勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

年の瀬デトックス

クリスマスの次の日から熱が出たり咳き込んだり、

慌ただしいはずの年末に休むことを余儀なくされておりました。

いやぁ、ほんとびっくりの年末だったのですよ。

家族によって症状それぞれあり、全くもって平気な子もおりますのはそれぞれが日頃どれほど自分に負荷をかけているかによるのでしょう。

私の場合は熱の後に貧血が多発するなど力が出ない状態が続いております。少し動いては休み、また動いては休み。夏に愛用する電動式草刈り機の電圧弱めタイプのような働きっぷりになっておりますよ。

こんな場合は無理せず受け止めて、一年間のあれやこれ、とりわけ浄化の必要なことと向き合う良い機会なのだと割り切って、多めに休んでおりました。

ちょうど気の毒なことにワンコが足を痛めて散歩に行けない時と重なったので、当たり前にこなしていた朝夕の散歩もお休みして、たくさん沢山休むことになりましたよ。

心残りを年越しさせないための救済措置だったのかもしれません。とかく厄介な感情を持て余しがちな身には、お正月準備はなにより心の持ち用なのかもしれませんね。物理的な掃除もモノの入れ替えも、心が整っている人に許された特権なのかもしれません。それ以前かもしれない私には、強制力かかってでも身体を休ませて、そしてその時間で心の見つめ直しがなによりだったのかもしれません。なにせそのおかげさまで心のデトックスは随分進みましたのですからね。

 

兎にも角にもこの年も無事最終日までたどり着きました。年を迎える食料はそれなり豊かにそろっています。ゲストハウスのお客様はいらっしゃるものの、道の駅納品も年末終了しているので卵も我が家分を多めに確保できました。お客様にご馳走を出すわけではないので(おせちの黒豆が上手にできたからそれは出しますけどね)大袈裟に準備する必要もありません。

いつものありのままに、黒豆炊いて、きんとんつぶして、なますやお煮しめをのんびりのんびりできる範囲で。例年ノルマのようにこなしていたのですが、こんなお正月準備の年もあっていいはずです。手放すことの練習と思えばね。

身体が動かなくなってろくに何もできなくなってしまう年の瀬というのは、筋力がもがれた日々として、心に大きな軌跡を残しました。

私は元々体力あるタイプではなくて、学生時代にサイクリング部にいたときも、ここ10年近くの田舎暮らしのステージでも、体力筋力が追いつかずになんだか悔しい想いをしてばかりなのですが、それがさらに動けない事態に陥ってしまうとなるともう、悔しくて情けなくて切なくて。

そんなマイナスな気持ちを存分に味わう2023年終末となったのでした。

 

ああ、筋力って素晴らしいな。

ああ、体力って最強なのだろうな。

ああ、疲れない身体になるならば私は何を差し出せるのだろうか。

 

でももしどなたかが現れて私に

「お前を脳筋無限にしてやる。ただしお前の○○をよこせ」

と言われたとして、どうぞとあげられるものはないのですけどね。

人生懸けて培ってきた感性、詩心、語彙力、私が唯一しがみ付くその辺りは筋力と取り変えることはできない私そのものです。

他に差し出せるものがあればよいのですが、リズム感もあげてしまうと致命的だし、愛嬌力がなくてはきっとめちゃくちゃ人生不便なので、これらもあげられないとなると、

どうも私は自分の人生にかなり満足しているようです。

できることも持っている能力も決して多くはないのですが、与えられ育ててきたカードにかなり満足して幸せに生き、この先も心地よくやっていこうとする自分がいます。

 

2023年、まあなんだかいろいろなことがありました。

ゲストハウス亀成園は値上げもインバウンドも味方して、前年度までより大きく利を上げることができました。

11月に『人生の楽園』に出るという大きなひとつの事実があり、たくさんの周りの認知と評価、そして自己評価の底上げにつながりました。

香肌小学校親子山村留学の活動に関してもいろいろあって、

自分の描いている地域の未来と移住親子の結びつきという青写真はひとつの見方に過ぎないという事を知りました。もっと短絡的な近視眼的な見方をする人がいて、その認識の違いに追い詰められるなんてことは思ってもいませんでしたが、そんなこともありました。自分が近視眼的なほうでなくてよかったのではありますが、認識の違いが埋められなかったことは力不足だったなと思わずにはいられません。

共に段階を得た遠い未来を見ることができたのならこの年末に感じることもまた違ったのでしょうが、そうでなかったことを悔やんでも仕方ありません。学べたことに感謝することしか、力不足の私にできることはないのです。

年末にいつも以上にポンコツになったことで、学びは本当にいろいろありました。発信の更新が滞ることも自分のイメージ書き換えが間に合わないこともあれこれ含めて、等身大の自分が受け入れるべき愛すべき自分の真実です。大丈夫、大好きですよ。

 

ではでは、もう本当に年末となりました。

素晴らしい辰の年になりますように。

どこまでも軽く楽しくたくましく。

よくわからないモヤモヤは捨て去って、明るく自分ができることをしていきます。