勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

誰のためでもなく自分に勧める本

今週のお題「最近おもしろかった本」

 

読書家としてはお勧めの本と問われたら、つい小難しい本を返答したくなるものやけど、近頃小難しい本はめっきり読めなくなりました。老化とかではないですが、時間の使い方が変わってきたという感じです。トントンとテンポよく頭に入ってくる活字でないと命の時間がもったいないと、わがままに拍車がかかりました。

 

私が好きな著者たちは、上橋菜穂子さん、三浦しおんさん、佐藤多佳子さんにエッセイストの酒井順子さんです。もうこの素晴らしき4名は欠かせない。時代を共にしてくれて少し先を走ってくれていて、感謝してもしきれません。だから今は自分に勧めたい本は『香君』一択なのですが、もう手元にはきたのですが、可哀想にまだ読めていないので、正直に読んだ本を挙げねばいけませんね。

ちなみに守り人シリーズで一番好きなのは『炎路を行く者』です。本編あってこそのサイドストーリーですが、知略家好きかつちょいとショタにはたまらないです。

 

三浦しおんさんのはあれもこれも墓に持って行って笑い転げたり衝撃を受けたりしたいですが、今ポンと選ぶのは『政と源』かな。江戸のおじいちゃんたちの掛け合いって、私にはほんとに縁のない世界なので、読書によってそこに入れてもらえるのはたまらないです。若い子の話や同世代の話、近い地域や関西の話はさらりと読みやすく入りやすいし贔屓もしてしまいますが、力量ある作家が描くまるでよくわからない世界の話がときどきたまらなく読みたくなりますね。

 

佐藤多佳子さんで好きなのは、迷わず『明るい夜に出かけて』です。

登場人物の年齢としては10代後半から20代前半の多感な男女で、ラジオ番組を軸に据えたどこまでも濃縮された名作です。娘にもすすめました。

シロガラスも相当期待して読み進めていたのですが、5巻以降なかなか先に進まず、ガラスの仮面状態になっています。生み出し続ける作家さんの力ってすさまじいものがあると思うので、のんびり待ってから味わいたいですよ。

 

最後は酒井順子さん。

高校生の頃からずーっと、ずーっと、ずーっと書き続け、読まれ続け、笑いを振りまき続けているスーパーエッセイストさんですね。おかげさまで何度捧腹絶倒させてもらったことか。本当に感謝しております。

最近新作を見かけることが少なくなってしまってますが(アンテナがズレてしまっているだけだといいな)、今まで読んだ中でふと思い出したのがこちら。

 

エッセイというジャンルはとりわけ様々な価値観に触れる最高のメディアだと思います。有閑時間がないとなかなか読み進める事叶いませんが、読んでおくと後から効いてくること多数。でも優れた書き手がなかなかいないのもこの分野なので、酒井順子さんがいらしてくれることの至福たるや。

 

お題は、最近面白かった本でしたね。

永い前置き失礼致しました。

思いつかなかったから、よくVoicy聞いて読んでいる気になってしまっている、講演家の鴨頭さんの話題本を貼り付けておきます。

YouTubeも結構見てますね。

鴨さんのパワーに触れると即「やってやるぜ」となる素直な人でいたいです。

時間の尺によってわりとバラバラに見てるので、どの投稿が特におすすめってのはないですが、どれ聞いても自己陶酔をあげられるパワーがありますね。


www.youtube.com

 

時代はWeb2.0からWeb3.0に急速に動いています。

そんな話を毎日のように聞いていても、やっぱり文章を書いて読んでアナログコミュニケーションが好きな私です。

適当にブログ書いていて生きていけるのかなとの不安もないわけじゃありませんが、言葉の力を磨き続けている、そのことに時間もエネルギーも使っている確信はあって、財産があるって思っているので、盛り上がっていきたいです。

 

ちょっと散らばってしまいました。思うところいろいろありますが、私もまたいつだって誰かを応援して、世界を明るくする存在でいたいです。

これから寒い季節になります。活発に動かなくてもいいような気になれる冬の間に、好きな作家さんに溺れる過ごし方もしてみたいですね。