勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

寒卵の話

暖かくすらあった年明けから一転して、今週はサブイ日が続きます。風が強く空もどんより、冬ですねぇ。

水たまりに薄氷が張るし、草原も植木も霜が出ますし、車も凍て付いて、なかなかハードな寒さですが、それらに光が当たると本当に美しい恵みもあります。寒くともやっぱり外に出て、それも朝の時間がいいです。早起き苦手過ぎる私ですが、次年度からの早起きに向けて、朝の楽しみを増やして待ち構えてあるところですね。

 

さて二十四節気にある1/6の小寒から1/20の大寒を経て2/3節分までの期間に産まれた卵は「寒卵(かんたまご)」、と呼ばれる貴重な品です。

とりわけ1/20の大寒に産まれたのは「大寒卵(だいかんたまご)」と呼ばれ、健康祈願のみならず金運も授かる縁起物だそうですよ。

 

亀成園では生食での賞味期限しか記載はしてありませんが、この冬は寒卵シールをつけて、ちょっとアピールしています。

卵にも季節性があるんだよってことをちょっとでも知ってもらうきっかけになればそれだけでいいなとニンマリしてます。

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卵は元々栄養価が高く、身体への吸収も良い食材です。安価なイメージが永く続いていましたが、寒卵は貴重だという認識はたぶん百年前くらいにはあったのでしょう。玉子酒と共に、冬を乗り越えるお守りみたいな存在ですね。

貴重な理由としては、数の少なさで、産む頻度が下がる分、ひとつの卵に詰まる栄養が高くなるということのようです。

日々食べている美味しい卵なので、実感としての有り難みは薄まりがちですが、寒い朝に外に出てみると、こんな中で卵を産んでくれている鶏たちへの感謝も高まりますね。

卵かけご飯の他、熱々のだし巻き卵や茶碗蒸し、おでんや煮卵にもどうぞ寒卵を試してみて下さいね。

亀成園の卵は新鮮出荷なので、ゆで卵にする場合はガスが抜けるまで数日置いてからをオススメします。

小さな養鶏である亀成園からは数が限られてしまいますが、この時期の卵は大事ですよということが伝われば嬉しいです。