勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

自給的な亀成園の暮らし

若き心に残るのは

残念ながら写真を一切撮っていなかったので、文面だけでの記録になります。 地域興しを頑張ろうとのやる気を垣間見せていたら、市の田舎体験プログラムの一部に加えてもらえることになりました。自然養鶏農園で鶏と触れ合って卵を集めたり、自分で火おこしを…

直売所ができました

新しい年の始動に合わせて、亀成園では自宅前に無人販売直売所が出来ました。 今までは訪ねてくれて方にその場でご用意させてもらうか、予約を頂いて配送、または時折地域で売り込みに行っていたのに加えての新手段です。 毎朝何パックかここに用意しておけ…

亀成園の卵はなぜ黄色いのか

亀成園ブログは母ちゃんが自由に麗しく担当しておりますが、最近営業に力を入れている父ちゃんが頑張って長文を書いてくれたので、ご紹介します。 ほとんど冬眠しながらも亀成園を支えてくれているイシガメさんの推薦付きです。 *** 「亀成園の卵の黄身は…

哀切の養鶏農家

クリスマスにチキンを食べるという習慣はいつ頃からなのでしょうか。小さな頃からクリスマスは骨付きもも肉なしでは過ぎなかったものですが、母の立場になってからは毎年丸鶏をどーんと食卓にのせることを心掛けています。 丸鶏は手に入りにくいという声もあ…

怪力玉子

長い記事の執筆が進まないので、閑話休題。 亀成園の卵は色は薄いけれど力は強く、弾力があってつまみやすいのはいつものことです。 この間新たに強さ調べの実験をしてみました。 その衝撃写真がこちら↓ 黒ひげ危機一発ゲームができそうですね。

卵かけいかがでしょう

ありがたいことに亀成園の玉子も細々とではありますが販路を広げることができています。道の駅飯高駅に置いてもらっている他、近所の方や立ち寄ってくれた方が買ってくれることもあり、鶏舎に寄ってもらうこともあります。広々とした鶏舎で元気に走り回る健…

努力の晩秋

二年ちょっと続けた給食のおばちゃんを一旦離れることにしました。我が子も含めてまるごと大切な子供たちと先生方への給食に関わる仕事は私にとっても思いのこもった大切な関わりではあったのですが、なにぶん週一回なのでいつまで経っても一人前になれる気…

芋掘りの激しいおまけ

地上の木がたわわな柿なら地下は溢れるほどの芋なのが正しい秋の田舎です。どこの庭先もプリプリとオレンジの実でいっぱいで、収穫が間に合わずに落下しているのを見るのは切ないですが、持て余すほどあるのもまた事実。悪ガキの集団がやってきて根こそぎ採…

骨の髄まで工夫して

亀成園のお父ちゃんが猟師をするようになってから一年が経とうとしています。鉄砲猟ではなく罠なので、罠を仕掛けた場所を毎日見回って、かかっていなければどこかに跡がないか調べ、考えてまたかけ直しを繰り返します。もしかかっていた場合は早めに仕留め…

鶏と新聞

ありがたい縁があって、先月末に毎日新聞三重版に亀成園を紹介して頂きました。台風がぶつかったこともあり、半時間以上かかる最寄りのコンビニに訪れて該当の新聞を買い占めるということはできませんでしたが、購読されている方々の目にとまることはできた…

秋の新たなごちそうの話

国道166号を飯高駅から奈良側に上がっていくと、まこもの里というところを通ります。今年は連作を避けて田んぼになっていましたが、毎年盛大にマコモを育てているところです。マコモは三重県では菰野(コモノ)町で盛んに栽培されてマコモビジネスも活発みた…

ドリームスモモ

移住してすぐには気付かなかったのですが、亀成園にはスモモの木がありました。なぜ気付かなかったかって猿に全部取られていたからです。スモモはもう大きな木なので、実が色づくまでは葉っぱに同化していてなかなか見えにくいのです。きっと色づくと同時に…

緑の花は高らかに

大阪の北摂が地元の私は、今週は精神がグラグラしまくっており、落ち着かないことこの上ないです。亀成園のある三重県はのどかを保っていますが、いつかまたいざという時に、大事な人々の避難場になれるように場所作りに磨きをかけていきたいです。野良暮ら…

心臓の中のハート

(後半閲覧注意かもしれません。ただ生肉なだけですが、念のため) 少し前の話になりますが、たまたま小学生の娘たちがいるときに鹿が罠にかかったので、お父ちゃんは娘たちと一緒に解体をしてみることにしました。嘘か誠か獣医志望の長女と、野生的肉食系の…

梅の恵み

今週のお題「雨の日の過ごし方」 雨音を聞きながら、梅の実を選別したり、プスプス穴を開けたりジャムを煮込んだり。私の6月は梅と共にあります。 梅仕事をせねば6月ではないと言ってもいい程、梅の実は欠かせない実です。なんといっても沢山成っているの…

梅雨入り前の野良便り

勤勉なお父ちゃんに比べて有閑過ぎる私の傾向で、暮らしのエアポケットのような記事ばかり書いてしまいますが、今回は真面目に畑仕事の様子です。亀成園は農園なのですよ。 自然農法という、農薬なし除草剤なし化学肥料なし、耕すこともほぼなしの農法を目指…

やっぱり実が愛しい

春の一時に日本に欠かせない花にもかかわらず、わずか一週間の開花以外はそんなに立ち止まられることも少ない桜の木です。もちろん見事なサクランボを付ける種類はとてもとても大事にされているのでしょうが、街路樹の桜の木はほとんどが素通りです。私の故…

またまた三十羽

57羽の鶏では飽き足らず、亀成園ではまた新たにヒヨコを迎えました。烏骨鶏もまた抱卵してもらって少しずつ増やしていく方針ですが、元々いたボリスブラウンは雌鶏ばかりなので増やすことはできません。なので今回、ボリスブラウンに近い「ゴトウモミジ」…

ヒナ激変

ヒヨコたちが産まれて約一ヶ月。七羽は無事に元気に育っています。 最初の一週間は、二羽の母鶏とだけ独立した小屋におりましたが、現在は広い小屋の一角に網で囲ったスペースを設けてその中におります。まだ小さいので眠る時に母鶏から離れるのが心配なのと…

Eggs on sale

めきめき春が盛り上がり、鶏の産卵率が驚くべきことになっています。9羽のボリスブラウンで、毎日7個以上が何週間も続いています。9個の時もあるし、育て甲斐抜群です。 そして自家消費では余るようになってきたので、直売で売り出すことにしました。まだ…

新家屋おめでとう

亀成園では現在九羽のボリスブラウンと二十羽の烏骨鶏、七羽の烏骨鶏ヒヨコという鶏事情で、鶏小屋がバラバラに五カ所にありました。この心は、小屋ごと移動式のチキントラクターとして畑など耕したいところに置きたいから、耕し力抜群のボリスブラウンたち…

別れの花

うちで初めてヒヨコが産まれた次の日に、ヒヨコたちのいる小屋のすぐ横で、一羽の鶏が死んでしまいました。一年前にピヨピヨカンパニーという和歌山県のヒヨコ屋さんからやってきた、10羽のボリスブラウンのうちの一羽です。一週間前くらいから具合が悪く…

春うらら、ヒナの誕生

3月の頭から抱卵してもらっていた烏骨鶏が、無事にヒナ誕生を迎えました。 鶏の抱卵期間は21日間とは聞いていたことなのですが、なにせこちらも初めてなので、二十日目ぐらいから今か今かとドキドキしておりました。鶏の孵化率は7割とも3割とも言われ、…

うちのうどんができました

志を同じくする仲間に誘ってもらって、一昨年の秋から一緒に育てていた小麦から、ようやく麺が出来上がって届きました。 国産無農薬小麦の全粒粉混じり麺という、健康食好きにはたまらない極上品です。 小麦は用途が様々なので、収穫できたら麦ご飯にしたり…

抱卵始まってます

亀成園には鶏が二種類います。一年前にヒヨコを買い求めた茶色いボリスブラウンという種類が一つと、半年前に縁あって譲ってもらった烏骨鶏がもう一種です。早起きがまだ得意でない私は、鶏は雌鶏に限ると思っていたので、ボリスブラウンは全て雌です。雄は…

風邪をひいた鶏さん

幾多のウイルスにも負けず、全員無事に冬を乗り切れそうだった亀成園で、ついに風邪引きさんが出ました。とはいえ子供たちは被害なしですが、先日一歳になりたての鶏さんの一羽が数日前からぐったりしていたのです。 その更に数日前から鶏たちは昼間は放し飼…

金の成る木を作ろう

なんだかご縁があって、椎茸のホダ木に最適なクヌギをどっさり軽トラいっぱい頂きました。山を持つ人って時々大胆でドキドキしますね。 クヌギは薪としても魅力的ですが、せっかくなので菌打ちして、椎茸栽培もやってみることにしました。菌床でもにょきにょ…

踏んで強く

昼間は陽気とも言える日が多くなってきましたね。少しずつ草が伸びてきているのが目に見えてわかるようになり、わずかな日光を一身に吸収している様がよくわかります。私には日光浴はもう少し先の楽しみになりそうですが、見逃せない小さな自然が外に呼び出…

たくあん上手への道

田舎で野菜のある身分になったらやりたかったことのひとつはたくあん作りです。軒先に下がった立派な大根たちが、いい具合にしわがよって、大きな漬物樽に入れてもらい、塩の効いたカリカリのたくあんになり、冬の食卓を潤す情景は、それだけで優れた絵本の…

鏡開き奮闘

鏡割りというのをしたくって、毎年恒例にはまだならないけれど、何度か鏡餅を自作して、一緒に新春を過ごしておりました。 餅をつくのはホームベーカリーです。ふやかしたもち米と水を入れるだけなので、簡単といえば簡単ですが、出来上がってからネチャネチ…