勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

メンタルの整理をしてもらいました

同時期に起業家養成講座を受けていた友達が、この春から新しい仕事を始めました。

「メンタルファシリテーション」というこれまた聞き慣れない切り口で、何をするのか詳しくわかるツールもないのですが、元々人の話を聞いて光を当てることに長けている人です。悩みを相談するというより、なんだかモヤモヤしている思いを押し上げてほしいなという願いがあって、お仕事をお願いしました。

 

「メンタルファシリテーション」では相談者はごちゃごちゃした悩みや心の引っかかり、理想とのギャップや気持ちのしこりなんかをとつとつと吐き出します。相談者の言葉をそのまま書き出していって、冷静に整理してもらい、自分の思い込みや癖に気付くような言葉かけをしてもらいます。心の中で引っかかっているものは何なのか、本当はどうしたいのかなどを、ていねいに導き出してもらいます。誘導されるのではなくあくまで自らの言葉から出てくるものを整理して促してもらえるので、主導権はこちらにあります。でも自分で考えているだけでは気付かなかったことを指摘してもらえて、疑問を持ったり自分と向き合うきっかけをもらえるので、ナルホドたいしたお仕事だなぁと本当に有難い経験をしました。

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メンタルファシリテーション

 自分の心がわからなくなったとき、他人の力を借りて軌道修正したり救ってもらったりするやり方はいろいろあります。日常的に受けているわけではないのでいい加減な発言になるかもしれませんが、カウンセリングと言えば、とにかく心に押し込めたものを吐き出して吐き出して、歪みを見つけて対処するイメージがあります。コーチングといえば、本人の過去や持っている思いはまああるけれどもそれはそれとして、目的に向かうためにアシストをしてもらうかんじです。どちらも本当に大切な心のサポーターなのですが、私に必要だったのはまだ聞き慣れない「ファシリテーション」だったのかもしれません。

 ちょっとした軌道修正、あれっと思うような気付き、凝り固まりを和らげてもらえるような言葉かけなど。今まで見て見ぬふりをしていた、思考の癖をちょいちょいっとほぐしてもらうサポートは、あえて行う価値があるものです。

 

 思考の癖は自分ではなかなか気付きにくいです。本当の想いにフタをして、とりあえず大きく日常を壊さずに進んでいってしまいます。病気をするとか大きな挫折を味わうとか、どうしようもなく状況が変わって自分と向き合わざるを得なくなることがあれば別として、日常にさほど差支えがなければ対峙せずとも済むのです。差支えはあるのですけどね。凝り固まった思考の癖を放っておいていいことは何もないのですけどね。けれど誰に咎められるわけでもなし、癖になってしまっているものをわざわざ修正する努力を自ら行おうとすることの方が珍しいです。そう簡単な努力ではないのですから。

 

 私は自分の人生に遠慮しがちです。

 どうせ私なんてと言葉には出さないけれど、結構思ってしまっています。

 つい他人と比べてしまって地味に落ち込むことも多いです。

 

めちゃくちゃもったいないですね。全く意味ないですね。何がしたいんだって感じですね。自分にもよくわからないのです。

 

だって凝り固まっているのだから。押し込めてしまっているのだから。そういう流れに慣れてしまっているのだから。

 

 でも改めて整理してみて、気付くことが沢山ありました。

 流れを変えることができることも知りました。

 自分を幸せにできるのは自分だけなのだと面と向かって言ってもらいました。

 

軌道修正を始めてみると、ほころびは小さくはなくて、沢山さかのぼってフタをしてきたものと向き合わなくてはいけません。今までも壁にぶつかるたびに過去を振り返ったり自分に問いかけたりして、ずいぶんほぐしてきたつもりだったのに、まだまだできていないことに気付きました。これをチャンス、ありがたいものと捉えて、ここから頑張ってほぐしまくっていきます。

 

なにせたどり着きたい未来があるのだから。夢を形にするために足を引っ張るのが自分自身であったらやりきれないです。

 

迷ったらまたほぐしてもらいに行く場所がある。

素敵な出会いになにより感謝ですね。