高校入試の結果発表がやっと終わり、長女が志望校に進学できることが決まりました。
ちょうど去年の今頃、初めての受験を見据えて勉強法を検討しました。
塾に通うよりも自宅学習を選んだので、何社か資料を取り寄せて検討し、スマイルゼミを活用することにしました。それから学校プラスの勉強習慣を付けて一年、コツコツマイペースに努力を続けてきた子です。
そんなに要領のいいほうではないのです。学校の勉強をていねいにやっていると、そんなに時間があるわけでもなかったのです。それでも受験を意識してからはスマイルゼミの模試を休みの日に取り組んでみたり、県立の過去問を取り寄せて自分で測ってやってみたり、驚くほど自分で勉強を進められる子でした。問題慣れしていないから最初はなかなか上手に解答できなかったけれど、だんだんレベルアップして自習を続けることができました。
会場の雰囲気に慣れるために、夏に一度は模試も受けました。実力が変わることもなく、勉強が間に合っているところはできることがわかりました。その後はただただやり残しがないように、間違えやすいところは繰り返して、数学は時々お父さんチェックを受けながら、一年頑張りました。
元々勉強は好むタイプなので、周りからは「余裕やろ」と思われるし、本人にも悲壮感はなかったですが、そんなに余裕だったわけでもないです。成績を楽にキープできるレベルより上に押し上げていくのは、そんなに簡単ではないです。「そこそこできる」と「着実にできる」の差はうんと大きいのです。
それでもテスト前や入試前にめっちゃイライラしたり落ち込んだりすることもなく淡々と、遊びを抑えるものの部活や学校生活もしっかり楽しんで、手がかからず我慢させ過ぎることもなく、それでもちょいとハラハラな日々を乗り越えることができました。
県立高校一本で、やり切った娘はまた大きくなりましたよ。
中国の天津で生まれ、幼稚園は大阪で2年、その後2年の小学校1年生までをフィリピンのシュタイナー学校で過ごし、松阪市飯高町の端っこに転入して、それからは山間の小さな学校で育ってきました。中学校は小学校よりは大きくなったものの、全校知り合いで親同士も気楽な仲という子供時代から一変して、1学年7クラスある大きな高校への進学です。
朝6時のバスで通学し、帰宅は20時を過ぎるのだとか。
一緒に居れる時間はほとんどなくなって母さん淋しいけれど、応援のためにも朝活しなきゃね。つまり、お弁当ですよ。
卒業式の時も思ったことですが、我が子が高校生になるだなんて、想像もしていなかったです。絶対に我が子で、その子の育ちはその子のものだけど、大きく育ってくれたことだけで、近くに居れる親にとってはとてつもなく有難いってことを肌身で感じることができています。そしてそれは同時に自分の親への感謝ともなります。
私は考え方として、子どもを産むべきとかちっとも思っていなくて、自分の人生に満足していたらなんだっていいとそのまんま思っています。4人子育てをしてきたのは実験のようなものだし、自分の子供時代との比較検討とか、子供たち同士のつながりなどを観察したいとか、そんなよくわからない勝手な理由もあります。
勝手なんですよ、ほんと。
勝手に産んで勝手に育てて勝手に環境決めて勝手に話し相手になってもらったり手伝ってもらったり。
そんなすべての勝手な想いや行為を受け止めて、大きく育ってくれるのが私にとっての子供たちです。自己肯定感上がるし親への感謝もついてきて、すごいな、子供の力。
ずっと憧れてきた朝活を強制現実にしてくれるのもやはり子供の力です。
娘にお弁当持たせるためなら母さん、起きれそうですよ。
絶対毎日とはまだとても言えないけど、これやり遂げたらまた人生輝くことは間違いないです。
初めての高校入試の親側。
自分が子供側の時はなぜ親がドキドキしたりハラハラしたりアップダウン激しくなっているのかちっともわからず冷めた目で見ていました。実際親になってみても、実母ほど大袈裟な浮き沈みはなかったですが、どこかずっと緊張感はありました。
娘の望みが合格にあるのなら、それは叶えてあげたいなという感情です。
代わりに勉強できないし、声かけや生活管理の正解もよくわからないし、頑張れとも大丈夫だよともどうなってもいいよともどれもなんだか合致しないし。
自分の時はお姉ちゃんのすぐ後で、塾も行ってたし、それもあって本人としてもやるべきことをやるだけと思っていたし、親の想いなんて気にしたことなかったですね。勉強させてもらってたんだということに今更気付くのです。やれやれ。
よりたくさん勉強したらそれでいいこともないけれど、記憶力があって思考力鍛えると楽しいなら、進学もまた選択肢のひとつです。その後に活かすとか考えずに高校生になってやりたいことがあるなら、入試をこなすことも乗り越えるくらいの気持ちでいい。高校生になったら部活を楽しみにしている娘は、がんばって進学する必要があったのです。
スマイルゼミは長女には合っていました。うちの他の子たちがどうするのかはまだわかりませんが、学力データが蓄積出来てグラフ化してくれるし、日々の勉強時間も知らせてもらえるので、自学自習が苦手ではないタイプの子ならおまかせしておけて安心です。
さて、合格発表の終わった娘は、あちこち遊びに出かけています。
積極的なタイプでもなくコツコツと真面目に勉強してきた子なのに、友達とのつながりもなかなか強いようで、送り迎えに奔走していますよ。
田舎の中学校から町の高校に行くので、友達ができるか一番心配していますが、それはきっと大丈夫そうですね。信頼できる人として、静かに君臨するのかもしれません。
4月からの見守りもまた、役得になりそうですね。