勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

火鉢がたまりません

今週のお題「現時点での今年の漢字先週のお題でした。

もうシンプルに炭ですね。今年は炭ラブとして生きます。

 

以下徒然

自然派というジャンルにゆるく囲まれながら生きています。

食べる物は作り手がわかる安心なモノとか、衣類はなるべく天然素材で草木染なおよしとか、合成洗剤とか薬品はなるべく使わないとか、便利より丁寧な暮らしが好きとか、多分そういうジャンルだと認識しています。スポーツジムより公園でヨガのほうが惹かれるし(実を言えばどっちもやってませんが)、子供にも厳しい習い事をさせるより自然の中で遊んでほしいと思います(実を言えばインドアが多いですが)。どうにも都会でなく田舎が好きで、木工品とか手ぬぐいとかろうそくとかも好きです。電子音楽でなく生の楽器の音が好きです。

とはいえ、いつも手作り玄米おむすびを持ち歩いているわけでなくてコンビニのカレーパンも買うし、収納に天然素材の籠じゃなくてプラケースも使っているし、新月の日はおとなしくしておくとか節季のときは特別な食事をありがたくいただくとかいった月のリズムや自然と調和した暮らし方をすっかり忘れて過ごしてしまうこともあります。電磁波も見えないし、添加物も平気です。うちの畑は農薬なし化学肥料なしですが、どこかで薬ありで育てられたものもありがたくいただけます。立派だなぁ、きれいだなぁと感心しながら。

とまあ、ごくいい加減ではありながら、自然の中で、なるべく調和しながら、無理せず暮らすことが当たり前になってきました。何年もかけてじわじわとです。ようやくストイックになり過ぎず、でも揺るぎなく自然派に近い暮らしが身に付いてきた感じです。何に気をつけることもなく素のままで、心地よく居ることができるようになりました。

ペースはゆっくりながら、毎年少しずつ挑戦したりあきらめたりしています。ここ多分重要で、何かを増やすと何かそぎ落ちていきます。キャパには限界がありますもの。

 

そして最近はやはりエネルギー自給がテーマにあります。こちらの担当は主にお父さんですが、オフグリッドな暮らしにちょっとずつ近づいていくことを探求することが、再エネ詐欺に飲み込まれない芯の強さを育てるのではとの想いがあります。なかなかすぐにはいきませんが、じわんじわんと気持ちのいい未来につながりそうですね。

 

夏は扇風機は使うもののエアコンなしで風通し良く暮らせますが、冬はどうにも薪が足らず暖房器具を欲していました。エアコンは頭がフラフラするので使いませんが、灯油ストーブはやっぱりほしい。でももしかして昔ながらの火鉢もいいのでは。囲炉裏風にできるのではとまた一歩踏み出したのが今年になってからです。随分前に頂いた火鉢に脚光を当てました。

f:id:kamenarien:20220124181237j:plain

一気に炭火と共にある暮らしに移行中です。

炭火も薪と一緒で、付けるのも継続させるのも手間がかかるので、うっかりするとすぐに火がなくなってしまいます。スイッチぽんでいかないのはハードルが高いですが、そばにいて居心地がいいということで続けることができています。

 

じわじわと温かい

見た目がなんだか美しい

燃えるときの音が心地いい

 

愛する要素がたっぷりですね。

 

世の中上には上がいて、毎日炭火で料理をする人や、炭作りが得意な人、炭で土壌改良や水質改善をする本格的な人まで見上げればキリがありません。でもほんの少し炭を取り入れた暮らしをしてみることで、上の上までの道を見ることもできます。炭火料理に炭と土と微生物、炭作りによる竹林利用などなど、炭の可能性は果てしなく大きいです。でもまずは共にいることを楽しむことから。最近ずっと火鉢のそばにおりますが、心なしか性格が穏やかになってきた気がします。炭火の心理効果、これいかに。

 

使用している炭は飯高産の流木炭とモチが違うという備長炭の2種類併用です。そのうち自分でも作っていきたいですが、いろいろな炭を使ってみるのもまた楽しいですね。それぞれの炭にどんなストーリーがあるのか。地域ならではの歴史があったり、現代でこその見直し地域活性化物語があるのかもしれません。絶対楽しい炭の世界です。

 

季節はそろそろ春に向かっていきますが、いつまで炭でじわじわぬくぬくできるかな。