ちょっと前の話になります。
毎冬は3回程度麦畑で麦踏みをするのが大事な農作業となっており、寒い中、亀成園よりだいぶ上流にある更に寒い麦畑まで出かけて行って、小一時間えっほえっほと麦を踏みつけることをしています。
「麦踏みエクササイズ、どうですか?」と軽く呼び掛けたら
「やりたいです」と即、手を挙げてくれた方がいたので
子供たちも連れて、わいわい麦踏みに行ってきました。
自分たちだけでは恒例の「作業」なのですが、新しい方と一緒に行うと「感激の体験」になって喜ばれるので、こちらもなんだか得をした気になれます。
1人、2人で黙々と作業すると結構時間がかかるのですが、人が多いとめっちゃ早いです。半時間でサクサク終わってしまうので、体験プログラムとして成立させるには微妙なのが悩みどころ。
麦踏みエクササイズ+その場で野点(のだて。野外で抹茶立てて味わう古来より人気の茶道体験)なんかできればまたとない特別なプログラムになりそうですけどね。
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ふむふむ、形から入るのもありか。
今回はとりあえず麦踏みに行ってみただけで工夫が足りなさ過ぎだったのですが、だからこそ子供たちの遊び力を見せつけてもらうことができました。一人が畑でジャンプしたところを写真に撮ってくれと。うまく撮れたらどんどん人数が増えて、2人で、3人で、もう全員で手をつないでと、チャレンジのハードルを上げていきました。
年齢バラバラですが、当たり前に一緒に遊ぶ友達がいると、農作業も楽しくなってありがたいですね。
山に囲まれた広々した畑で思いっきりジャンプ!
やってることはシンプルなのですが、子供が遊ぶときはとにかく楽しそうです。
何度も何度も、ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!
連呼してると某有名少年漫画雑誌の好きなキャラたちがやってきそうです。
今回初めて麦踏みを体験してもらって、改めて聞かれました。
「なぜ、わざわざ麦を踏むのですか?」
なんかそういうもんだと深く考えずに毎年とにかく踏んでいたのですが、不思議に思うほうが自然ですね。
多分なのですが
エネルギーを蓄えているのではないでしょうか。
冬の間、しっかり踏みつけられたそのエネルギーがあるから
春になって伸びていくときに、他の草に負けずに強く育つ。
エネルギー保存の法則を栽培に活かしてきたのではないかな。
調べればもっと科学的根拠のある話がありそうですが、最近「出したものが返ってくる」とか「受けたものを出す」とかいう話を実感することが多いので、麦ともシンクロしてみました。
手を挙げてくれた友達家族らのおかげで、また楽しい経験が増えました。
こんなエネルギーがどんどん溜まって、どんどん出して、どんどん巡って。
伸びやかに育つ麦や子供たちを見守っていくのなら、自分も最高に元気でいなくちゃね。