今週のお題「鬼」
旧正月おめでとうございます。今日は旧暦の新年朔日にあたるようで、中国ではお祝いモード盛り上がっているでしょうか。爆竹と花火が少し懐かしくなります。年によってずれる暦なので、近年は2月真ん中くらいに当たることも多かったですが、立春前に新年朔日がきたのは久しぶりなのだとか。そうだったかしらね。ともかく朔日好きの私としては、1日にめでたい日がくるのは大歓迎です。もう少し早く気付いていれば今日を餃子の日にしたのにな。
さて、今週のテーマは鬼です。今回は乗り遅れないように仕上げるぞ!
学生時代にサイクリングをしていた頃、鬼のつく地名を地図でしらみつぶしに探していました。鬼にとりつかれていたわけではなく、その頃自分の研究テーマの一つとして鬼を考えていて、旅と思考を絡み合わせるのも楽しかろうという試みでした。けれど鬼のつく地名って沢山あって、どこも結構奥まっていて、サイクリングしまくっているけれどそんなに根性のない私にはとてもじゃないけどコンプリートできなかったという思い出があります。ああ、あったけどこんなところか。いずれ行く機会があるかな、などという心にピンだけはしておいたのです。なんとも中途半端な告白でした。でも今でも面白いなとは思うので、老後にできるかな。人生いつでも楽しいですからね。
鬼が付く地名で特に思い出深いのは、瀬戸内海にある鬼ヶ島ですね。
愛犬を連れて電車に乗り舟にのり、浜辺でテントを張った1泊の旅はかけがえのない時間でした。車もなく自転車旅の経験しかない学生だったので、小型犬しか連れていくことはできず、宿を探すこともなく野宿でしたが、愛犬と鬼ヶ島の洞窟を歩いたことは今でもアリアリと思い出せます。20年近く経って、ゲストハウス亀成園では犬連れのお客様を迎えることも多くなりました。犬との旅にキュンとするのは、自分の中にも生きているからですね。今の愛犬は獰猛な番犬なので、旅に連れていくことはどう考えても難しそうですが、老後はまた犬とキャンピングカーという野望も抱いていますよ。
さて、今週テーマの鬼ですが、節分の際に書いていた過去記事がなかなかのデキだったので(自己満足)、2つ貼り付けておきます。2年前の記事は鬼の色についてまとめてあり、ためになりました。
4年前は結構本格的に節分行事食をこしらえていたようです。偉かったなぁ。今年は2月3日だけ予定がびっしりでカットしそうになりましたが、子供たちが楽しみにしていることを思い出しました。海苔巻き作り、その後黙食ってことにしようかな。そういえば黙食(もくしょく)なんて節分の時だけだったのが、子供たちの給食はずっと黙食なんですね。どれだけの会話力が損なわれてしまったのか、その対処でよかったのか、これからいろいろなことが明るみになっていきそうですね。すいません、それました。
さて、最近ずいぶんと心が整ってきたので、私の中に巣くう鬼はもう払われているのでしょうか。そう思って油断した途端に角を出す怖さが鬼にはあります。ついカっとなってしまって、あれ、おかしいなと素早く気付くようになった分、付き合い方は上達していますが、追い出しきることはないのかもしれません。
昨日お風呂で長女と末娘に「鬼子母神」の話をしました。人の子を次々獲っては喰ってた鬼が、自分の子を取られて隠されて、母の想いは同じだと心を痛め、自分の罪に気付いて昇天していったという話。うろ覚えだったけれど妙に感心して聞いてくれたので、訴える力の強い話なのでしょう。もっと上手に語れるようになりたいものです。
やはり鬼はまだまだ興味深いテーマ。
これからも近付き過ぎずに淡々と、おつきあいしていきましょうか。