勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

お花見風景2023です

桜の時期こそ今年も咲いたなぁ、最高だなぁという感激を共有したいのに、そわそわ気分が続いてしまい、また急に陽のもとで過ごす時間が長くなってしまうと眠りが長く深くなりがちで、ブログでの共有がとても難しくなるジレンマを抱えています。

共有したいのはなんなのか。

今週のお題「お花見」

 

お花見は全国どこでも盛り上がっているのであえて地域自慢をする必要もありませんが、ここの花もきれいだよというのはまあ伝えておきたい気持ちはあります。

うん、こんなかんじ。

雨の日が続いてからの青空はより感慨深く、たくさん桜を入れたい気持ちと、青空とのコントラストを活かしたい気持ちの挟間で。

写真もまだ向き合い始めて日が浅く、光とかぼかしとか忘れそうになることばかりで撮るのがしんどくなりがちですが、今しか残せないものと向き合うチャンスはありがたいなと感じます。

 

毎年どうしてもお花見に行くスポットはダム湖にある公園です。

10年前くらいは地域の桜祭りでめちゃくちゃ盛り上がっていたそうですが、私たちが移住してからはすっかり人が少ない贅沢お花見場所になっています。

それでも年々じわじわと人が増えている隠しきれない場所ですね。

貸切もいいけど、ぽつぽつといろんな人が来られて、ここの桜をいいなぁと思ってくれるのは地元民としてはなんだか嬉しい感じです。

花って咲いていても誰にも見てもらえないと寂しい気がしませんか。

見られ過ぎても擦り減りそうだけど、見られないのももったいない。広々とした地域で暮らしているとそんな感覚が育ってきます。

30年前にダムができて、作られたこの桜でいっぱいの公園は、地域の歴史があります。

お父ちゃんとセピアで撮るとなんだか資料集風の写真になりますね。

ちょうどまさに歴史に関わっていた地域の方に出会って、またたくさん話を聞くことができました。そんな話を次に来る方々にかみ砕いて伝えていくのもきっと役割なのです。

 

先日、香肌小学校に子供を通学させるために移住されたばかりの2家族の歓迎会を開きました。

本当はこの場所でお花見をしながらのびのびと過ごしたかったのですが、どうにも雨でおうちでの集まりになりました。

食事を囲み、大人が飲みながら話をし、子どもたちはなんとなく寄り添って遊ぶというのも人の距離を縮めるのに有力ですが、陽の光とか風通しとか樹木の力がそばにあったらもっといいのになとどこまでも欲張りな私です。

駐車スペースも十分、走り回るのもOKなこの場所で、きっと次年度は集まれますね。

ノルマではなくてあくまで妄想なのですけどね。

 

そうそう、妄想と言えば「お花見は稲の豊作の予祝である」と教えてもらいました。

白に近い桜の花が満開の時の豊かさをしっかり味わって、米がたくさんある収穫の時を思い浮かべていたのが、日本の伝統としてあるのだとか。

そういう風に学んでいたら、何も考えずにお花見を楽しんだ後、どうにもこうにも田んぼ仕事がしたくなってしまいました。

苗床を整えて、場所作りをしてあった種籾を撒く場所の土を砕いて、他の種の発生を抑えるという、めちゃくちゃ地味だけれど大事な大事な作業をしました。

実際の田植えまでも、その前の種もみ撒きまでもまだまだですが(穀雨の頃からですね)、桜と米が結びついたのは私には初めての感覚で、なんだかやけに誇らしかったです。わさわさ咲いたとりわけ美しく豊かな花のように、米の実りもあるのかな。


www.youtube.com

 

ひすいこたろうさんは作家さんですが、最近始められたYouTubeでとてもいい声を聴かせてくれています。ホッとする配信を長いのも短いのもいろいろ撮られているのでお気に召す方がいたら嬉しいです。奥の奥からの優しさが広がっていくイメージをいただいておりますよ。

桜の時期はまだもう少し続きます。

花吹雪が気持ちよくていいなぁって感覚も存分に味わっていきたいですね。

その後、他に咲き誇る花を一つずつ味わっていきたいです。

なにせ芽生えが多過ぎて追い付かない春の日々。なるべく長く野で過ごしてたくさんの命を祝っておきたいです。そうするとよく眠れて心地良さが連鎖していく春の日々です。