勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

生き延びる力。受け入れる力。

今週のお題「一気読みした漫画」

 

ちょうど昨日、とても体調が悪くて、一日何もしないことを自分に許可した日でした。

掃除が溜まっているし、ラッキョウの土取りして甘酢に漬ける作業もしなくちゃいけないし、せっせと草取りもしなくちゃいけない。HP更新とか諸連絡とか営業とかまあいろいろあるけれど、どうにも芯がふにゃふにゃしていてあらゆるアレルギーが出現間近なことを感じたので、休業許可を頂きました。身体の声を聞くのも人生を自分で育てるのには必要なことです。

 

さて、休むとなると、一気読みができますネ。眠りっぱなしというわけにもいかないですし。

 冬にお父さん用に買ってあったあの本がやっと読めます。漫画で生きているような私が半年も置いておいたのは信じられない話なのですが、こういう時を待っていたのでしょう。片手間では読めないからこそ、身体を痛めつけてでも読む時間を作ったのでしょう。恐るべし精神の力です。じゃーん、ナウシカ

 

 

ナウシカは自分の周りに生きる人も好きだけれど、それよりもっと、虫や他の生き物と共にある世界そのものを愛しています。直感をつかみ取ってすぐに行動します。

 

映画を観ていたときはナウシカにちっとも親近感が湧かず、もっぱら「ババ様」に憧れていた私なのですが、漫画でのナウシカには真っすぐ憧れることができました。もちろん彼女は身軽で運動神経抜群で、慈悲深くて頭の回転も速くて怠惰に流されずに突き進んでいける超人。運動音痴で辛抱足りずに怠惰な私とは天地の隔たりがあるのだけれど、生き物が好きで世界のつながりを知りたいと思うところは

「一緒やーん」とキュンとした病床でのときめき。

 

最近いろいろ考えるよりも大きなものに委ねて生きてみようとの思いが強くなってきています。もちろん考えることを止めるわけではないけれど、それなりに精一杯知恵をひねったら、それ以上思い悩んでも仕方がないし、なんとかなると委ねた方が面白い流れに乗れるからと思うようになりました。ちっぽけな一つの私だけれど、小さな沢山のものとつながっているし、大きな沢山のものともきっとつながっています。

それでこの間ふと、梅の木が連なる川沿いの道を歩いているときに「私と天地一切の万物は同じものであり、天地一切の万物と私は同じものである」とのフレーズが頭に浮かびました。

あ、これはもうあれだ、昔何度も何度も一気読みした漫画の大きなテーマでした。

ガラスの仮面! 

 もう終盤過ぎてますね。10年前に物語閉じてもいいのではとなってからまだ完結しないあたり、問題作だとは思うのですが、影響力は絶大です。完結はもう期待せず、月影先生も私が死ぬまで生きていると思うようにしています。

ガラスの仮面』を小学生の頃から読んでいたおかげで、ヘレンケラーや狼少女に親しみがあり、八百屋のお七や龍神の心まで、考えなくとも頭に浮かんでくるので、漫画の影響力は絶大です。

紅天女を貫くテーマは異なる者への愛と理解で、ただハッピーエンドを目指すわけではないところも、しっかり根付けられている気がします。

 

もう一作品は

現在末娘がはまっている『王様ランキング』!

[rakuten:book:20195350:detail]

 

 

サンタクロースから息子用に3巻まで届き、5巻までは買いそろえたところで止まっておりますが、もう10巻まで出ていますね。後半ヘビーっぽいけれど、一気に読みたいなぁ。なぜこれに5歳の娘がハマったのか、ただそこにあって絵の力が強かったから止まらなかったのかもしれませんが、彼女のこれからの人生にも大きく影響を与えそうです。

 

この漫画ではどの登場人物も欠点だらけです。とっつきにくかったり思慮不足だったり説明不足はもちろんそれぞれいろいろ足りていないままです。基本的に強さを求める話ですが、ただ戦うことは少なくて、背後にいろんな事情を抱えています。それは現実世界そのままだけれど、現実ではなかなか見えないことを漫画でサラッと見せてもらっています。

  主人公のボッジは非力で言葉も出ません。でも誰よりも揺るぎなく気高い心を持っていて、誰よりも真っ直ぐ強さに向かっていきます。

 めっちゃんこカッコいいですね。やっぱり続きが欲しいです。娘の誕生日(9月)まで待てるかな。 

 

6巻の表紙は娘の推しが全部入っていて大喜びしそうです。そしてこのキャラたちを推しにするあたり、とても私の娘らしいなとやれやれです。

 険しい顔になってきました。泣きながら読むことになりそうです。

 これで一旦完結かな。

 

私が今まで漫画から学んできたことは、生命賛歌と多様性を愛すること、夢を持ち続けることです。

 

ジョジョにしろ火の鳥にしろ岳にしろ。

 

こんなに漫画を読んでいるのに、恋愛とかちっとも学んでないのなぁと今更ながら気付きました。作品の中でカッコいい人には山ほど出会ってきましたが、どいつもこいつも癖があって心が強かったです。うん、やはり大事なことを学んでいます。オタク万歳です。