勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

ホスピタリティにチャレンジしようぜ

少し前に地元に残された高校である飯南高校チャレンジデーというのがあり、地域のいろいろな人が集う場でもあるのでお邪魔してきました。

開催できない年もありましたが、覚えている限りで私がお邪魔したのは4回目です。

チャレンジデーの内容や様子は学校のHPでも少し紹介されています。

www15.schoolweb.ne.jp

 

毎年チャレンジデーの内容は大体決まっていて

最初に学校紹介と校長先生や来賓の市長など幾人かの挨拶や吹奏楽部の演奏があります。私の目当ては演奏と卒業生による学校紹介です。

特に演奏は、少人数の部活でどれだけのことができるのか、ハラハラしながら応援のために聴きに行きます。昨年度は金管楽器がトランペット一本で孤高になっていたのが今年度はトロンボーンユーフォニアムが加わって響きの厚みが増しました。なんと嬉しい。

トランペットの子が小学生のときから知っている子なので応援も熱が入ります。

たまたま近い席で新しく香肌小学校の校長先生になった方が居られたのですが「飯南高校に娘さんいらしたんですか」と勘違いされるほど、私の視線は激熱だったようです。

自分の子じゃなくても見守れて嬉しいという魅力が飯高飯南の地域にはあるのですよ。

 

チャレンジデーは連携の飯高中・飯南中の子たちはみんな参加するので、上の子2人も中学生としておりますし、下の子たちは野球観戦目当てに付いてきました。

テレビもなく特に野球ファンでもない我が家ですが、このチャレンジデーのときに野球部の試合を観戦するのが息子の楽しみなのです。以前は知り合いの子が試合に出ていて本気で応援しましたし、誰もわからずとも生の試合は面白いものです。

そして飯南高校、まあなんというか強豪ではなくのんびりと野球を楽しむ子たちの集まりで、例年ボロ負けしているのですが、今年は点数を入れるところを見ることができました。3点入るところに居合わせてびっくりの体験ができたのです。相手チームは7点以上は入れていて、もう駄目だぁと思った過敏な息子は最後まで観戦することができずに帰ってきたのですが、ちゃんと点が取れるとは。

 

吹奏楽部、野球部の他にもラテアート体験や陶芸体験、多肉植物の寄せ植えみたいな体験もありますが、人数制限があって例年間に合いません。

地元の金属工場やアウトドアNPO、こんにゃく屋の上野屋さんなどが出店しているので、その辺を適当に回って交流して、1杯100円のおうどんとやきそばをそれぞれ食べるのも恒例です。

いろいろ展示や他の活動もあり、他にもいろいろチャレンジしてはいるみたいなのですが、なにせガイド役が全くいないことは気になっていました。どこで何をやっていてどんな状況なのかがわかりません。点々と散らばっている体験場所の看板などもなく、部外者が地図を見てたどり着いたらもう受付が終わっていることも多く、なんだか惜しいのですね、このイベント。

毎年恒例として地元の人やOBOGが訪れて、友人知人に会って話して満足というなら十分目的を果たせているのですが、これから学校が生き残るためにPRをしていく必要があるのなら、毎年恒例をなぞっているだけではとてもチャレンジとは言えないのではないかという気がしてしまいます。

声かけ、ガイド、そしてスマイル

人気の体験メニューがあり、地域の人が手伝ってくれることも決まっていて、でも訪れるのは知っている人ばかりでなくもっとたくさんの人を呼び込んで人気をあげていきたいと学校が本気で思うのなら、できることはなんだってあります。

部外者が要らんこと言っているのかもしれませんが、惜しいなぁというところには次につながるヒントがあります。私ならこうするのにというのを勝手に残しておくのは、まあ畢竟自分のためですね。

 

とりあえず、せっかく人を呼び込むと決まっているイベントなので、それぞれが黙って人を待っているのではなく、積極的に校内案内をしたり、困っている人に手を差し伸べるホスピタリティを学んで実践するのに最高の機会になるのにと感じました。

・どこに行けばいいのかわからない人はいないか

・集客場所にバラつきがあって呼び込めていないところはないか

・目玉イベントのプレアナウンスなど必要ではないか

・子供たちが退屈していないか

 

そんなことを事前に考えて、遊撃部隊としてガイドする生徒や職員がいたらどんなに助かることか。受付の子も地域サポートスタッフの子も、固定の場所でとりあえず居るだけで、お客さんへの声かけがなかなかできていない姿を目にして、これはもっとチャレンジできるなとうずうずしましたよ。

 

どうせならディズニーランドから学びましょうよ、感動のホスピタリティ精神を。

エピソードはいくらでもあります。

毎日の仕事にするのはプロでしかなくても、チャレンジの1日をホスピタリティに懸けてみることは普通の高校生にだってできると信じてやってみてほしいものです。

 

ディズニーランドキャストのおもてなしエピソードまとめ 感動の神対応ばかり! - RENOTE [リノート]

 

自分がどう動けばイベントの助けになるのかを想像して、コミュニケーション力を駆使して笑顔でおもてなし。そんなことができる生徒を育てることができたらいい。学力がどうあれ魅力的な人材は、社会へ送り出すのにも申し分なくどこに行っても魅力を発揮できるに違いありません。

チャレンジデーというイベントが終わった後、まあこれでよかったと個々を認めることはもちろん大事ですが、もっとできることはなかったかな、次につながることはないかなと分析してチャンスを活かす考えをする人はいたのでしょうか。地域の高校、もっと輝きを放ってびっくりするほどの人材育成にチャレンジしていってほしいです。