勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

さぁ、それぞれの道へ

中学生の娘が卒業となり、ゆかいな仲間たちと一緒だった3年間に区切りをつけ、これからバラバラの道を歩むことになりました。

進学先がかぶる子らもおりますが、娘はただ一人で市内の大きな高校だし、女の子たちはみなバラバラです。香肌小学校に転入してから5年間、中学校に入ってからもずっと部活も一緒だった3人娘がそれぞれの道を選ぶこととなり、本人たちの勇敢な選択は誇らしいです。しっかり共に過ごしてきたからこそ離れることができる。これからのそれぞれを見守っていくのも楽しみですね。

母からの贈り歌

 

進路を選択するのに、なんとなく学力で振り分けられていた時代が数十年ありましたが、今の子供たちには多様な選択肢があるようになっています。

学力もまた一つの武器にすぎなくて、自己表現に使える武器はもっといろいろあるし、得意なことを補い合う関係性こそが強みです。

ゆるく仲良しな人間関係は、お互い足を引っ張り合う競い合いより余程これからの時代向きです。

 

数学の深みにハマりたいとか、英語のコミュニケーションに惹かれるとか、なぜか古文がすんなり頭に入るとかいうすんなり学力に結びつく適性もいいし、

スイーツを何時間でも作り続けることができる根性とか、与えられたテーマから他者の予想を超えるアートに仕立て上げられる才能とか、球技センスとか走りが速いとか(スポーツの表現は端折りがち)の学力直結ではない適性もめっちゃ素敵です。

何にハマるかっていうだけのことですよ、ほんまに。

 

卒業式後に3年間担任をしてくれた熱血先生から、一人一人へのメッセージがありました。それぞれに花の絵と花言葉もくれたのだから、どれだけ絆が深いのか。娘が置かれた境遇が温かすぎることが、彼女の人生を表しています。親としてはただただ嬉しい。

先生からそれぞれのメッセージは、一保護者である私にとっては意外なこともたっぷり含んだ気付きの連続でした。

個性をそのまま活かしあいそれぞれがそのまんま成長してきた仲間たち。

陽気で有名なクラスだけど、平穏なだけでもなかったもんね。

それでもみんなつながっていて想い合っていて、はにかみ屋さんの娘にはめちゃくちゃ有難い場所でした。

 

さて、そんな子供たちが卒業式で二転三転した上で選んだ歌は、GReeeeNの『遥か』でした。


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流行に疎い私はもちろん知らずに前日に検索して、これはやばいと覚悟を決めたのでした。

歌詞、写しますね。メロディはゆったりめでだんだん音が上がっていく感じです。

 

【遥か】

窓から流れる景色 変わらないこの街 旅立つ

春風 舞い散る桜 憧ればかり強くなってく

 

「どれだけ寂しくても 自分で決めた道信じて、、、」

手紙の最後の行が あいつらしくて笑える

 

「誰かに嘘をつくような人に なってくれるな」父の願いと

「傷ついたって 笑い飛ばして 傷つけるより全然いいね」母の愛

 

あの空 流れる雲 思い出す あの頃の僕は

人の痛みに気づかず 情けない弱さ隠していた

 

気づけばいつも誰かに支えられ ここまで歩いた

だから今度は自分が 誰かを支えられるように

 

「まっすぐにやれ よそ見はするな へたくそでいい」父の笑顔と

「信じる事は簡単な事 疑うよりも気持ちがいいね」母の涙

 

さようなら また会える日まで 不安と期待を背負って

必ず夢を叶えて 笑顔で帰るために

 

本当の強さ 本当の自由 本当の愛と 本当の優しさ

わからないまま進めないから「自分探す」と心に決めた

 

春風 想い届けて 涙を優しく包んで

必ず夢を叶えて 笑顔で帰るために

 

さようなら しかられる事も少なくなっていくけれど

いつでもそばにいるから 笑顔で帰るから

 

どれだけ寂しくても 僕らは歩き続ける

 

必ず帰るから 想いが風に舞う あなたの誇りになる

 

いざ行こう

(歌詞引用 Uta-Net より)

 

親に支えられていることをこれでもかとわかりながら、仲間を笑顔で信じて、自分の道へ

これを素直に歌ってくれたのだから、心が浄化されましたね、そりゃぁ。

 

長女の役割はピアノ伴奏でした。

1年生の頃から担わせてもらっている、好きで誇りをもっての挑戦です。

今回は流石に受験もまだあるし役割を譲ってもよさそうだったのに、本人の「やりたい」気持ちが強く、音楽の先生に特別特訓(特訓だけで特別かな)もしてもらって、なんとか弾き切ることができました。

なんでもそうなのですが、サラッとできるわけじゃないんです。見てて心配なくらいいつも苦労に飛び込んでいきます。それでも間に合わせる意志の力があって、今回もまた自力で岩登りをするように、ステージを上げたのです。

ACイラストより。本気度が高いですね

しばらくいろいろな想いがこみあげて何度も思い出し泣きをするのでしょう。

写真や動画がなくても妄想で思い出し泣きできることは私の密かな特技です。

 

そして我が子のピュアで最高な卒業式もろもろに涙しながらも

ゆずれない卒業ソングはこちらです。親に聞いてもらうことなんて何にも考えずに、一人でご機嫌に歌って、ちょっと泣いていたな。

どっちの人生も最高ですよ。


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