勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

溢れる感謝を持って、卒業式を迎えます

今週のお題「〇〇からの卒業」

 

個人がまともに卒業を意識するのは多分小学校卒業が初めてです。記憶力のよい人は幼稚園・保育園からの卒園も明確に覚えているのかもしれませんが、私はあまり記憶にないです。担任の先生に花束をお渡ししたシーンくらいですね。でもそれは卒業というより形式に沿ったお別れでした。寂しさはなく淡々と時が過ぎたかんじ。

 

それに比べて小学校の卒業式は別れの言葉や歌などそれなりにきちんと練習したし、学校が離れる友達もいたのでかなり記憶に残っています。もしかしたら中学校や高校の卒業式よりも小学校の卒業式が印象深いのは、それが今の我が子の姿だからです。もう第一子の卒業式を迎えることになるとは、まだ受け止めるのが難しいですよ。

 

長女が今の小学校の仲間になったのは2年生の6月からでした。1年生はフィリピンの学校で過ごし、改めて入った日本の小さな小さな公立学校が本当に素敵なところで、親子共いっぺんで大好きになり、それ以来ものすごく優先順位の高い大切な場所です。

 

この2年間はこの小さな学校を絶やさないため「親子山村留学」という形でPR活動を続けていますが、それは自分たちがたまたま巡り合った学校との出会い、その感激が忘れられないからです。こんなに素敵な学校に通う幸せな児童がもっといたらいいのに。親も一緒に学校を追体験できたらいつもいつも心が洗われる思いがするのにと、切望するのです。成果が上がらずくじけそうになりますが、最後の聖地を守る気持ちでおりますよ。イメージ儚くて切ないからもっとプラスに変えていかなければいけませんがそれはまた別の話です。今回は娘の卒業式。

 

強運で幸運な長女はこの5年間、三重県の奥地にある小さな美しい学校で、とびきりの体験を重ねてきました。児童は少ないけれど関わってきた人は意外と多くいて、どこにいても大切にしてもらい、自分の力をめいっぱい発揮して、責任のある行動をしてまさしくいつも頑張ってきました。

 

彼女を導いてくれ、与えてくれ、楽しませてくれた全てに限りなく感謝しています。先生方のみならず、クラスの子たちも離れた学年の子たちも、学校に関わってくれる地域の方々も、社会学習など出先でお世話になった方たちにも。それと毎日の通学路や学校にあった生き物たちやもっと大きな自然にも。

 

満足感があり過ぎて不安になりそうなほどですが、第一子の卒業式にはそれ程の価値があることを知りました。大事な大事な通過点です。無事送り出せることに最大の感謝を込めて。

 

今年は春が早くてもう花も咲けば鳥たちも必死で歌っています。切り替えの下手くそな私ですが、こんなに急かされたらちょっとは早めに切り替えることができるのかもしれません。本当にマジで容赦なく、卒業です。次のステージに進めるように、大事に大事に見守りたいです。

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