今回は自分が子供だったとしてもそっち側に行きたいとは思わなかったでしょう。いいものを観たという満足感は大きいのですけどね。なんでだろなぁ。どこにつながるかわかりませんが、考察材料の一つになりそうです。

 

旅行はうんと前からわくわく楽しみにしてて

帰ってからもいろいろ考察して反芻して楽しむ。

思い切って出かけるだけのことはありますね。

ゲストハウス亀成園もそんな場所として選ばれているのかもしれないと思い直せたこともまた大きいです。お客様の心を灯し続ける記憶でいられるように、日々スマイル!