勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

劇団ミュージカルの最終公演

知り合いの母娘が関わっていることで知った、松阪市で長らく活動を続けてきた子供たちの劇団ミュージカル「BeOneLab.」最後の公演を見届けることができました。

f:id:kamenarien:20230821115407j:image

5年程前からできる限り観に行くことにしているこの劇団ミュージカル、どんな熱い想いがあって、どれだけの子どもたちの支えとなり居場所となってきたのか、8/13の公演後やっと振り返りです。

www.beone-lab.com

↑こちらがここ8年活動を続け、昨年度一旦幕を閉じたBeOneLab. 飯高の子たちが頑張ってくれていたおかげで観に行くことができました。

その前身のBeOneがこちら↓

www1.odn.ne.jp

 

HPにはそこまで情報は載せられておらず、FBで追うくらいですが、2019年に行われた自主公演のためのクラウドファンディングページには代表の熱い想いと強い言葉がたくさん書かれていました。この公演も印象に残っています。

camp-fire.jp

子供たちが表現する場所としてのミュージカルは憧れはするものの自分の子たちは飛び込める世界ではなかったので遠巻きに眺めていただけでした。

一緒に音楽を続けている仲間の一人が、娘二人と共に長いことBeOneに関わってきて、最後の公演まで支えていた人なので、送迎から衣装作りから公演の宣伝などなど、どれだけ尽力を注いでいくものなのかいつも感じていました。この母娘は本当に楽しそうに劇団の全てを愛してる感たっぷりなので、時間もエネルギーもかかる価値があるんだなぁという感じが一番大きいのですけどね。裏のいろいろは推察込みです。ネを上げるどころかむしろ延長して関わり続けてくれた人の存在は限りなく大きいですね。

 

舞台に立つ知り合いの子やその友達、仲間たちは、毎回堂々とセリフを発し、歌って踊って、とてもとても楽しそうに演じながら、その時々のメッセージを伝えてくれました。

オリジナル制作の劇なので、テーマは等身大です。

若者らしい悩みがありながら、初めはただ軽いノリで遊んでいてなかなか見せないけれど、心の奥にあるものが舞台終盤で出てきて、湧き出して、仲間と一緒に本当の自分を取り戻すのがこの劇団を貫くテーゼになってきていました。

最後の公演は「家族の絆。友情と自分の願い」の詰め合わせでした。

 

粒寄りのOGたちがメンバー5人となり、3姉妹とその親友、謎の女の子という役柄でノリよく仲良く、時々意味深な雰囲気も入って物語が進んでいきました。

スポットライトを浴びるためのまるごとが愛おしい

姉妹のやり取りは若々しさ+ゆるギャグで、世話焼きのお姉ちゃん、自由奔放の真ん中ちゃん、結構しっかり者の妹ちゃんが遠慮なく言い合って、お姉ちゃんの親友も入って、さぁ物語はどこに向かうのかなとずっと先が読めずに楽しめました。

事故で両親を亡くして3人で暮らしている設定なので、長女の葛藤はそりゃそうさ、でありながらわがままを貫くことも弱音を吐くことも長女はしたくありません。

妹たちもまた葛藤がありながら、全部背負う程には大人でないし、我慢よりも自分にできる明るいこと楽しいことを探します。

 

姉妹の中でも心の内はなかなか見えない。

親友でわかっていてもなかなか踏み込めないこともある。

見守ってくれている大人は案外近くにもいる。

 

もっとみんなに知って欲しい物語です。オリジナル公演で受け止められるなんて、予定調整して娘二人と行けて、私はやっぱりラッキーでした。

 

卒業して長らく経つけど久しぶりに公演を創り上げたキャストたちの想いや

公演は出ていないけれどスタッフとして会場に居たメンバーたちの心境など

まさかとても全部はわかりっこないけれど

下から見上げる舞台はやっぱり眩しくて、1時間半の舞台を作り上げるにはどれほどの時間や人手、人のつながりやお金がかかるのか、エネルギーの塊であることはズシリと受け止めました。

 

会場にはいつも一緒に音楽を練習しているメンバーだけでなく、憧れの起業家先輩の大物がお二方それぞれもいて、その時の公演に居れた私はツキまくりですね。信頼している人とか何かを共有している人と同じ場で感動できるって、得難い機会ですから。

 

劇団ミュージカルBeOneLab.関係者の皆さま、ナマモノでしかない人の熱を溢れ出させてくれてありがとうございます。受け取りましたとも。それをどうできるかはまだですが、松阪の飯高に居て、たまたま人づてに縁があって、素敵な劇団を遠巻きですが見守られたことは本当に幸運です。皆さまが費やされた時間と愛によって育っていった子供たちがあちこちに居ると思うとニンマリしますね。

カテゴリーは子供のことにしました。直接我が子ではないけど、見てきた子たちとその周りの子(もう大人ですね)たち。すごい青春の余波を受けて。こんなに親子で熱を入れられる活動があったなら、人生大満足でしょう。