勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

それぞれの成長が眩しい

今週のお題「上半期ベスト◯◯」

 

この6か月、私自身は何をしていたかなぁとは振り返りに時間がかかりそうですが、このテーマは子供たちのことならバンバン思い当たることがあるので、母としての記録を残しておくいい機会です。

 

上半期ベスト3、それぞれの成長編

好き勝手に成長していく子どものそばに居れるのは幸せだなぁ

末娘

①自転車

②買い食い

③日記

息子

①朝ごはん手伝い

②漢字テスト

③アンガーマネジメント

次女

①家事・育児

②お利口だけじゃない

ソフトテニス

長女

①高校受験準備

②ピアノ伴奏

③友達づきあい

 

端的にこんな感じです。それぞれ800字くらい書けてしまいそうですね。

まずは末娘から

①自転車

お正月にお下がりを乗り出して、2日くらいで乗れるようになり、楽しくて仕方がない元気っ子です。

勝手に行動範囲を広げ、友達のところだけでなく、近くのホテルにある自動販売機や2キロ先のスーパーへ。目撃情報多々なので、近隣の方々をびっくりさせないよう公民館の短歌で先に知らせておいてよかったです。

「乗りたてのチャリで暴走末娘 自由の翼ちぎれんばかり」

②買い食い

前述の自転車あってこそですが、彼女はガムやチョコを自分で調達することにためらいがありません。姉たちはたとえ手持ちのお金があっても親に連れて行ってもらった買い物以外で使うという感覚がなかったし、渋ちんの息子も自分から財布の口は開けません。それが末娘ときたら、ポンポンと流通経済に乗っかっていきます。「お金はあるんだから」と言わんばかりの堂々とした姿は、見習うべきですね。

③日記

学校の課題で日記を書く機会が増えました。2ページくらい週末にあったことを書くのですが、会話でもズバリ言える彼女は文章も簡潔でポイントを押さえております。いつどこで何をして、どんなことを思ったか。作文の基本を押さえつつ子供らしい感想で個性も出せる。プレッシャーをかけない程度に期待はしてしまいます。

 

次は息子の番です。

①朝ごはん手伝い

負けず嫌いの彼は、登校で後れを取りたくない(しかし歩く速度は上げない)ために、目覚ましが鳴る前に起きて、みんなの朝ごはん準備を手伝って、早くに家を出ることを心掛けています。動機は入り組んでますが、さっさと同じ手順を繰り返して準備をするのは単純に助かるし、生活に関わることを身体で覚えていく習慣を勝手に行ってくれるのはとてもありがたいです。姉妹に「ありがとう」を言われる機会も増え、いい役割を担っているなと驚きです。まあ姉たちはどうしても夜遅いし朝も多少身支度に時間がかかるので、朝の手伝いが弟にシフトしたことはありがたいですね。

②漢字テスト

満点を取るまで繰り返し行われる漢字テスト。昨年度まではなかなか覚えられず書けず、一人だけ何度も放課後再テストになって悔しかったみたいですが、今年度はコツを会得したのか、合格率が格段に上がっています。一発合格もできるようになって、自分から見せてくるようになりました。いやぁ、これはびっくりです。満点を取るまで繰り返すという習慣が息子に与えてくれたものは、自己信頼なのかな。

③アンガーマネジメント

心の器が小さめだった息子は、ちょっとした注意で凹んだり、遊びでもトラブルを起こしたり、子供らしいといえばそうなるけれどもう少し成長しないかなと結構心配なところがありました。周りに嫌な思いさせて嫌われちゃったらやっぱり親として悲しいですからね。でもそんなときに怒るのでは逆効果で、一緒に考えるにしてもプライドを傷つけてはいけないし、正直悩みの種であったのです。

それが何の成長か、5年生になってトラブルの話を聞くことがほぼなくなった気がします。夏休み前の懇談でどんどん出てくる可能性はあるので断言はできませんが、感情が安定してきたのかなという推測もしてみちゃいます。好転の意識付けをどんどん身に付けることはできるのですから。

 

次女は小学校を卒業し、中学生になり、暮らし方はだいぶ変わりました。

①家事・育児

スキルは上がりながらかける時間が足りなくなっているのはここですが、末娘と過ごす時間がとても貴重そうです。だから学校から早く帰った日はおやつを作ってくれるし日用品の補充もよく気が付きます。ん?中学1年生の姿じゃない?

②お利口だけじゃない

優しくてよく気が付いて大人からも年下からも信頼の厚い次女ですが、中学生になって息子とは逆に本人が怒ることが増えました。今まで彼女の不満はほとんど弟に対してでしたが、学校が離れたことでか弟への当たりは柔らかくなり、別のところでの不満を出すようになりました。なんでもおおらかに受け入れる人も素晴らしいけれど、疑問や不満を我慢し過ぎてないかと今まで心配だったので、ちょっと怒りっぽくなった彼女もまた成長したなと思っています。

ソフトテニス

部活が始まって、休日にも試合があったり、ラケットを持ち歩いていたりが増えました。いつも家に居てくれた子が急に用事が増えてなんだか調子が狂いますが、応援しなきゃですね。長女も私も文化部で試合など無縁でしたので運動部の子がいるって新鮮です。ラケットに巻くやつの消耗頻度などちっともわからず、不甲斐ない保護者ですが、コミュニケーションは怠らず、できるだけのサポートはしていきたいです。球技は苦手意識強いようですが、真面目に練習する次女なのでそのうち活躍もあるかもしれません。

知らない分野の道具ってチンプンカンプン

 

最後は長女です。

①高校受験準備

田舎の優等生にとって、この先の進路はどうするのかが3年進級時の分かれ道でした。

ゴリゴリに受験をしてきた両親なので、受験が良くも悪くもいかに時間とエネルギーを遣うかは身に染みています。なんとなくでは乗り切れないことを知っています。そして両親ともに学歴に重きを置いているわけではありません。どっちでもいいなと本気で思っています。だから進学校に限らずいろんな選択肢があると伝えていたのですが、本人がやってみたいと仰ったので、地域の進学校受験に向けてケツを叩いていますよ。

やることがわかれば自分でコツコツできる子ですが、受験のコツにはあまりにも疎くてこのままでは春に笑えなくなるところだったので、とにかく

・効率よくスピード重視

・確実に解答する癖をつける

・他の子とは何も比べない

このあたりを叩き込んでいます。さてどうなりますやら。マイペースに着実にゴールを目指して頑張っていきそうですが、時々締め上げる役割があるのです。

 

②ピアノ伴奏

卒業式のときに全校合唱の伴奏をし、卒業生のお母さんから動画を送ってもらいました。前年度はきれいに間違えずに弾くことをこなしていたという感じでしたが、この3月の演奏は伴奏者としての腕をめきめき上げていました。すなわち前奏や間奏はしっかり聞こえるように流れを作るように弾き、合奏の時は自然に音を落として邪魔をしない、完璧な支えとなるピアノ伴奏だったのです。そんなことできたのねとびっくりでした。部活では金管楽器の一番大きなチューバを担当していて、全体を支えるという意識が育っているのでしょう。演奏より伴奏に向いてそうだなんて、いろんな人がいるものです。我が娘ながら可能性の塊だなぁ。

③友達づきあい

SNSをしない娘は中学校の友達とうまくやっていけるのか一抹の不安がなかったわけではありません。流行も知らず固い優等生は友達の中で浮いていないかハラハラ見守っていたわけですが、めちゃくちゃ信頼厚くうまく立ち回っていることがわかりました。不安定な思春期だからこそ、ふわふわきゃっきゃとした友達も大事ですが、安定した存在もまためちゃくちゃ大事なのですね。男女問わず他学年からも先生たちからも信頼の厚そうな長女の姿、誇らしくないはずがありません。

 

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母は偏らずに見守れているかな。

子どもの半分が中学生になって、休日も不在なことが急に増えました。出かけるときにそろっていないというのがまだ落ち着かないです。ちゃんと立派に育っていることを喜んで、子離れしていかなくちゃね。もちろんなかなかできないことは承知だけど、転ばぬ先の杖として。「おかえり」が言える大切さを毎日噛みしめています。