勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

鹿肉で食育

食育とか、台所育児とか、きっと誰よりチャンスはあるのになかなかの進められてない課題を一気に進めるときがやってきました。

 

テーマは鹿肉ミンチです。

 

鹿は一気に小分け処理しなければいけないくて、塊も使いますが、冷凍するなら細切れにしたほうがあとが楽なので、ミンサーを使うことにしたのです。慣れないので肉が詰まって詰まって、夜中に泣きそうになりながらハンドルを回しておりましたが、わりと沢山挽けたので、この苦労を子供たちとも分かち合いたくなったのですよ。

 

普段のお任せの夕飯では適当に炒めたり煮たりして、名前の付かないおかずを作ることの多い気楽な私ですが、せっかくなので、一緒に作れる名前のあるおかずに挑戦です。

 

第一弾はシュウマイです。

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餃子作りの得意、且つ肉好きな次女にぴったりな大きなシュウマイができましたよ。小さな手では難しかったみたいですが、自分の作ったものでお腹いっぱいになったのはかなり嬉しかったらしく、食べるなり「今度のお弁当に入れて」だの「お母さんになったら子供にシュウマイ作ってあげる」だの、盛り上がりまくりです。生姜のすりおろしとゴマ油をひとたらし入れて、飽きない味になりました。

 

気を良くして第二弾はハンバーグです。

普段ハンバーグを作ることなぞほとんどないのに長女と一緒にはりきったもんだからてんやわんやになりました。

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デカめの玉ねぎに、ハンバーグのサイズもデカく、生焼けで、完成度は高いとは言い難いけれど、長女と一緒に苦労して作った体験は格別いいものなのです。

 

 娘たちにはかなり小さなうちから台所育児は意識して、包丁を使ってもらっていたし、和え物の味付けなども手伝ってもらっていましたが、メインの一品に責任を持ってもらうことはあまりありませんでした。お互いに余裕がなかったので尻込みしたまま長いこと放ったらかしにしてしまっていたのです。でもやはり満足度が違いますね。見た目はともあれ、抜群に元気の素になるおかずができて、母娘の歴史的ページが一つ増えました。

 お手伝いに参加できなかったチビさんたちはちょっとご機嫌斜めになっちゃったけど、食欲には勝てず、ペロリでした。そのうち姉から伝授して欲しいなと面倒くさがり屋の母は期待してしまいますが、そこは手抜きしてはいけませんね。一人一人との歴史を、鹿肉と共に刻んでいきたいものですよ。