勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

夏の花便り、思い込みを払拭して。

各地で観測史上を塗りかえた凄まじい長雨もようやく上がり、さっぱり夏らしくなってきました。ヒヨコも元気、草もボウボウです。 有閑を心がける私なのですが、この地できちんと生きていくために近頃外勤を増やしたため、一気に有閑時間が少なくなってしまい…

ドリームスモモ

移住してすぐには気付かなかったのですが、亀成園にはスモモの木がありました。なぜ気付かなかったかって猿に全部取られていたからです。スモモはもう大きな木なので、実が色づくまでは葉っぱに同化していてなかなか見えにくいのです。きっと色づくと同時に…

アマゴの学校

子供たちの小学校があんまり好きで、詩を書いてみました。初出です。下のポスターは移住促進化が昨年度の終わりに作ってくれたもので、もう卒業してしまった子もおり、見るたびに切ない気がします。本当に少ないけれど、まだこれだけいてくれる間にできるこ…

緑の花は高らかに

大阪の北摂が地元の私は、今週は精神がグラグラしまくっており、落ち着かないことこの上ないです。亀成園のある三重県はのどかを保っていますが、いつかまたいざという時に、大事な人々の避難場になれるように場所作りに磨きをかけていきたいです。野良暮ら…

心臓の中のハート

(後半閲覧注意かもしれません。ただ生肉なだけですが、念のため) 少し前の話になりますが、たまたま小学生の娘たちがいるときに鹿が罠にかかったので、お父ちゃんは娘たちと一緒に解体をしてみることにしました。嘘か誠か獣医志望の長女と、野生的肉食系の…

梅の恵み

今週のお題「雨の日の過ごし方」 雨音を聞きながら、梅の実を選別したり、プスプス穴を開けたりジャムを煮込んだり。私の6月は梅と共にあります。 梅仕事をせねば6月ではないと言ってもいい程、梅の実は欠かせない実です。なんといっても沢山成っているの…

学校でジャガイモ掘り

私がせっせと野良仕事をしている頃、子供たちも学校で畑仕事でした。全校でジャガイモ掘りをしたそうです。亀成園ではまだジャガイモは育成中なのでずいぶん早い気がしますが、学校の方が断然畑の歴史が長いし、ボランティアで優秀なアドバイザーもいらっし…

梅雨入り前の野良便り

勤勉なお父ちゃんに比べて有閑過ぎる私の傾向で、暮らしのエアポケットのような記事ばかり書いてしまいますが、今回は真面目に畑仕事の様子です。亀成園は農園なのですよ。 自然農法という、農薬なし除草剤なし化学肥料なし、耕すこともほぼなしの農法を目指…

やっぱり実が愛しい

春の一時に日本に欠かせない花にもかかわらず、わずか一週間の開花以外はそんなに立ち止まられることも少ない桜の木です。もちろん見事なサクランボを付ける種類はとてもとても大事にされているのでしょうが、街路樹の桜の木はほとんどが素通りです。私の故…

赤い花畑

そんなに古い人間ではなく昭和のお尻頃の生まれなのですが、ちあきなおみさんの「紅い花」という歌がとても好きです。しっとりとした哀恋歌で、感情移入の有無に関係なく、しみじみいいなぁと聞き惚れるわけですが、いつも私の好きな花は黄色で、「紅い花」…

20人の運動会

5月26日土曜日に、飯高地区香肌小学校の運動会が行われました。在校生わずか20人で半分ずつの各10人で紅白の2チームを組んで、五月いっぱいほとんど毎日練習を重ねてきた成果を出す日です。私が小学生の頃は、運動会は学年種目のダンスをなんとかこ…

水筒選び。娘編

もうすぐ運動会だというのに次女の水筒が壊れました。いや、次女が水筒を壊しました。絶対に閉まらない口開けボトルになってしまったのです。 一度落とした部品を見つけて直す可能性はあったそうですが、再び落としたらしく、諦めて新調する必要があります。…

華ある花、実のある花

ボタン、シャクヤク、スイトピーやらの派手な花に目を奪われてしまう初夏です。華やかな花があるとそれだけで心が浮き立つので、道沿いに咲いてくれる花があるのは頭で思う以上にありがたいことです。咲かせる腕を磨けていない身にはとりわけ。でも花じゃ腹…

またまた三十羽

57羽の鶏では飽き足らず、亀成園ではまた新たにヒヨコを迎えました。烏骨鶏もまた抱卵してもらって少しずつ増やしていく方針ですが、元々いたボリスブラウンは雌鶏ばかりなので増やすことはできません。なので今回、ボリスブラウンに近い「ゴトウモミジ」…

母子って、どうあがいても似ています

今週のお題「おかあさん」 幼児を含めた子育て真っ最中の私にとっては、本当に毎日が母の日だと思っているのです。絵を描いては見せてくれるしレゴや積み木で作っても見せてくれるし、花を摘んでもすぐにくれるし、小学生は一生懸命勉強したプリントやテスト…

いつかまたイモリ

なんやかや思惑はありつつ、できるだけのことはしてやろうとイモリの飼育を始めたものの、今朝見たら一匹がカエラヌヒト、じゃなくてイモリになっておりました。飼育環境が悪かったのか、もともと弱っていたのか、子供たちはどう受け止めるのかなと言葉をか…

いつの間にイモリ

強い願望というわけではなくてなんとなくですが、タトゥーを入れるならトカゲマークがいいなと思う程度に私はあの形が好きです。トカゲマークといえばアニエスβであり、実際より丸みがあってクネっとしたトカゲのフォルムを好きな人はわりと多いのではないで…

ナンジャモンジャは花なんだ

よく散歩コースにしている道の突き当たりに、普段は門が閉じられている公園があり、そこの内外で今満開を迎えている花があります。 白くてモジャモジャの不思議な花は、ナンジャモンジャと呼ばれる珍しい花で、愛知県と岐阜県でしか咲かないと図鑑に記載され…

香肌の地名に導かれ

何を隠そう、ホントは隠したいのだけれど、私は皿が好きです。器ものというか、好みの陶磁器を見かけるとあっという間にスイッチが入って、ウィンドウの服以上にときめいてしまいます。それがわかっているので器売り場には頑張って近づかないようにしている…

夢見る鯉のぼり

五月のこどもの日のために上げられた、空をゆらゆら泳ぐ鯉のぼりに出会うと、この時期日本にいられて幸せだなとしみじみ感じます。日本の風物詩全てが大好きなわけでもないけれど、鯉のぼりは憧れも強く、込められた物語も好きで、いつだって前向きな上昇エ…

百姓目指したきっかけは

コンテストの趣旨にふさわしいかはハテナ付きですが、せっかくなので、私と家族が農的生活を営むことになった転機を振り返ってみたいです。 町生まれ町育ちで一度は都会の真ん中で働いた経験もありますが、もともと自然を感じて暮らすのは好きで、いつかはロ…

ルピナス畑にようこそ

国道166号沿いの飯南高校の近くに、今見事なルピナス畑が広がっています。いつもは通り過ぎるだけだったのですが、近くに停車して、ルピナスに挟まれた小道に寄ってみました。 赤、白、ピンクに黄色、紫と見れば見るほど色とりどりで、一緒にいた娘が大喜び…

ちまちま中毒

今年はきちんとスナップエンドウを植えていたので、野菜不足のこれからが大助かりです。予想外にと言ったらお父ちゃんに失礼になりますが、予想以上にすくすく育った実を成らしているので、もう少し太らせての収穫が楽しみです。採りたてのスナップエンドウ…

ヒナ激変

ヒヨコたちが産まれて約一ヶ月。七羽は無事に元気に育っています。 最初の一週間は、二羽の母鶏とだけ独立した小屋におりましたが、現在は広い小屋の一角に網で囲ったスペースを設けてその中におります。まだ小さいので眠る時に母鶏から離れるのが心配なのと…

Eggs on sale

めきめき春が盛り上がり、鶏の産卵率が驚くべきことになっています。9羽のボリスブラウンで、毎日7個以上が何週間も続いています。9個の時もあるし、育て甲斐抜群です。 そして自家消費では余るようになってきたので、直売で売り出すことにしました。まだ…

雄鶏の価値

知り合いの知り合いが烏骨鶏を処分寸前と聞いて、悩みながらも引き取ることを決めたのが二ヶ月前。なんとか小屋もそろって運んできてもらったのが今月の頭です。それからじっくり観察してすぐにでも表現したかったのに、有閑を誇る私としたことが異常に忙し…

小さなムシにご用心

不快なムシのそのままの話題です。不愉快な方は閲覧お控え下さい。ムシに悩みながらもめげずにユーモア混じりで立ち向かう我々の日常に興味のある方は是非ご覧くださいね。 というわけで、春が来たと思う前に姿を見せだしたやかましいアブにハエ、水辺のボウ…

ベンチは誰が作ったの

林業の町では小学生の職業体験も、がっつり林業をさせてもらえることもあるようです。 高学年の課題なので、うちはまだお呼びでなく、前の五、六年生が木の間伐をしたり林業レポートを書いていたことくらいしか知りませんでした。どうせ林業体験をするなら木…

新家屋おめでとう

亀成園では現在九羽のボリスブラウンと二十羽の烏骨鶏、七羽の烏骨鶏ヒヨコという鶏事情で、鶏小屋がバラバラに五カ所にありました。この心は、小屋ごと移動式のチキントラクターとして畑など耕したいところに置きたいから、耕し力抜群のボリスブラウンたち…

ペンキ塗り喜怒哀楽

大掛かりなDIYやセルフビルドはお父ちゃん任せですが、私も小さなDIYを無性にやりたくなることがあります。といっても木工は失敗続きで、色塗りくらいですけどね。カラーセラピーの勉強はちっとも進まなくても色の持つ効用や力は結構強く感じていて、身の周…