勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

ずっこけたのか、突っ走ったのか

飯高町のお隣の飯南町には地域創生の要となる「飯南高校」があります。

http://www.mie-c.ed.jp/hiinan/

 

生徒の就職率が高いことに定評があり、受験にゴリゴリしていない高校です。飯高飯南で付き合いのある人たちには飯南高校出身という方も多く、伸びやかに育つことを許された学び舎なのだなといつも感じていました。

 

その飯南高校のキャリアデザイン教育の一環で、地域の人で既存の枠組みにとらわれず面白い生き方をしている人に講演をしてもらおうということで、亀成園にお呼びがかかりました。まあ素敵。ちょうど七月は予想以上に時間に融通が利いたので二つ返事で引き受けて、高校2年生79名+αを前に恐れ多くも講演をしてきたのが水曜日午後のことです。

 

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香肌峡で起業した話、メインテーマ

 

プレゼンテーターは亀成園母なのですが、亀成園の事業紹介をして、亀成園父をクローズアップして、少しばかり私からメッセージを伝えるという構成で一時間ちょっとの話を提供してきました。これから人生を自分で歩んでいかなければいけない生徒たちが、もし軌道にそれることがあっても、荒波にもまれることがあっても、これでいいのかと疑問にぶつかることがあっても、たくましく笑って生き延びていってほしい。人生の目的は「楽しく生き抜くこと」であってほしい。そんな思いをできるだけ明るく伝えるのが私の目的でした。エリートコースを外れて山奥に移住して、しょげるどころかとことん前向きに夢を追って生きているなんだかあほな奴らがいる。ここってそんなにいいところなのか。大人でいることは面白いのか。そんなひっかかりを残せればいいなと思ったのです。「突っ走るあほであれ」そう伝えたくて話をしてきたのですが…

 

生徒諸君は驚くほど真面目に聞いてくれました。私語もなく、なにやらいろいろメモをとっていました。けれどマスク必須だったのもあってかなかなか表情が見えにくく、笑いがとれなかったことがもう悔しくて。プレゼン自体はわりと真面目にわかりやすく作っておいて、ところどころ気の抜けた話を挟もうと頭の中で組み立てていたのに、息のとり方に手こずってしまい、テンションが上がり切らなかったことを猛省しています。

 

深い話を軽く

熱い話を面白く

真面目な話を不真面目に

 

全体をポップに仕立てた上でこそ、真のメッセージは生きてくると思っているのに、まだまだ力不足でありました。

 

それでもこんな機会が回ってきたことはとてもとても楽しくて、武者震いに足ることでありました。もっと仕事の成果を出せればうんと面白い話ができることや、どんな相手かによって準備や心づもりが思っている以上に違ってくることなど、学び多きチャンスだったこと、本当に感謝しています。地域に支えられ、地域を活気づける。取るに足らないちっぽけな亀成園を応援してくれている方みんなに応えられる仕事がしていきたい。小さなその思いが伝染して、たっぷりの若者が挑戦できる香肌峡になっていったらいいのにな、と大きな夢を残します。