勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

やっぱり花見は好きだから

珍しく写真張り付けの回です。

毎年同じ桜をしっかり愛でることができて、

新しい木も眺めることができて

桜に振り回されるこの季節、苦手かなと思っていたけどこんなに振り回されるならやっぱり好きなんですね。

心がふわっとします。

花曇りって言葉がどうしてもよぎるくらい青空と花は感性に刺さりますね。

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毎年お花見に行く近くの場所で、カメラ好きな人に出会ったら、地面を入れた構図で撮っておられました。真似したけどいい感じかな。
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一本一本と触れ合うには登れる木には登ってみるのがいいと思う。
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私もできるだけ高いところに登って、見下ろすのが好きです。
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ダム湖の周りに、整備されて桜がたくさん植えられている場所があるのはこの地域の歴史です。
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ダムがあっても奥の山はそのまま美しく保たれているのがとても誇らしい。
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小学校の桜も毎年春休みのうちに見に行きます。もし入学式に散ってしまっていても、花開いた思いを受け止めておきたいですからね。いつもありがとう。
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小雨だったけど、友達誘って訪れた波瀬地区の泰運寺もたくさんの桜があって、紅葉ほど有名ではないけれど斜面にズラッと木がある好きな場所です。
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いつも見ている山のひとつ

山桜に移り変わっていくのも好きですよ。
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枝垂れ桜もだんだん本気出してきます。

軽トラの窓から手をふる人がいました。
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どこもかしこも桜だらけだった4月の1週目

新年度のいろんな不安をすっかり忘れていましたね。
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勝手生えもあるのでしょうが、ソメイヨシノは挿し木でしか増えませんし、桜はとりわけ記念に植樹されることの多い木です。

先人の想いをめいっぱい感じるが故に、この季節はエネルギーを消耗しがちになっていたのに、この春はなんだか元気が保てています。

受け止める器を大きくすることを意識してきた成果が出たのかなと自己満足が嬉しいです。

 

 

細々とした野望を残しておくんだ

今週のお題「2024年にやりたいこと」

目標設定は既にしてあるのですが、お題が出ていたので別の形で気軽にどんどん

とにかくいっぱい書いて、どれかに集中していく算段で!

 

10個ずつくらい深く考えもせずにあげていきますね。

・樹木の勉強を頑張る!見分けつくように、四季折々に

・親しくなった樹木の詩を作る

・鳥もそれぞれ詩にする

・短歌の精度を上げていく

・日々の体力作り、ちょっと頑張る

グリーンツーリズムインストラクターさくっと取る

インタープリターのネタを溜めていく

・ブログの更新頻度を落とさない(3日に1度は書く時間をとる)

・宣伝は続けながらもSNSの時間を減らす(ここは単に意思の問題)

・亀成園便りのnoteを冬の間に追い付かせる

亀成園(自然養鶏学習農園&古民家1棟貸ゲストハウス)|note

 

・長女の高校通いのために早起き!

・お弁当作り必須!

・夕飯準備に余裕を持つ

・梅干し仕込み量増やす

・干し肉を精肉時の習慣にする

・子供たちと気楽に遊ぶ

・素話にまたチャレンジ

・講座を持てるようになる

・声の出し方トレーニン

・声のコンプレックスと向き合う

 

ここまで20個バラバラに。まだ続きます。

・移動距離を意識的に増やす

・チャンスはつかむけれどなんにでも飛びつかない

・アウトプット時間を日々確保

・週一は小説を読む

・週一以上のトランペット練習

・飲酒時間の切り上げに挑戦してみる

・寝るときは一日に満足する

・起きてから意図的にわくわくして目覚める

・ちっともお金の心配をしない

・面の皮をとびきり厚くする

 

ここまで30個

結局は自分に与えられた時間をどのように使うかを決めるのが目標設定って感じですね。一度書いてみて、見直してまた書いて。しっくりくるのが自分の道です。

的中率を上げるには集中して練習するしかありません

もっと具体的に数字を入れて日付を決めていけば、目標はどんどん現実化していきます。怖いですけどね、何月何日に何々する、なんて書き残しておくのはかなりの勇気が必要です。でも怖いからっていつまでもふわふわと胡麻化した目標設定しかしていないからイマイチ伸び切っていないことももうわかっているわけです。

日付の入ったこととしては

・長女の高校入学式

くらいかな、まだ。

どんどん入れていきたいですね。

・○○ホールでの講演会、とか

・○○マルシェで占い100人集客、とか

・○○出版社から10万部発売、とか

書けないうちはまだ自分に準備が整っていないということで、チキンハートを猛烈に感じます。だからここを乗り越えることが今年の飛躍!

 

「面の皮をとびきり厚くする」を肝に銘じて

その後の夢や目標にもっと図々しい人になっていかなくちゃね。

人生は自由に堂々と。今年はきっと飛びます!

資格って自覚することなんだと思う

今年も森林インストラクターの資格取得試験が終了したようです。

昨年度久しぶりに東京まで面接を受けに行った二次試験から丸一年が経ち、優秀な後輩たちの試験も終了しています。三重県の森林インストラクター会が次年度更ににぎわってくれることを信じて有り難く嬉しい思いです。その一方で、自分を振り返ってみると、森林インストラクターとして活躍どころか成長どころか知識は低下するばかり、勉強前とどこまで変わったのかも怪しい状態になっております。薄々感じてはいたものの、「水は低きに流れる」とは言ったもので、何にもしなくていつの間にか実力者になっちゃっている、なんて上手い話はありませんね。積み重ねこそが実力です。

この冬は暖をとるのに炭を使うことが増えています。園主が地域の炭焼き事業に加わるようになって炭が手に入りやすくなったという極前向きな理由からですが、炭もまた木からの副産物。ますます木のことを知らねばという思いは募るばかりですことよ。

私に森林インストラクターという資格がなくて、ただ豊かな森林の近くで暮らすだけの人だったなら、「ちゃんと知らなきゃ」と強くは思わなかったかもしれません。けれど、資格って自覚することなんだと思います。〇〇なんだからちゃんとしてなきゃねって自戒を持つために資格と縁があるのかなと。

縁のあった資格を見つめ直してみる

森の先生としての実績も、森林インストラクターの活動にもなかなか参加できないばかりで焦りや情けなさはありますが、私の持ち味の一つはあきらめないことです。成長速度は遅いものの、粘り強く同じことを思い続ける力に関しては、結構信頼しています。それが自分の好奇心に合っているならなおさらのことです。

何度でも何度でも学び直して、自覚を磨いていく価値はあるのですから。

 

森林インストラクターに限らず、縁のあった資格にはなんらか意味があるはずです。

大人になっても運転免許を持たない頃は、交通事情について何も知らず、子供達に教えることも少なかったですが、普通自動車運転免許を持ってみると、運転者としての自覚がつきました。道路を使用する者の一員として、いつまで免許を許され続けるかもわかりませんが、長く認められていたいものだと思います。

 

初級ですが薬膳マイスターの資格を取ったのはもう10年も前です。取る前から医食同源を肝に銘じて家族の健康を担っていましたが、資格があることでより自覚が深まったことは確かに感じています。その先のコースに進むほどにはのめり込まず初級に留めているのも自覚してのことですね。食とはそのくらいの関わり方がちょうどいいです。

そういえば、英語系の資格にはちっとも縁がないのでした。

TOEFLTOEICのどちらをいつ受けたのかも覚えていないし、なんとなくかっこいいかなと思って受けた国連英検(英検とはまた違うやつ)は対策足らずで受からずにそのままになっています。勢いで受けた漢字検定はすんなり通ったことを振り返っても、資格とのご縁や相性は確かにあるのだと思わずにはいられません。

先日、大人になってから保育士試験を受けて通った人に出会いました。

9科目で全て6割以上をとる必要のあるこの試験もまた、一時期は本気で興味を持ちながらも挑戦しなかったものの一つです。

www.hoyokyo.or.jp

受けて資格を取った方は、これから活かす必要のある人なんだなと思うととても眩しくなりました。

 

世の中に数多くある資格や検定ですが、自分に結びつくものは極わずかです。いくら人気があったって、稼げる資格やモテる資格であっても自分に興味関心がなければ飛び込んでいくことはできません。少なくとも私にはね。

○○士、○○師、○○家などカッコいい呼ばれ方への憧れもありますが、そうなれる気がするかしないかは大きな分かれ目です。

資格に関してあちこち見ていて、下記のまとめはなかなか面白かったです。

gooschool.jp

  1. 装蹄師
  2. 飾り巻き寿司インストラクター
  3. 通関士
  4. お墓ディレクター
  5. 終活カウンセラー
  6. カジノディーラー
  7. かわらぶき一級技能士
  8. 一級動物葬祭ディレクター
  9. サービスマナー講座
  10. キャリアカウンセラー
  11. 健康気象アドバイサー認定講座
  12. 太陽光発電アドバイサー
  13. 知的財産管理技能検定
  14. eco検定(環境社会検定試験)
  15. ビオトープ管理士
  16. 熱気球操縦技能証明
  17. こども環境管理士
  18. きき酒師
  19. 世界遺産検定

この中なら私はeco検定ビオトープ管理士、或いは世界遺産検定ですが、これらで食べていける自覚が生まれるかな。

とどのつまりどんなことして何に関心の照準を当てて生きていきたいかなので、当分は森林を軸に道を少しずつ太く明るくしていきたいです。文学士であることも自覚し直して、私の道は楽しそうかな。

 

演習林で感じたいろいろ

香肌小学校の高学年林業体験のときに、三重大の演習林で行われる公開講座の案内をしてもらいました。

小学校4年~6年対象で先着順、天然林や人工林を津市の山奥にある演習林で学ぶ素敵な講座です。

夏休みに200年以上残されている研究用の森林を解説付きで歩けるなんてすごい機会なのですが、応募殺到とはならないのが三重県の素敵なゆったり感でしょうか。

hirakura.sakura.ne.jp

保護者付き添い可ということで、むしろ母の興味に小5の息子が付き合わされ、小2の娘も付き合ってくれたという流れで8月1日、津市の美杉町まで出かけてきました。

飯南町から細い峠道を超えていくのは運転のヘボイ私にはなかなかの冒険でしたが、思わぬところで道の開拓と自信を付ける機会にも恵まれました。そこの道を通れたらまた行動範囲が広がりそうで、挑戦してみたかったのです。

 

美杉町をどんどん山奥へ。飯高町にある三峰山とつながっている演習林は、雲出川源流にあるさっぱりとした場所なのでした。雲出川は津市を流れる大きな川で、演習林から河口付近の三重大までわかりやすく川がつながっています。

ここの演習林は大学の附帯施設として、学生たちや教員の様々な実習や研究が行われているそうで、きれいな宿舎は40人ほども泊まれるのだとか。生物学を学ぶことにした学生はみんな泊まり込みで森林と共にいれるのですね。今更なんだかうらやましくて仕方ありません。私、どうして人文学にしか興味がなかったのかしら。

まあ高校生の頃に生物学や林業のことにめちゃくちゃ興味があったわけではないですし、前提知識のないところにこんなことすると言われてもピンときやしなかったとは思いますけど、過去に声が届くなら言ってあげたいです。森林を学んでおけよーって。

・森林気象観測

・長伐期用材林施業に関する研究

・ヒノキ人工林の土壌侵食量観測

上記などなどを調査して研究に活かしていると、今なら興味津々です。

森林育成や枝打ちの実習もできる場所だからこそ、映画の舞台にもなったのですしね。

WOOD JOB! ウッジョブ!映画公開記念特集 | 火の谷温泉 美杉リゾート | ホテルアネックス ファイヤーバレイコテージ | 三重県津市の大自然総合リゾート

全体の案内をしてくれたナビゲーターの先生と、専門的な話もしてくれた先生がおられ、他にもこの演習林で日々作業をされている方(実は近所の方も居られます)など片手で足りない案内人の人たちから子供たちはいろいろな話を聞くことができました。

 

山の神のこと

アマゴ池の条件

ナラ枯れをおこす虫の話

四季折々の演習林のこと

この辺りをクイズ形式で学ばせてもらい、午後は森歩きをして、鹿の害や土壌浸食など現場の話を聞きました。

江戸時代から保たれている天然林の主な樹種はモミやツガで、見分け方や用途の違いなど現地で聞かなきゃなかなか身に付かないことを小出しで教えてもらいました。

森林生態系や林業、それに土壌や防災など研究内容は多岐に渡り、豊かな森を守りながら健康な状態に保っていくことの大きな意義を感じました。でもそれは森林インストラクターの勉強を散々してきたばかりの私の感想であって、ぽっと訪れた子供たちが感じたことではないのですけどね。

アマゴがすくえなかったとかノコギリクワガタが居て嬉しかったとか、息子の原動力はもっと生々しい所から。それでも先生の話を聞いて、問題には即座に答えていたので学校で学んできたことや日々森に囲まれて暮らしていることは彼の中でしっくりきているのだと感心しましたけどね。末娘は健脚で山を歩く様子がきびきびしていました。森に入る機会の多い小さな子は、こちらが頭でっかちに考えるよりよほど多くのことを森から感じていそうです。

演習林の様子は少しずつYouTubeでも紹介されるようになっています。


www.youtube.com👍

森が作る豊かな生態系は研究のためとして貴重なだけでなく、経済活動にもつながるし、水や国土を守っている。子供たちに伝え続けていかなきゃならない森林の大きな価値を感じることはできたでしょうか。

土を知り、水の流れを知っていると、無茶な開発により災害を出してしまうこともないはずなのですが、苦難する人々がいるとすれば実習不足なのでしょうか。森を歩くだけで防災学習十分でもありませんが、土砂災害の跡を見て、森林の再生力を感じ、土や岩盤の話を学び、さて若い心には何かしら残るものがあったかな。

 

演習林は講座がなくても個人的に申し込んで訪れることができるそうです。森林教育の機会を持つことができるのか、裏山整備の方が現実的なのか。どんな人にどんなことを伝えていきたいのか、そろそろ筋道を描いて照らしていきたいですね。

わが身を張って環境保護

飯高地域で風力発電計画を立てる無謀な事業者が、近頃各家を回るという不穏な動きをしています。アポなしで一軒一軒回るので、住民が不安がるし怖がるし、ほんとろくな仕事しないのなぁと嫌んなっちまいますが、「めっちゃ文句言っといたぞ」との声も聞きます。心と時間に余裕のある住民にはまんざらでもない活躍感があるかもしれません。なんだか頼もしいなぁ。一軒一軒回っているという話ですが、うちにはまだ来てくれていません。迷惑料ごそっと置いてってくれないかしらね。

 

まあそんなことで、久しぶりに話題にしたくもない風力発電の話をする機会もありました。2年前の大騒ぎの後に移住した人たちにもざっと聞いてもらいました。かいつまんでかいつまんで、地域の想いは少し熱めに。まあそうなると聞かれてもいないのに鳥のことを話してしまうのが私の特徴です。

猛禽類を守るには風車はいかん!

 

お題「もし1日だけ動物になれるとしたら、何になりますか?」

ということで、このお題の答えは

イヌワシです。

一日だけでもこの姿になって希望を与えるのだ

大きくて強くてかっこよい最強動物ともいえるイヌワシ(主観)ですが、なにせ数が少ないのです。繁殖力が低く、一羽一羽のなわばりが広いので、オスメスが出会う可能性も低く、本当に貴重なのです。だからこそ開発予定地域にイヌワシがいるとなれば、開発は中止しなければという声がとてつもなく大きくなるのがイヌワシの存在です。

紀伊半島にもつがいがいるとされているのですが、目撃情報がなかなかなく、開発を止める決め手にはなっていないのです。可能性だけで既にいないのなら開発をしてもいい、わけないだろうと思うのは保護派の考えで、効力がない。

 

のならば、もし私が一日動物になれるのなら

イヌワシになってものすごく目撃されて、地域の自然がどれだけ貴重かの証拠になって、希望をつなげたいと思うのです。もちろん一日でペアと出会って産卵まではいきませんが、彼らの環境を少なくとも荒らさずにおくことができるかもしれません。

一日だけでも確かにいたという情報をバラまいて、環境保護がしたいです。

 

あんな大きくて強くてカッコいい生き物になりたいだなんて、ちっともそんな存在ではない私としてはだいそれた夢で気後れしまくりです。運動神経なさすぎの私がイヌワシになっても飛ぶことすらできずに一日終わりそうな不安もあります。飛べるけどヨタヨタしてたらどうしよう。あまりに弱そうでカラスにつつかれたらどうしよう。ダサすぎる。どれだけ身体を張っても環境保護につながるどころか生態系の混乱を招くだけになるかもしれません。

けれど、夢は大きな方がいいってば。

何を置いても守りたいものは豊かな自然環境に他ならないのです。

イヌワシとして地域の上空を旋回して、度肝抜かせるぜ!

そして叶うことならば、ホンモノにも出会いたいなぁ。

見染められたいとまでは言いませんが、対面して興奮のあまり墜落しても後悔はない。

 

イヌワシへの思いについて過去に熱く残していたのはこちらかな。

恋する相手はかくも大きくて強くてカッコいいのです。

kamenarien.hatenadiary.com

 

 

 

やった後元気が出ることがしたい

先日、だいそれた挑戦をしてきました。

すなわち、昨年度私がお世話になった、三重県の森林インストラクター合格支援講座という連続講義で、一日講師を務めてきたのです。

もう募集は終了しておりますが、こんな講座です。

2023年度5月~9月 森林インストラクター資格試験合格支援講座(全9回)参加者募集中 – 三重県環境学習情報 センター

 

なかなか難しい試験である森林インストラクター資格試験は、独学ではもう相当にハードな試験ですが、森林インストラクター会三重は支援講座を頑張っている甲斐あって、順調に資格者を増やしている歴史があります。

私が昨年度無謀にも挑戦して、ギリギリの間に合わせであったものの合格できたのはひとえに講座のおかげさまなのでした。ひと通りの範囲を講師の言葉で説明してもらえて、五月後半から八月いっぱいの二週間に一度ペースで丸一日の授業があるので、それに合わせて嫌でも予習・授業・復習をしなければいけないので、絶好の機会です。そしてまた講座のときに疑問に思ったことやよくわからないことを質問して一緒に考えてもらうことで、独学ではできないほど理解が深まって力になるのです。

だから講師の役割はこの講座への恩返しということで、無事合格した者は次の人たちに道を示さなければならない仕組みなのだそうですが、体験談ならまだしもいきなり講師って、なんという荷の重さ。引き受けたものの途方に暮れたりもがいたり、或いはなかったことにしようとしたり、無様にモロにストレス受けていましたよ。

 

・森林の生態系

・森林の中のキノコ

・土壌と物質循環

この三つの科目を一日でこなし、質問があったら答えねばならないというハードな役目でした。それなりに準備はしたし、与えられた時間の間に話すことはいろいろあったものの、どうにもボロが出まくりで赤っ恥もいいところでした。お目付け役というか監督の森林インストラクター先輩が居てくれなければ到底乗り越えられなかったです。すみません、ありがとうございます。力不足な己に非がありますが、なんとか支えられて生きているのだなとまた強く感じることになりましたね。

 

そんなわけで講師としてお世辞にも立派と言えなかったのは謙遜でもなんでもなく間違いまくりの情けない私だったのですが、終わってから元気が出たというのが今回言いたいことなのです。

 

本当にストレスだけの嫌なことだったら、終わってからぐったりします。

気が乗らない会議とかやたら人の多いイベントとか、もう滅多にありませんが接待的な飲み会とか、ああやれやれといった疲れだけが残るものです。

これもそうかな、役目を果たしたらもういいかなと思っていたのですが、本当に意外にも終わってからエネルギーが満ちてきた体験になったのです。

教える価値があることを知っていたんだね

ああ、私はこんな感じで教える役割が好きなんだと気付きました。以前から人前で話すことは抵抗がなかったですし、好きに話していい講演は得意な気はしてましたが、ただ楽しい話し手というのでなく講師の立場も好きなのでした。伝えることが好きで、もっと深くやりたいことなんだなと実感できたのは大きな発見でした。せっかく森林インストラクターという資格をとったものの、自己満足で終わったらどうしようと心配だったのですが、活かすための挑戦を続けていけそうです。

まだ実績も信頼もないただ「豊かな自然環境で暮らす、生き物が好きなだけのおしゃべりおばさん」が環境教育の講師として活躍していく道筋はちっとも明確に描けやしないのですが、講義中に話をしていて、私が今まで蓄積していた自然や生き物との関わりはものすごい源泉になっているということを実感しました。獣や鳥、虫に草木や土壌のことを、辞書レベルではないけれど事典並には話せるかもしれません。抜けは多いですが幅の広さはなかなかで、そんな人はどこにでも居るわけではありません。

私、できる、そんな静かな自信が沸々と波打ってきました。

 

人生をご機嫌に生きている人が以前おっしゃっていたことで印象に残っているセリフの一つに

「やる前とやった後で元気になることを増やしていくことが大事」

というのがあります。

自分の日常や予定の中で、やった後疲れちゃうものをできるだけ減らしていって、やった後元気になるものの量をできるだけ増やしていくことをめちゃくちゃ意識するといいというアドバイスでした。それを信じてブログを書くことは優先して続けておるのですが、書くことの他に、伝えるために話すことも私を元気にしてくれます。

 

森林と生き物の関りをまるごと優しく伝えたい。

細かい木の名前はまだまだわからないけれど、人と関わりのある木とは少しずつ親しくなっていて、農山村の歴史と共に時間をつなげていきたい。

環境教育というまだよくわからない分野をできるだけ楽しいイメージで広めていきたい。

そしてその全てが大好きな環境の保護につながるといい。

 

うん、願いはこんなかんじなので、元気になるはずですね。

森林インストラクター会の活動として、夏休みにいくつか授業のお手伝いの話があります。実際に先輩方がどんな仕事をされているのか身近で学べる大チャンスです。

ストレスを乗り越えた先のこれからのチャンス。楽しんでいきたいです。

 

楽しそうなことをするのがこれからの生き方ならば、私は森林教育に関わっていきたいですし、いろんな人がいろんな好きなことができたらいいですね。

そんな一つが下のこれですね。星形ピザって夢がある。人につながっていく楽しみを生み出す人って素敵ですね。どうぞ乗っかって楽しんで下さい。

豊かな森林がずっと続いていきますように

お題「残された時間は120時間!何をしたい?」

まだもう少し咳が苦しい日が続いております。むむ〜ぅ。

致命傷ではない。地味にキツいだけ。でもこんな時は気持ちがネガティブに傾きがちです。精神が健やかにしていられるのは実に身体の力が大きいのですね。

少年漫画育ちの私は「これしきのこと屁でもないわ!」と立ち上がって、覚醒して戦いを終わらせてバッタリ倒れるのが好みです。あれ、戦うものは別にないのですが、ウイルスって手強いけど地味だなぁ。

 

仕方ないのでお題でも考えるか。

ふと出てきた核心ついたお題でした。しばらく不調で時間を流しているだけの身には耳痛でもありまする。

美しい緑と水があればいいや

残された時間は120時間というと5日程度ですね。そこそこあるような、あっという間のような。ちょうど15年程前の長女の出産予定日は念には念を入れて2日前から待機して、実際出てきたのは3日後だったのでその期間です。暇を持て余して太った思い出がありますが、生まれるのを待ち望んでいた大事な期間でした。今考えるのは同じ期間で最期の瞬間まで何をするかですね。

↓今更ですが子供達がちょうどこれ読んでます。ワニ君は知らずに過ごしていましたが、人生いい感じの時でしたね。

最期待ちというのではこちらも印象が強いです。もう最期の日々はうつらうつらしていて、シュッと終わっていった感じでしたがどうだったかな。再読の価値はある話です。

とりあえず、改めて

・家族写真を撮りたいです

・敷地内の草刈りをしてから大掃除がしたいです

・スッキリしたら人生の感謝リストを書きます

 

120時間で私がおしまいだとしても、その後の世界は変わらず続いていくので、自分の過ごした場所がどんなに美しくて大事な場所かってことを書き残しておきたいなという欲望があります。そしてその美しい世界が続いて欲しいなという願いがあります。ずっと眠ってからも見守っていたいですからね。

緑豊かで清流に囲まれた渓谷が、末永く人と他の生き物が共生する場であってほしいです。そのための言語化を残された時間でしたいですね。

話すでもいいし、詩を書くでもいいし、うまいこと短歌にできたらそれでもいいな。想いが溢れて大好きな場所を包んでくれたらいいな。

 

そしてまた、今の人生でせっかくいろんな人に出会うことができて、友達になることができたのだから、思い出せる全ての人に感謝を伝えておきたいですね。いきなり二度と会えない知らせがあったらびっくりさせちゃうので、それが少しでも和らぐように事前にテレパシーが送れたらいいなとは思います。念じただけで生の想いがそのまま伝わるなんて技術はまだないけど、そのうち実現しないかな。不快なことを伝えるわけじゃなくて、「あの時そばにいてくれてありがとう」とか「携帯水没して連絡途切れちゃったけど、ずっとまた会いたかったよ」とか「楽しかったなぁ」とか、縁あって心地良い時間を共にしてくれた限られた人たちに伝えるテレパシーが最期くらい使えたらいいのにな。

そしてもし食欲があったなら、亀成園の卵で卵かけご飯にして、とっとき味噌のお味噌汁を味わって、自家製緑茶をすすって、穏やかな美味しさで満たしておきたいです。デザートは野苺がいいな。

動けるなら川沿いを散歩して、田んぼの様子を見て、季節の花を見つけて匂いを嗅ぎたいです。

 

残された120時間でやることは、結構いつもやっていることですね。他の人がどんな妄想をするのか気になってきました。

お腹はち切れるまで豚まん食べるかな。

世界の果てまで旅するかな。

宝塚劇場から離れないかな。

幸せな妄想しかできないあたり、我が身の限界を感じます。

多分このお題を考えたら、今の生き方がもっとクリアになってその後に大活躍できるというのが理想のシナリオなのですが、大きな変化はなさそうな自分と対面しています。

ほんとにいいのか。もっと野心はないのか。やはり今は精神が弱っておる。

まずは呼吸を整えることからですね。もう少し時間はありますってば。