勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

学校規模適正化についてのパブリックコメントの募集中!

少しざわつく話題沸騰中です。

令和2年から12回にわたって、「松阪市学校規模適正化等に関する検討委員会」というのが開かれ、松阪市の小中学校の規模を適正にするための基準を新たに設ける基本方針の素案が出され、それについてのパブリックコメントを市民から受け付けているという話があります。

「松阪市立小中学校の適正規模及び適正配置に関する基本方針(素案)」に対する意見募集(パブリックコメント)について - 松阪市ホームページ

 

なんのこっちゃ、ですが簡単に言えば

市内にある小中学校47校のうち、小規模校については、今後統廃合されることになる大きな流れが避けられないという意味での適正化です。わー、えらいこっちゃ。

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基準としては

・複式学級

・1クラス20名未満

のクラスを有する学校は、今後解消していくのが基本方針なのだとか。えー、そりゃ大変だ。

 

その理由としては

①学校は多様な価値観を持つ仲間と豊かな人間関係を築きながら、社会性や協調性を育む場所であること

②表現力、思考力、判断力を養うためにきめ細やかな指導を取り入れる教育が求められること

③部活動などでニーズに応じた多様な活動が編成できる規模が必要なこと

④一定の教職員数がバランスよく確保でき、指導の充実が図れること

⑤中学校では教科専門の教職員が配置できること

⑥体育、音楽、道徳、学級活動などやグループ学習で、主体的・対話的な深い学びが実現できること

などとされています。
下記の基本方針から私なりにかみ砕いての抜粋なので、本文はご確認下さいね。

松阪市立小中学校の適正規模及び適正配置に関する基本方針(素案)

 

まあこの方針は松阪市に限ったわけではなく文科省の構想で、各地で検討委員会が開かれすったもんだしているのが実情です。

公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等:文部科学省

 

少子化が進むこの国で、人員確保もどんどん難しくなっている教育現場で、小さな学校を維持し続けるのはまあ困難だろうとは思うのですが、これから育みたい子供像に求められているものは

多様な価値観、豊かな人間関係、表現力、主体的な学びなどであるのに

それを実現するのに20名以下の学級はふさわしくないとするのはあまりにも無理矢理感が出てしまうなぁと常々疑問でした。

むしろ小規模校のほうが教育効果は高いと考える立場なので余計にそう思うのですけどね。

 

文科省の方針であるし、小さな学校の多い松阪市としても方針を示さなければいけないけれど、目指している教育方針と今回の適正化基準はなんだかズレがあるなぁと感じていることを、パブリックコメントとして送っています。

 

もちろん基本方針内でもやみくもに基準に合わせて統廃合を実施するのではなく、

通学距離や中学校区がバラバラにならないなどの配慮もし、また

”他にはないような特徴的な学びの形態を有する場合”は一概に当てはめるわけではないというような記述もあります。ここほんとありがたいです。

 

けれど基本方針は方針として、今後市内の該当校(小規模校)に説明に回るという流れになっています。それに合わせてなのか、耐震基準もあってか、校舎の建て替えが行われてきた学校もあり、さてどの学校が生き残り、どこが休校になってしまうのか、無関係では済まされない事態です。

 

後から気付いて騒いでも仕方がないので、その前に保護者や地域、関係者などから多くのパブリックコメントを出しておきたいです。全体のアンケートでは拾いにくい小規模校の良さや地域との関りとその教育効果などを訴えることができるのではないかと、みんなでなるべく出そうという勢いです。

 

パブリックコメントを出す資格があるのは以下3つにあてはまる人たちです。

松阪市内に居住している人

松阪市内の事業所・学校等に通勤・通学している人

松阪市内に事務所等がある法人又は団体等

当てはまったわという方はドシドシ送ってくださいね。

LoGoフォーム

 

固いフォームで該当ページを記入しなければいけなかったり、具体的かつ簡潔にとか求められていますが、

「全般」に対して思う事や、個人的な意見を数行でも全然構わないのではないでしょうか。

意見のある該当ページがいくつかある場合は、他に意見は「ある」として追加できます。

 

書く内容としてめちゃくちゃざっくりですが、例えば

ex.香肌小という超小規模校でこそ豊富な体験学習ができており、主体的かつ対話的な深い学びを子どもが実践できていると感じています。

とか

ex.多様性を認める時代だからこそ、個人個人に目が行き届く小規模の環境を残しておいてあげたい。香肌小のきめ細やかな対応は20人学級ではとてもできないと思う。

とか

ex.中京テレビでも放映されて反響を呼んでいるように、香肌小学校のような特色のある小さな学校に惹かれて松阪市に移住する人もいる。多様性というのなら多様な学校を有し、柔軟な教育環境を残す方が松阪市子育て支援策としてより効果的ではないか。

 

とかですかね。そんなのでどれだけの効果があるかはちっともわかりませんが、声を挙げることが求められています。

 

ちなみに私は子どもの発達段階として、学童期は少人数の異年齢混合環境が望ましいということなど書きました。佐々木正美さんの著作を参照しました。自分に都合良すぎるなぁと心の中では突っ込みつつも、一律に適正化がこれからの子どもにふさわしいとはどうにも思えないので、一石を投じておきましたよ。松阪市の教育方針として、全体としては現在子どもによい教育環境を与えてもらっていることの感謝を伝えながらですけどね。

 

さあ、ここまで来たら次のステップ!ユアターン!提出は1/31までです!

www.city.matsusaka.mie.jp