今週のお題「下書き供養」
誰も見てないとは思うけど、見てほしい気もする話を恥を忍んで、がテーマです。
【桜って罪】
花に浮かれる気はあるものの、桜の季節を素直に喜べない気持ちを永年抱えてきました。咲く前からそわそわして、咲いてからは各地の花を急いで追いかける。わずかな時期しか咲いてくれない花を見逃すのは申し訳ないけれどどうしたって間に合わなくてもったいない。でもだからこそいいのかもしれないと焦りながらの2週間。この落ち着きのなさは何なのだろうかずっと不思議で、もっと長く咲いていてほしいけど早く散ってしまってほしい矛盾した気持ちもあり、「もう、なんなん、桜!」が精一杯の小さな叫びでした。
なぜこんなにも気が惑わされるのか、この春急に気が付いたことがあまりにも恥ずかしかったけれど、残しておきたい気持ちでもありました。
花の命が短い故に、あらん限りの力をもって咲きまくる桜の花たち。
校庭や公園や並木道で一斉に儚く咲くソメイヨシノに圧倒され
少し遅れて存在感を見せてくる、和菓子風の山桜。
時期をずらして咲き、佇むラインが艶っぽさを放ちまくりのしだれ桜。
また遅れて登場するポップで柔らかさ抜群のぼたん桜。
短い時期にこれでもか、これでもかと魅力的な個性を咲かせて散っていく桜を追いかけている
私はもう、秋元康だったのです。
期間限定の若い花をきゅきゅっと閉じ込めてプロデュースしたい。
愛でて褒めて輝かせたい。
自分に潜む親父心の大きさに愕然。
以上。
封印。