中学生になった娘が部活としてソフトテニスを選びました。まさかの球技!いや、部活の選択肢はほぼバレーボールかテニスやので想定できていてよかったはずやのに長女は音楽していたから油断しておりました。
まさか、私の子供が運動部だなんて。
ラケットやシューズを買い求めにスポーツ用品店も入りました。わりとお馴染みの本屋さんのすぐ近くにスポーツ用品店があることも知りませんでした。縁がないと思い込んで生きてきたのですね。
それでも実は私、中学生時代に週一でテニスを習っていた黒歴史があるのです。
一年半、その時間だけですが真面目に通っていたけど、初心者から永遠に進級の機会もないまま根を上げた黒歴史が。
思い出したくもない過去の中でも筆頭に上がるのがこのテニスの話です。
ほとほと自分の運動音痴が嫌になった期間でした。
母の親心としては、中高生の頃に運動部に入らないにしても、大学生になったらきっとテニスサークルに入るだろうし、その時ちょっとでも経験者だと楽しめるからやっといたら、という極ごく真っ直ぐ娘の将来を見据えての有難い気持ちでした。
結果として私が得たものは
・大学でテニスサークルという選択肢はなかった
・1年半の練習の帰りは自販機に通うのが楽しみで、かなりの商品を覚えた
(昔からマーケティングとか好きだったのですね)
・娘がテニス部に入った初期に練習相手になれる!
お母さん、ありがとう。親心は受け継がれていきますよ。
いや、なにせ超初級レベルから上がれなかった身なので、今後練習が進んだ時に相手をするのは無理ゲームですが、球技に苦手意識のある娘の中1ラケット持ち始めの今くらいなら、外でラリーにつき合うくらいはできるのです。
なぜ追い付かないのか
なぜ飛ばないのか
なぜ変なところに飛んでしまうのか
そんな超初心者ならではのなぜに大きな共感で向き合うことができるのです。
そしていちおういちおう1.5時間×60週以上の経験(改めて計算すると100時間にも満たないではないか)があるので、ラケットの持ち方や当て方について、ちょっとだけアドバイスすることはできるのです。
書き連ねてすぐ恥ずかしくなるほどの低レベルですね。でも自信ないけれど友達と一緒にこれからテニスを楽しんでいきたい娘にはこんなでも踏み台があるほうがいいのでしょう。
娘のラケットとは別に練習用をもう一つ買っておきました。
消耗品となりそうなボールもね。
当時まるで役に立たなかったゴム紐つきの一人練習用のも、もしかして次世代なら役立つかもしれないと悲願を込めて。
こっちの本はまだ読んでません。スポーツのハウツー本を読める気はしません。
テニスの漫画ならエースをねらえを読んでおりましたが、参考になるかどうか。
はたして雨で延び延びになって待ち望んだ母娘の練習日。
家の前よりもう少し広い、ちょうど陰になっていてラリーができそうな場所を見つけたので、ネットはないけどレッツラリー!
もちろん続きやしません。
でもポンコツ具合はどっこいどっこい、正直言って私の方が少しマシ。
「当てるとこよく見てや」
「相手のところにポーンと送るイメージ」
「足使って打ちやすい体制にもっていこう」
「声出していこか。はい!」
いやぁ、自分の低レベルを省みずよく口ばっかり回るものだとペテン師っぷりが恐ろしくもなりますが、確かにそれらのアドバイスはもう嫌になるくらい言われていたことでした。
サーブもボレーもろくにできないけれど、テニスはボールでのコミュニケーション。人好きだけど口下手な娘にはきっと、向いているスポーツなのです。
休憩を挟んで1時間半ほどラリーを中心に頑張ってみました。ミジンコからカメムシくらいには上手になったような気がします。
実は近くのわんわんパラダイスホテルスメールの入り口横には立派なテニスコートがあり、宿泊客でなくても借りることができます。
いつかコートでのラリーを夢見て。今はまだ思いやりのボール送り合いを少しでも長続きさせることを目標に。おかん、下手くそ!って見限られるまでもうしばらく、ときどき娘との時間を楽しみたいです。
四半世紀前にテニスやっててよかったなと初めて感じた白歴史です。