国道166号沿いの飯南高校の近くに、今見事なルピナス畑が広がっています。いつもは通り過ぎるだけだったのですが、近くに停車して、ルピナスに挟まれた小道に寄ってみました。
赤、白、ピンクに黄色、紫と見れば見るほど色とりどりで、一緒にいた娘が大喜びでした。カラフルだけど繊細な絵を描くのが得意な子なので、私以上にいい刺激になったかな。
一人のおばあさんが町中にルピナスの種をまいて歩き、ページをめくるたびに町が華やかに変わっていく、それでいてしっとり静かなお話で、ずっと心に残っている絵本の一つです。その絵本を眺めながら、ルピナスって実際はどんな花なのだろうと空想していたのです。もちろん素敵な絵で描かれてはいるけれど、チューリップやひまわりほど身近な花じゃなかったので、イメージがつかみにくかったのです。憧れて自分も種をまいてみたけれど見事に失敗して、飯高のルピナスさんにはなり損ねましたが、隣の飯南町にはいたのですね。感謝と尊敬につきますね。
ルピナスに近付いてじっと見ていると、ニホンミツバチも寄ってきました。マルハナバチでもスズメバチでもない、本物のお役立ちなミツバチです。もしかしてここに巣箱があれば、極上のハチミツにありつけるのかしら。広い花畑はいつだっていい夢を見させてくれるものですね。飯南町なだけあって、ルピナス畑の横は茶畑です。こちらもただいま摘み頃です。亀成園でも精を出してそろそろ茶摘みに励まねばなりません。