短歌3か月まとめを課していた2023年度でしたが
3か月も空けると自分の鮮度が落ちてしまい、更新が続かなそうでした。
公民館だよりに載るのは翌月初めに2首で、そのために1つの記事というのもなんだかなぁでしたが、
更新遅くなるよりちゃっちゃと出してしまおう、そして弾みを付けようとのことで、
2024はもっと短歌記事が挟み込まれていきますよ。
さっそく1首目は
【年明けの河原でどんど火響き渡るTVを消して集う人々】
毎年の厄除けであるどんど火に、地域の人が集まります。
だんだん少なくなってきているけれど、神事として皆の健康や安全を祈ります。
年明けから暗いニュースが相次いで、どうしたもんかなぁという気分が残ったままの日でしたが、開けた河原に久しぶりに集まった老若男女は、兎にも角にも外へ出てきました。大きな火が燃えるのを眺め、竹が爆ぜるパーンと大きな音を聞いて、お酒とお餅のふるまいにあずかりました。
昨年度生まれた赤ちゃんも来てくれて、閉塞感のある年明けが、ちょっと明るいものになりました。山奥の静かな大切なこの地域で、集う人々がたくましく暮らしていけるよう、いざとなったら協力して、どんなことも乗り越えていけるよう、火が上がっていく大きな冬の空に祈りを届けました。
2首目は
【娘笑むだるま印の入浴剤入試前夜に開けると決めて】
いよいよ高校入試です。ちょっと頑張らないと受からないところに向けて、3年生になってからはずっと一所懸命勉強してきました。どうなるのか本当にわからないですが、クリスマスプレゼントでもらった入浴剤にだるまさんのがあったので、それを前日に使うと教えてくれた娘はニンマリしていてとても愛らしかったです。
こんな歌を公民館だよりとして地域に配布してしまったら、目を止めた人はみなに「あ、あそこの子は受験なんやな」とはわかってしまうでしょう。よく知らない人に応援されてびっくりかもしれません。なので事前に報告しておきましたが、本人は「うん」と頷いただけでした。
さざ波のような地域の応援がまた、彼女に力を与えてくれるカモ。
短歌サークルでは他の方の歌も一緒に味わって検討して、提出作品に仕上げていくのですが、テレビもなく流行に疎い私が話題についていく助けにもなっています。
ある方の歌に出てきた「バドジズデジドダ」
朝ドラだったのですね。
自分の心内を見つめながらええい、ままよと作って提出していく短歌の会で、またいろいろな人の心内や人生チラリと垣間見える深さがあります。
飯高地域の人々の温かさはこういうところからも育まれているのだなぁと、ほっこりです。
短歌2首の記録だけのはずが、1000字を超えてしまうとは。31文字ではよほど言い足りないのだとあきれちまいますね。